有価証券報告書-第89期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 16:29
【資料】
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【項目】
98項目
(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
1.組織、人員
当社の監査役は4名であり、常勤監査役が2名、残る2名が当社とは特別の利害関係のない社外監査役であります。社外監査役 野坂 茂氏は、日本オラクル株式会社において、長年の財務関係の業務を経て同社取締役副社長・CFOに就いた経歴を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有するものです。
また、他の3名の監査役についても、下表に示すとおり、当社及び他事業会社において、幅広い分野の経験を有するものを選任しております。
2.監査役会の状況
監査役会は、当事業年度において12回開催いたしました。各監査役の出席状況ならびに監査役会における主な検討事項は以下のとおりです。
当社監査役会構成メンバーと監査役会出席状況
役職氏名監査役会出席状況監査役の主な経験分野
常勤監査役馬渕 晃全12回中12回当社技術部門、経営企画部門等
常勤監査役灰本 周三全12回中12回金融機関、当社産業機器部門プレジデント等
社外監査役野坂 茂全10回中10回事業会社財務部門、取締役監査委員等
社外監査役岡田 恭子全10回中10回事業会社ガバナンス部門、常勤監査役等

※野坂 茂氏、岡田 恭子氏は、当社監査役に就任した2019年6月21日開催の第88期定時株主総会以降の監査役会を対象にしております。
1) 決議事項:監査役監査計画ならびに監査業務分担、監査役選任議案の承認、会計監査人の評価及び選解任、監査報告書の作成等
2) 報告事項
・各監査役から当社事業所及び関係会社往査の結果ならびに所見報告
・常勤監査役から社外監査役への経営会議、事業執行会議等、会社の重要事項に関する報告と状況共有化
・コンプライアンスホットライン、法務案件、内部監査部門からの状況報告聴取 等
3) 経営層、会計監査人との意見交換
・取締役会長、代表取締役との意見交換:監査役から会社の状況についての意見具申及び経営層から経営方針
と状況についての見解聴取(年2回実施)
・全取締役と全監査役との経営懇話会:会社の重要事項について取締役からの報告聴取(年2回)
・会計監査人との意見交換:期初における監査計画の情報交換ならびに定期に会計監査状況と監査役監査状況
の共有化(年4回~5回)
3.監査役の主な活動
監査役会は、当事業年度は主として、1)内部統制システム、特に法令遵守体制の構築と運用状況、2)グループ内の内部監査体制の状況、3)中期経営ビジョン「STEP」の進捗状況等の確認を重点項目として取り組みました。
各監査役は、監査役監査計画に従って、a)取締役会・経営会議・コンプライアンス委員会等重要な会議への出席、b)執行役員や主要部長からの内部統制等に関するヒアリング、c)主要事業所・関係会社への往査、等を行い、重点監査項目の状況を確認いたしました。
具体的には以下のとおりであります。
1) 内部統制システム:法令遵守体制の構築と運用状況
当社全本部の関係部長クラスからのヒアリング及び主要事業所と関係会社往査によって、法令遵守体制の状況を確認し、併せて全執行役員との意見交換を通じて状況認識の共有化を図りました。
2) グループ内の内部監査体制の状況
内部監査部門からの監査報告聴取、関係会社往査での監査体制確認等を通じて、グループ内の内部監査体制の整備状況と課題を確認しました。
3) 中期経営ビジョン「STEP」の進捗状況
中期経営ビジョン「STEP」の重要課題:「組織風土改革」及び「品質改革」について、取締役会等重要会議出席、品質改善委員会出席ならびに事業所往査、関係会社往査を通じて確認しました。
以上、主要監査項目ならびに監査を通じて確認した事項全般について、前述の取締役との意見交換その他の場を通じて、経営層に適時に伝達をいたしました。
② 内部監査の状況
当社は内部監査の組織として社長直属の監査部(13名)を設置しており、当社及び国内外のグループ会社の業務遂行について独立・客観的な立場で業務監査を実施しております。監査部は、年度初めに、グループ全体のリスク・内部統制状況を考慮した年度の業務監査計画を作成し計画的に実施しております。業務監査の結果については、監査報告書を作成し、取締役、監査役、関係者に配布するとともに、半期ごとに取締役会で、四半期ごとに合同会議で報告しております。
当社の監査部と監査役は、毎月の監査部からの業務監査報告会の実施や、四半期ごとに内部統制に対する意見交換を行うことで連携を深めて監査機能強化を図っております。また、監査部と監査役は、四半期ごとに会計監査人と情報共有を行うことで監査機能の強化に努めております。なお、監査部は、定期的に外部の専門家による評価を受け、監査業務が適切に行われていることを確認しております。
③ 会計監査の状況
a. 当該監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
b. 継続監査期間
19年間
業務執行社員のローテーションに関しては適切に実施されており、連続して7会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。筆頭業務執行社員については、連続して5会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。
c. 業務を執行した公認会計士
福田 秀敏 (継続監査年数 5年)
細井 友美子(継続監査年数 3年)
佐伯 哲男 (継続監査年数 1年)
d. 監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士20名、その他17名であります。
e. 監査法人の選定方針と理由
監査役会があずさ監査法人を会計監査人として選定した理由は、同監査法人が当社の会計監査人に求められる職務遂行状況、監査体制及び独立性・専門性等を有し、当社の会計監査が適正かつ妥当に行われることを確保する体制を備えているものと判断したためであります。
また、監査役会は、会社法第340条第1項各号に定めるいずれかの事由が生じた場合には会計監査人を解任する他、その必要があると判断したときは、会計監査人の解任または不再任に関する議案を決定し、取締役会は、当該決定に基づき、当該議案を株主総会に提案いたします。
f. 監査役及び監査役会による監査法人の評価
当社は会計監査人に関し、監査役会において、職務遂行状況、監査体制及び独立性・専門性等が適切であるかを確認しております。
④ 監査報酬の内容等
a. 監査公認会計士等に対する報酬の内容
区 分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
提出会社217-1992
連結子会社186186
合計23562178

当社における非監査業務の内容は、社債発行に伴うコンフォートレター作成業務等であります。
また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等であります。
b. 監査公認会計士と同一のネットワークファーム(KPMG)に対する報酬(a.を除く)
区 分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
監査証明業務に
基づく報酬(百万円)
非監査業務に
基づく報酬(百万円)
提出会社-2-2
連結子会社2716022665
合計2716222667

当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等であります。
c. その他重要な報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
監査報酬は、監査日数、会社の規模・業務の特性等の要素を勘案して適切に決定しております。
e.監査役会による監査報酬の同意理由
監査役会は、会計監査人から説明を受けた当期の会計監査の計画日数や人員配置などの内容、前期の監査実績の検証と評価、会計監査人の監査の遂行状況の相当性及び報酬の前提となる見積りの算出根拠を精査した結果、会計監査人の報酬等の額について同意いたしました。