有価証券報告書-第101期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/19 13:06
【資料】
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注記事項-Intercontinental Terminals Companyにおける火災事故、連結財務諸表(IFRS)

28. Intercontinental Terminals Companyにおける火災事故
前連結会計年度において、当社の在米国100%連結子会社Intercontinental Terminals Company LLC(以下ITC)がテキサス州ヒューストン市近郊に保有するDeer Parkタンクターミナル構内において火災があり、保有タンクの一部が損壊しました。
当連結会計年度において、ITCは関連当局と協議の上で操業を再開しております。2019年12月6日に現地消防当局より最終調査報告書が公表され、同報告書では、本件火災は偶発的な事故に分類されると結論付けられましたが、事故原因の特定には至っておりません。現時点において、消防局以外の関連当局も、事故原因に関する調査を継続しております。
本事故に関し、消火費用や周辺浄化費用等の対応費用のうち前連結会計年度末時点における既発生分及び一定の前提に基づき合理的に見積った金額から、支払われることがほぼ確実な保険金を控除した20,600百万円の費用を前連結会計年度に計上し、前連結会計年度末の引当金残高は14,924百万円です。当該費用の主なものは当連結会計年度において支出され、当連結会計年度末における引当金の残高に重要性はありません。また、ITCは、当連結会計年度において、本事故の対応費用として一部追加費用を計上しましたが、保険金の利益計上もあり、本事故関連の損益に重要性はありません。
当該引当金は、連結財政状態計算書の「引当金」に、当該損益は、連結損益計算書の「雑損益」に含まれており、6.セグメント情報における前連結会計年度及び当連結会計年度の化学品セグメントの当期利益(親会社の所有者に帰属)に含まれております。
なお、ITCは、本件に関連して複数の訴訟等を受けておりますが、いずれも初期段階です。現時点において、訴訟等の結果が、連結財政状態、連結経営成績及び連結キャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものであるとは想定しておりません。