有価証券報告書-第24期(平成26年7月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/09/28 10:42
【資料】
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【項目】
96項目

対処すべき課題

1.リスクマネージメントに関する課題
当社グループは、情報技術事業において、各種のITソリューション、ITサービスをお客様に提供してまいりました。中でも、電力、交通、通信、医療等の社会インフラや、行政サービスを支えるシステムの開発、設計、構築、運用に関する経験と実績をもっております。今後発生が予測される大規模災害においても、これらの産業や行政に関わるお客様の事業を支え、いつもどんなときも、お客様に安心・安全なサービスを提供するため努めてまいります。 併せて、社員と家族が安心して業務に従事できる環境の整備を進めてまいります。
2.グループ事業全般に関する課題
「私たちアクモスグループはお客様に感動していただけるプロフェッショナルなサービスを提供します。」という経営理念に基づき、一人一人がプロフェッショナルサービスプロバイダーとしての自覚を持ち、お客様の期待値を超えるプロフェッショナルサービス事業を推進し、収益力の向上を図り安定的かつ持続的な配当を実現するため、事業の収益性を高め剰余金の確保に努めます。
また、当社は、社会的責任を果たすため、情報セキュリティシステム、個人情報保護など各マネジメントシステムに基づき、コンプライアンスを重視した健全で真摯な企業活動を行います。社会的な責任がある企業として、「私たちにもできる身近な社会貢献」をテーマに、ささやかでも継続して行える社会貢献を果たしてまいります。
事業別の対処すべき課題は、以下のとおりであります。
① ITソリューション事業
ITソリューション事業の各社はいずれも30年以上の経歴があり安定した顧客がある反面、収益力が低下しており、収益力の向上と新規事業の展開による新たな発展が必要となっております。当社では成長分野の取り込み、既存事業の収益力強化、迅速な意思決定体制の構築とリスクマネジメント、人事教育戦略の4つのテーマに取り組むため、以下の具体策を実行してまいります。
1.成長分野の取り込み
マイナンバー制度などの国の施策や事業環境の時流に適合したサービスの創出、業務改革につながるITを活用したソリューションの提供による新しい価値の創出により、首都圏を中心に顧客の創造と販路の拡大を図ります。
2.既存事業の収益力強化
既存契約の周辺領域のサービスを提案することで業務領域を広げ、競合他社よりプラスワンサービスを提供することにより既存事業の基盤となる顧客との絆を強めます。また、自社の特長を活かせる強みを作り、既存事業の収益力を強化してまいります。
3.迅速な意思決定体制の構築とリスクマネジメント
社員全員が参加する部門別採算制度のルールを構築し、経営状態の共有により全員参加経営を実現してまいります。これにより、各部門で小規模な組織の運営を経験することにより次世代のリーダーを育成してまいります。
4.人事教育戦略
社員が自主的にチャレンジしたい業務を選択できる制度をスタートし、積極性をサポート致します。又、新たに新規事業の創出提案や業務の改善提案制度を設け、社員の積極的な経営参加を促してまいります。
ASロカス株式会社では開発、運用、企画のビジネスサイクルを継続的に展開し、会社としての体制を強化してまいります。プロジェクトマネジメントの継続的改善と可視化による不採算案件の防止と、品質向上により収益力の向上を図ります。また、クラウドGIS運用やIDCサービスなどのデータセンター事業の展開により、新サービスの提供を進めてまいります。
ACMOSソーシングサービス株式会社では良質な人材の確保と技術力の向上、営業体制の強化が課題となっております。大学との連携により優秀な学生を確保するとともに、中途採用も積極的に行い事業の拡大を図ってまいります。又、新規事業としてコンサルタント部門を設け事業領域の拡大を図ります。
② ITサービス事業
株式会社エクスカルが営むIT製品の検証サービス分野においては、収益力の低下と赤字が続いております。組織体制を再構築し、固定費の削減に取り組んでまいります。
株式会社ジイズスタッフが営む情報処理サービス分野においては、小型の新規受注案件が多く営業体制の強化が課題となっております。潜在顧客の業務テーマに対しWebサイトを活用したPull型と訪問によるPush型の営業を連動させ新規顧客・新規案件の受注機会を拡大致します。また、市場価値のある商品・サービスの開発により競争力の強化を図ってまいります。