有価証券報告書-第56期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

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2021/03/31 10:14
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当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
経営成績等の状況の概要
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な拡大を見せる新型コロナウイルス感染症の影響により、それまでの雇用情勢や所得環境の改善による景気の緩やかな回復基調は一変し、米国の通商政策や中国経済の減速などの影響も懸念されるなど海外経済の不確実性は高まり、先行きは依然として不透明な状態で推移しました。 このような環境の中、当社グループは、中期スローガンとして「安心をお届けする不二精機グループ」を掲げ、品質管理体制の徹底強化によるグループ一体となった顧客満足の更なる追求を図り、精密金型のコア技術をもとに自動車及び二輪車などの成形事業分野への積極的な展開を行い、顧客への高付加価値製品の提供による安定受注の拡大に努めてまいりました。 また、「『考動』で価値を創る」をグループ全社員の行動理念とし、「お客様の利益の最大化」を目標に、新たな価値創造、また「5S活動」を基本とする着実な品質改善活動に取り組んでおります。
(1) 財政状態の状況
総資産は、前連結会計年度末に比べ4億64百万円(6.6%)増加し、74億49百万円となりました。
流動資産は、主に現金及び預金が1億36百万円、製品が1億7百万円増加し、一方、電子記録債権が30百万円、原材料及び貯蔵品が26百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1億85百万円(5.6%)増加し35億円となりました。
固定資産は、主に有形固定資産が2億69百万円、投資その他の資産が21百万円増加し、一方、無形固定資産が11百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ2億79百万円(7.6%)増加し39億48百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べ4億24百万円(7.9%)増加し、57億69百万円となりました。
流動負債は、主に短期借入金が2億79百万円、前受金が3億95百万円増加し、一方、支払手形及び買掛金が2億44百万円、未払金が1億25百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億9百万円(9.2%)増加し36億58百万円となりました。
固定負債は、主にリース債務が1億37百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1億14百万円
(5.7%)増加し21億11百万円となりました。
純資産は、主に利益剰余金が59百万円増加し、為替換算調整勘定が17百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ40百万円(2.4%)増加し16億79百万円となりました。なお、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.8ポイント減少して22.3%となりました。
(2) 経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、射出成形用精密金型及び成形システム事業においては、顧客との間の検収手続きに遅れが発生したこと(射出成形用精密金型及び成形システム事業では顧客に検収をいただいた時点で売上を計上しております。)などにより減少し、精密成形品その他事業においても昨年にインドネシア子会社で実施した増産投資や秋元精機工業株式会社の連結子会社化の効果はあったものの減少し、前連結会計年度比6億80百万円(10.3%)減少の59億12百万円となりました。
損益につきましては、射出成形用精密金型及び成形システム事業、精密成形品その他事業の売上高が減少したことなどにより、売上総利益は、前連結会計年度比2億1百万円(13.8%)減の12億54百万円となりました。販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比97百万円(9.1%)減の9億71百万円となり、その結果、営業利益は、前連結会計年度比1億4百万円(26.9%)減少の2億83百万円となりました。この営業利益の減少は、主として、新型コロナウイルス感染症の影響による減収によるものであります。当連結会計年度における連結営業利益率は4.8%(前連結会計年度比1.1ポイント悪化)で、引き続きこの指標が改善されるよう取り組んでまいります。
主に為替差損の増加で、営業外費用が1億4百万円増加したことなどにより、経常利益は前連結会計年度比2億円(58.5%)減少の1億42百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比1億90百万円(65.8%)減少の99百万円となりました。
当連結会計年度のセグメント別の経営成績については、以下のとおりであります。
<射出成形用精密金型及び成形システム事業>売上高の約6割を占める医療機器用精密金型の売上高が、上記のとおり新型コロナウイルス感染症の影響で顧客との間の検収手続きに遅れが発生したことなどにより減少し、当セグメントの売上高は24億93百万円(前連結会計年度比19.0%減)、セグメント利益は、2億66百万円(前連結会計年度比4.4%減)となりました。
なお、個別受注生産である当事業の未検収の受注残高は高水準で推移しており、各工場の稼働率は高い状態であります。
<精密成形品その他事業>主力製品である自動車部品用成形品は東南アジア市場を中心に中期的な受注をいただき、インドネシア及びタイの子会社で増産設備の稼働がスタートしたことに加え、秋元精機工業株式会社の連結子会社化の効果もありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による稼働率の低下の影響により、当セグメントの売上高は35億86百万円(前連結会計年度比2.3%減)となりました。それに伴い、経費の削減に努めましたが、セグメント利益は、22百万円(前連結会計年度比78.6%減)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度に比べ1億37百万円増加し、7億58百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は、6億88百万円(前連結会計年度比5.4%減)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益1億37百万円、減価償却費4億89百万円、前受金の増加3億90百万円があった一方、たな卸資産の増加1億7百万円、仕入債務の減少1億85百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は、7億84百万円(前連結会計年度は8億50百万円の使用)となりましたが、これは主として、有形固定資産の取得による支出7億27百万円及び投資有価証券の取得による支出61百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は、2億55百万円(前連結会計年度は43百万円の獲得)となりましたが、これは主として、短期借入金の純増額3億20百万円、長期借入れによる収入3億60百万円、セールス・アンド・リースバックによる収入1億38百万円があった一方、長期借入金の返済による支出3億94百万円、リース債務の返済による支出1億37百万円があったことによるものであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用、人件費のほか、その他の製造費用、販売費及び一般管理費などの営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
当連結会計年度において、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」に記載したTHAI FUJI SEIKI CO.,LTD.における設備投資などを予定しておりますが、自己資金及び金融機関からの借入金により賄ってまいります。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は38億43百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は7億58百万円となっております。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
射出成形用精密金型及び成形システム事業2,512,461千円88.8
精密成形品その他事業3,640,062千円99.6
合計6,152,523千円94.9

(注)1. セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2. 金額は、販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
② 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
射出成形用精密金型及び
成形システム事業
2,787,410102.71,792,015134.2
精密成形品その他事業3,697,328101.7279,766158.9
合計6,484,739102.12,071,781137.1

(注)1. セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2. 金額は、販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
前年同期比(%)
射出成形用精密金型及び成形システム事業2,326,557千円79.6
精密成形品その他事業3,586,187千円97.7
合計5,912,744千円89.7

(注)1. セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2. 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
(たな卸資産)
当社グループは、たな卸資産について取得原価を貸借対照表価額としておりますが、期末日における正味売却価額が取得原価より下落している場合には正味売却価額で測定し、取得原価との差額を評価損として売上原価に計上しております。また、正常な営業循環過程から外れて滞留するたな卸資産に対しても評価損を計上しております。市場価格が予測より悪化して正味売却価額が著しく悪化した場合、将来において追加の評価損の計上が必要となる可能性があります。
(繰延税金資産)
当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少した場合、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。
(関係会社株式)
当社グループは、関係会社株式について、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下した場合には、事業計画をもとに実質価額の回復可能性を検討しておりますが、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見直しが必要となった場合、回復可能性がないと判断され、関係会社株式評価損が発生する可能性があります。

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