有価証券報告書-第93期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/29 11:00
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160項目

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度の当社グループにおける連結業績は、売上高は 71,302百万円(前年同期比 1.5%減)、営業利益は 2,960百万円(前年同期比 19.3%減)、経常利益は 3,118百万円(前年同期比 20.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,545百万円(前年同期比 23.1%減)となりました。
当社グループは第6次中期経営計画「Resonate 2021」を策定し、100年ブランドの確立に向け、祖業であるピアノづくりでトップブランドを目指し、各事業の強みをさらに深化させ、お客様満足度の追求・向上と音楽文化の発展を通して、企業価値・ブランド力の向上と持続的な成長に取り組んでおります。
国内では、教室・販売・アフターサービスを一体化した地域ユニット体制による営業活動の強化に継続して取り組み、カワイブランドの発信拠点となる店舗を最大限に活用し、誕生から20周年を迎えた『Shigeru Kawai』など高付加価値商品の販売に取り組みました。
海外では、米国やドイツでの直営店を中心として鍵盤楽器の販売拡大を図るとともに、中国や東南アジアでは、当社の強みである販売・音楽教室・調律・生産の四位一体のノウハウを活かして、中長期的な成長に向けた展開を推進しました。
商品政策としては、ダイナミックな響きの再現を可能にした響板スピーカーとアップライトピアノのアクションを搭載したハイブリッドピアノ『NOVUS NV5』を開発し、10月に発売しました。また1月に米国で開催された『2020NAMM Show』では、グランドピアノの弾き心地を再現したハイエンドモデルのデジタルピアノ『CA99』『CA79』を発表し、当社商品の魅力を世界に発信しました。
また、創立90周年の節目に合わせ創設した『Shigeru Kawai国際ピアノコンクール』の第3回を開催し、18の国と地域からエントリーした234名のピアニストがハイレベルな演奏を繰り広げ、大きな反響を頂きました。引き続き次世代を担うピアニストの発掘・育成や、世界の音楽文化の振興にも力を入れてまいります。
財政状態は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の流動資産は、現金及び預金の減少等により 29,183百万円(前期末比 2.3%減)となりました。また固定資産は、投資有価証券の減少や繰延税金資産の減少などにより 22,575百万円(前期末比 3.4%減)となり、資産合計は 51,758百万円(前期末比 2.8%減)となりました。
(負債)
当連結会計年度末の流動負債は、14,927百万円(前期末比 10.1%減)となりました。これは短期借入金と未払金が減少したことによるものです。また固定負債は、長期借入金の減少や退職給付に係る負債の減少などにより 11,113百万円(前期末比 4.4%減)となり、負債合計は 26,041百万円(前期末比 7.7%減)となりました。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は 25,717百万円(前期末比 2.8%増)となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益などによるものです。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(楽器教育事業)
楽器教育事業は、主力のピアノは『Shigeru Kawai』やハイブリッドピアノ『AURES』などの高付加価値商品の販売が好調で、日本、欧州、中国で堅調に推移しました。デジタルピアノは販売体制の強化により中国で伸長し、欧州でも最上位モデルの『CAシリーズ』や、『CNシリーズ』が堅調に推移しました。しかしながら、円高による為替影響や、第4四半期以降の新型コロナウイルス感染症拡大に伴い音楽教室や体育教室を休講としたことなどにより、売上高は 57,049百万円(前年同期比 2.6%減)となり、営業利益 1,814百万円(前年同期比 29.6%減)となりました。
(素材加工事業)
素材加工事業は、半導体関連部品や自動車の内装部品の受注が減少したことなどにより、売上高は 9,646百万円(前年同期比 9.1%減)となり、営業利益 1,124百万円(前年同期比 0.6%減)となりました。
(その他)
その他の事業は、医療機関向けIT機器の販売増加により、売上高は 4,605百万円(前年同期比 44.7%増)となり、営業利益 142百万円(前年同期比 134百万円増益)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は 1,572百万円(前年同期に得られた資金は 3,654百万円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益 2,976百万円、減価償却費 1,587百万円、法人税等の支払額 1,257百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は 1,651百万円(前年同期に使用した資金は 846百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出 1,105百万円、無形固定資産の取得による支出 207百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は 1,393百万円(前年同期に使用した資金は 1,656百万円)となりました。これは短期借入金返済による支出 438百万円、長期借入金返済による支出 518百万円などによるものであります。
これらにより、当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、換算差額等を含め前連結会計年度末に比べ 1,492百万円減少したことなどにより、当連結会計年度末には 9,562百万円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金需要のうち主なものは楽器製造のための材料費、楽器製造・販売及び音楽教室等の運営に携わる要員の給料手当、福利厚生費などの人件費の他、販売並びに役務提供に関する販売促進費、運送・保管料、物件費等であり、営業キャッシュ・フローによる充当を基本としています。また、設備投資資金については、自己資金及び金融機関からの借入れによっております。
当連結会計年度末において複数の金融機関との間で機動的な資金調達が可能となるコミットメントライン契約及び当座貸越契約等を締結し、10,599百万円の資金調達枠を設定しており、事業展開での資金需要に伴う手元資金の一時的な減少を防ぎ、経営の更なる安定化を図っております。(借入実行額残高 4,944百万円、借入未実行残 5,655百万円)
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当連結会計年度末現在における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りについては、継続して評価を行っております。
なお、見積り及び評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性がありますため、実際の結果は異なる場合があります。
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響について 第5 経理の状況の追加情報の記載のとおり見積もりを行い、繰延税金資産の将来の回収可能見込額の見直しを行っております。
会計上の見積りの重要なものについては以下のとおりであります。
(たな卸資産)
当社グループは、たな卸資産については、主として総平均法による原価法を採用し、期末における正味売却価額が収益性の低下により取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額に帳簿価額を切り下げております。この場合の取得原価と当該正味売却価額との差額は評価損として処理しております。
(固定資産の減損)
当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がこれらの帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識すべきであると判定し、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として処理しております。
(繰延税金資産の回収可能性)
当社グループは、資産及び負債の金額についての、会計上と税務上の差額である一時差異に係る税金の額について、将来の会計期間において回収または支払が見込まれない税金の額を除き、繰延税金資産または繰延税金負債として計上しております。繰延税金資産につきましては、合理的な仮定に基づく業績予測によって見積もられた、将来の課税所得または税務上の欠損金に基づき、将来の回収可能見込額を毎期見直しております。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
楽器教育26,65099.2
素材加工9,97591.7
報告セグメント計36,62697.1
その他208100.0
合計36,83497.1

(注)1.金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
楽器教育12,246101.5
素材加工179106.1
報告セグメント計12,425101.6
その他3,566155.0
合計15,992110.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.当連結会計年度において、その他の仕入金額に著しい変動がありました。これは、IT機器の仕入が増加したことによるものであります。
c.受注実績
当連結会計年度における素材加工事業及びその他の事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。
なお、素材加工事業、その他の事業の一部を除く製品については主に見込み生産を行っております。
セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)
素材加工6,76390.257689.9
その他3,04573.592442.5
合計9,80984.21,50153.3

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当連結会計年度において、その他の受注残高に著しい変動がありました。これは、IT機器の受注が減少したことによるものであります。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)
楽器教育57,04997.4
素材加工9,64690.9
報告セグメント計66,69696.4
その他4,605144.7
合計71,30298.5

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
パーソンズ ミュージック
コーポレーション グループ
10,90615.111,25015.8

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

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