有価証券報告書-第114期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/10 15:22
【資料】
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【項目】
159項目

対処すべき課題

(1)経営方針
■「VISION2020」
地球環境とお客様への貢献
■2018-2020年度中期経営方針
ゆるぎない「信頼と技術」でグローバルに躍進 のもと、
・技術・品質・原価の徹底追求により、世界トップの競争力を持つ企業となる。
・人財・組織づくりとリソーセスの最大活用により、グローバル基盤を更に強化する。
・既存製品の拡大と電動化対応の取り組み
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による自動車メーカー各社の新車需要の低迷に伴い2020年4月以降に稼働調整を行っており、製品の売上高の減少の影響が生じております。また、海外における外出禁止措置等や新車需要低迷による客先の稼働調整に伴い一部の現地法人の操業停止や稼働調整を行っており、現地法人においても、製品の売上高の減少の影響が生じております。これらの環境下においては、新型コロナウイルス感染症の収束の時期は未だ不透明であり、経済活動への影響を現時点では予測できない状況となっております。このため、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による稼働調整や操業停止の影響は、翌期以降の当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。影響額については、現時点において合理的に算定することが困難でありますが、グループ全体の生産性向上に向けた体制を着実に構築することにより、利益確保に努めてまいります。
このような状況の中、「VISION2020」の実現に向け、世界トップの競争力を得るために、軸受分野では、BR中国室を設立して世界最大の自動車市場である中国でのシェア倍増を目指し、大豊ブランドの拡充を推進してきました。外資系および中国系自動車メーカーへの拡販、新排ガス基準(国6基準)に対応したディーゼルエンジン用軸受の開発で、競争力強化を図ってまいります。
ダイカスト分野では、BRダイカスト室を設立してデジタルエンジニアリング化による試作から量産化までの一気通貫のモノづくりを推進してきました。こうした競争力強化の取り組みにより、電動化対応のアルミダイカスト製品を受注しました。
CASE対応としては、パワーコントロールユニット、モーター、電池の分野で当社の保有技術をお客様へ提案して、アルミダイカスト製品を中心に多くの引き合いを頂いています。
これらの活動を通じて、今後も当社グループは世界のステークホルダーの皆様に信頼される企業を目指し、努力してまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、事業の成長性と収益性を重視する観点から、売上高および営業利益を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として位置付けております。当連結会計年度における連結売上高は104,149百万円となり、2020年1月30日に開示しております連結売上高目標105,000百万円に比べ、851百万円(0.8%減)の減収となりました。連結営業利益は2,413百万円となり、連結営業利益目標2,400百万円に比べ、13百万円(0.5%増)の増益となりました。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存です。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。