有価証券報告書-第59期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/21 15:20
【資料】
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【項目】
107項目

対処すべき課題

世界経済は、緩やかに回復の兆しが見られるものの、景気の先行きは依然として不透明な厳しい経営環境の中、当社グループはスピードを最優先し、「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」の経営理念を徹底追求してまいります。
「ヨネックスの国籍は世界」をスローガンに掲げ、変化を超える「顧客の創造」を重点テーマとし、現地に密着したグローバルマーケティングとお客様のこころを動かすイノベーションを磨き、激化する競争に対応してまいります。
生産におきましては、必要なところに、必要なものを、必要なだけお届けする「適地・適産・適売」を方針としており、国内生産は自社工場を持つ強みと利点を最大限に活用し、高付加価値・高品質商品の生産及びリードタイムの短縮化を目指す一方、生産性を向上する設備投資や生産の平準化等により、価格低下が進む市場環境に柔軟に対応した工場改革を進めてまいります。海外生産は、生産基地の開拓と品質管理の徹底を進め、グローバル市場における競争力のある商品を生産してまいります。
また、スピード経営が求められる環境下、お客様へのスピーディーなサービスの向上、緻密な収益管理、多様な会計基準に即応したIT環境の整備による改革を推し進めます。
さらに、企業行動規範に基づいた「企業コンプライアンス体制の確立と運用」を推進するため、「コンプライアンス委員会」「リスク管理委員会」「情報開示委員会」「懲罰委員会」が機能的に働くよう全社的内部統制を強化し、透明性の高い経営環境を整備してまいります。
中期的な経営戦略としては、世界市場におけるグローバルブランドとしてのブランド力のさらなる向上のため、海外での活動を強化してまいります。
世界最大市場である中国においては、販売子会社でバドミントン・テニス用品を含めたスポーツ用品全般の販売を平成27年4月より開始しておりますが、2年目に入り直接的なマーケティングを強化し、販売増大とお客様へのサービス向上を図ってまいります。
また、世界のお客様の要望に迅速に対応するため、東京工場において新工場を稼働し、新潟生産本部において新工場を着工しております。さらに海外の生産拠点を確保し、増産体制を整備する予定です。