有価証券報告書-第67期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 9:12
【資料】
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【項目】
148項目

対処すべき課題

当社はこれからも成長し続ける企業であるために長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」を策定し、現在、StageⅡである中期経営計画「プログレッシブ プラン2021」を推進しております。しかしながら、2020年度の連結業績目標につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による業績への影響を合理的に算定することが困難であるため、現時点では未定としております。
今年度以降は厳しい経営環境が待ち受けていると認識し、収益につながる活動に全力で取り組むとともに、5GやIoT、自動車の自動運転、電動化に関する市場を成長分野とした戦略に注力してまいります。引き続き企業力の向上に努め、長期ビジョンで掲げた「エスペックの姿」を目指してまいります。
①新型コロナウイルス感染症に対する取り組み
当社は、新型コロナウイルス感染症の発生を受け、従業員に対し感染防止のための遵守事項を定め徹底するとともに、事業継続に努めてまいりました。
また、海外子会社においては、中国は3月末より通常どおり稼働、米国では5月中旬より通常どおり稼働しております。その他国内外の事業所におきましても、在宅勤務などを活用し事業を継続しております。引き続き、国や自治体の方針・要請に従い適切な感染拡大防止策を徹底するとともに、お客さまの事業に支障をきたさないよう最善を尽くしてまいります。
②長期ビジョンおよび中期経営計画
長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」および中期経営計画「プログレッシブ プラン2021」は以下のとおりです。
長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」
<エスペックの姿>・グローバルに<環境>をインテグレートするエスペック
・先端技術の安全・安心に貢献する企業
・クリエイティビティとバイタリティにあふれる成長企業
<連結業績目標>2025年度 売上高:600億円以上 営業利益:60億円以上 営業利益率:10%以上
中期経営計画「プログレッシブ プラン2021」(計画実施期間2018~2021年度)
<基本方針>戦略投資と着実な「質の向上」による安定継続成長
・成長分野をターゲットとしたグローバル化とカスタム対応力の向上
・業績変動の緩和と次代の成長のための新分野事業の開発
<連結業績目標>2021年度 売上高:520億円以上 営業利益:52億円以上 営業利益率:10%以上
<中期経営戦略>1.装置事業セグメント 事業戦略
・自動車、IoT分野をターゲットに、カスタマイズ対応力の強化による収益拡大
・環境因子技術の拡充により多様化・高度化する試験ニーズへの対応
・新規分野事業の開拓
2.サービス事業セグメント 事業戦略
お客さまの潜在ニーズを先取りしたサービスメニューの開発とテストコンサルティング事業の拡大
3.グローバル戦略
・中国、韓国を継続拡充地域とし、欧州、ASEAN(インド含む)を重点拡大地域とした
グローバルマーケティングの展開
・グローバル全体最適のモノづくり体制構築
③経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社の経営上の連結業績目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、営業利益率であります。
中期経営計画(2018~2021年度)の2年目である2019年度の目標値につきましては、年度初めより顧客の投資抑制傾向が継続したため、2019年10月31日に修正を発表いたしました。2019年度の実績といたしましては、期初計画比では売上高は5,057百万円減少(10.6%減少)、営業利益は1,758百万円減少(32.0%減少)、営業利益率は2.8ポイント下回りました。修正計画比では、売上高は57百万円減少(0.1%減少)、営業利益は142百万円増加(3.9%増加)、営業利益率は0.3ポイント上回りました。
指標2019年度
(期初計画)
2019年度
(修正計画)
2019年度
(実績)
2019年度
(期初計画比)
2019年度
(修正計画比)
売上高(百万円)47,50042,50042,443△5,057
(10.6%減)
△57
(0.1%減)
営業利益(百万円)5,5003,6003,742△1,758
(32.0%減)
142
(3.9%増)
営業利益率(%)11.68.58.82.8pt減0.3pt増

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。