有価証券報告書-第49期(平成28年7月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/09/25 15:02
【資料】
PDFをみる
【項目】
92項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国の経済は回復の動きに足踏みがみられる状況が続きましたが、長期的に堅調な成長が
続いている米国経済、英国のEU離脱問題の影響が懸念されたものの緩やかに回復している欧州経済、そして成長
ペースの鈍化が止まり底入れを窺わせる中国経済といった海外の経済動向の中で、為替相場が日米金利政策の動向
等により円安方向に振れ、株価も堅調に推移したことから、緩やかな回復の動きが出てきました。
このような経済環境の中、ガラス溶解装置向け白金製品、触媒の受注が減少し、主力のイリジウムルツボについ
ても顧客の在庫調整の影響から受注が減少しましたが、半導体製造装置向け温度センサーの受注が堅調で、HD向
けのルテニウムターゲットや電極向け化合物及び有機EL向け化合物も持ち直してまいりました。その結果、当事
業年度において、売上高14,742百万円(前期比15.2%減)、売上総利益2,911百万円(前期比1.7%増)、営業利益
872百万円(前期比1.5%増)、経常利益937百万円(前期比14.8%増)、当期純利益501百万円(前期比46.9%増)
となりました。
なお、セグメント別の業績は以下のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 平成28年7月1日
至 平成29年6月30日)
売上高(百万円)構成比(%)
電子5,43936.9
薄膜4,58131.1
センサー2,07414.1
その他2,64617.9
合計14,742100.0

(2)キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,086百万円となり前事業年度末と比べて58百万円の増加となりました。これは主に、売上債権が852百万円増加し、配当金の支払額が358百万円ありましたが、税引前当期純利益が940百万円、減価償却費が515百万円それぞれあったことによるものです。
また、当事業年度中における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は423百万円(前期は1,044百万円の獲得)となりました。
これは主に、売上債権が852百万円、未収消費税等が213百万円それぞれ増加しましたが、税引前当期純利益が940百万円、減価償却費が515百万円それぞれあったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は109百万円(前期は250百万円の使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出が129百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は253百万円(前期は927百万円の使用)となりました。
これは主に、短期借入金が300百万円増加し、長期借入れによる収入が900百万円ありましたが、長期借入金の返済による支出が1,095百万円、配当金の支払額が358百万円あったことによるものです。