有価証券報告書-第53期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 14:33
【資料】
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【項目】
108項目

研究開発活動

当社グループの研究開発活動は、未来開発センターなどの次世代製品研究部門と11ジャンルの製品開発部門の二本立てで進めており、製品開発は日本と中国での二極体制で行っております。
① 車内小物用品、オートスポーツ用品
② ワイパー
③ チャイルドシート、ジュニアシート、チャイルド用品
④ 自動車メーカー向け純正用品
⑤ ルーフキャリア、ルーフBOX、ロッドホルダー
⑥ タイヤチェーン
⑦ 芳香剤(Sai、BLANG)
⑧ ケミカル用品、消臭剤、エアコンフィルター
⑨ エレクトロニクス用品(エンジンスターター、カーセキュリティ、スマホ、カメラ)
⑩ ライティング用品(HID、LEDバルブ、ハロゲンバルブ)
⑪ スノーボード、ビンディング、ブーツ
当社の研究開発部門には「機械系」「ケミカル系」「繊維系」「エレクトロニクス系」「ソフトウェア系」「光学系」および「知財系」「開発サポート系」の技術者が総勢100数名所属しており、市場競争力のある製品をスピーディーに生み出すため体制は年度毎に見直しております。製品開発は「ユーザーニーズ・ウォンツを取り込むこと」を主体に、製品毎にプランナー・デザイナー・エンジニアがそれぞれに関わり合った形で行われ、いずれの製品ジャンルにおいても競争力の高い製品に仕上げるために、「安全・安心品質」と「お客様が認める価値の創出」をテーマに、「技術融合でオンリーカーメイトな新用品」の開発を目指しております。
一方、当社連結子会社である中国の快美特汽車精品(深セン)有限公司では日本人技術指導者と中国人技術者の総勢30数名の体制で、中国国内ならびに日本国内向けの製品開発を行っております。
新製品は「車内小物用品」「芳香剤」「消臭剤」「ケミカル用品」を中心として毎年春と秋に発売しており、当連結会計年度も多数の新製品を発売しました。「車内小物用品」は加熱式タバコスタンド、スマートフォンホルダー等が好調に推移しました。
「オートスポーツ用品」は、昨年に引き続き米国向けの純正シフトノブが好調に推移しました。
「チャイルド用品」は、日本初のワイヤレス電動リモコン日よけ付き「クルットシェリール」を発売しました。また、日本初のお子様の成長に合わせてモードが選べるISOFIXジュニアシート「パパット」を発売しました。
「ルーフキャリア」はグローバル戦略商品エアロベースの発売に続き、アウトドアレジャーの本場であるUSA市場に大型ルーフボックス、ヒッチサイクルキャリアを投入し、シェアの拡大を狙います。また、国内ではINNOブランドで展開する「ロッドホルダー」も「ルーフキャリア」と共に安全性と品質の高さが認められ、自動車メーカー純正用品としての採用数も順調に推移しております。
「芳香剤」は、香り強化アイテムとして大型パッドを利用した「BLANGパワーリキッド」を発売しました。また、エアコンフィルターに設置する新しい方式の「モンスターフレグランススティック」を発売しました。「消臭剤」は、安定化二酸化塩素の高濃度化により、スチーム消臭シリーズをリニューアルしました。「ケミカル用品」は、従来から好評の「ガラス内側クリーナー」、「くもり止めコーティング」の強化タイプを発売するとともに、内窓クリーニングツール「360ワイパー」やホイール形状に合わせたクリーニングツール「パープルマジックプライム」シリーズを発売しました。
「エレクトロニクス製品」では、リモコンエンジンスターター「Xシリーズ」をスバル車向けに適合拡充しました。
新たにメンテナンス関連用品として「メモリー・キーパー」をしました。
全天周360度カメラ「d'Action 360(ダクション 360)」は、2017年日刊自動車新聞 用品大賞グランプリや2017年GOOD DESIGN賞を受賞しました。またカメラ本体のファームウエアアップデイトによる画質向上や、VRアプリのリリースによりユーザーの使い勝手の向上を継続的に行っております。
「ライティング製品」においては、アルミヒートシンクと高熱伝導ハウジングを採用した当社比最高の明るさの「LEDポジションバルブBW166」を発売しました。さらにH.I.D.バルブに迫る明るさの「LEDヘッド&フォグバルブS6000シリーズ」を発売し、市場で高評価をいただいています。また、H.I.D.では当社独自構造の純正交換球「デュアルクスシリーズ」の明るさをさらに向上した「デュアルクス2シリーズ」を発売しました。
「スノーボード関連用品」では「ビンディング」の高価格帯が好調に推移しました。その中でも特許出願しました雪が付着しにくいフットベッドの機能が高評価を得ました。また、「ブーツ」はブランド名を「ビンディング」と同じ「FLUX」に統一しグローバル展開を行い好調に推移しました。
特許や実用新案の出願も積極的に進めており、当連結会計年度における出願件数は36件(国内24件、海外12件)、登録済み件数は96件(国内84件、海外12件)となっております。また、意匠並びに商標の登録件数は836件(国内550件、海外286件)となっております。
当連結会計年度における研究開発費の実績は、車関連事業で1,561,476千円、アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業で40,950千円、合計1,602,426千円であります。