四半期報告書-第83期第3四半期(平成30年9月1日-平成30年11月30日)

【提出】
2019/01/11 11:34
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米中間の貿易摩擦等の影響で先行きの不透明感が高まりましたが、堅調な米国経済を背景に全体として緩やかな成長が持続しました。
日本経済は、自然災害の影響を受けましたが、高水準な製造業の生産活動に加え、好調な企業収益を背景に底堅く推移しました。
このような状況下にあって、当第3四半期連結累計期間における売上高は、7,000億4百万円で前年同期比13.1%の増収となりました。
損益につきましては、売上総利益が471億40百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益が155億54百万円(前年同期比18.2%増)、経常利益が187億97百万円(前年同期比11.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は128億円(前年同期比9.1%増)となりました。
これを事業のセグメント別に見ますと、次のとおりであります。
(鉄鋼)
鉄鋼部門は、鋼材価格の上昇に加え、土木・建築及び製造業向けが堅調に推移しました。
特殊鋼部門は、国内外で自動車や建機・工作機械等の生産が堅調に推移し、数量も増加しました。
海外は、鋼材価格の上昇に加え、東南アジア向けが増加しました。
鉄鋼セグメントの売上高は2,894億92百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益は43億59百万円(前年同期比0.3%増)となり、順調でした。
(情報・電機)
非鉄金属部門は、自動車関連が国内及び中国で増加しました。
エレクトロニクス部門は、車載用電子部品及びFA・IT関連機器などの分野で増加しました。
情報・電機セグメントの売上高は1,439億30百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は30億78百万円(前年同期比1.4%減)となり、順調でした。
(産業資材)
化成品部門は、原材料価格の上昇に加え、自動車関連向けが増加しました。
メカトロ部門は、航空機向けをはじめ、設備機械や部品・工具が大幅に増加しました。
産業資材セグメントの売上高は2,206億69百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益は63億22百万円(前年同期比31.1%増)となり、好調でした。
(生活産業)
配管建設部門は、配管機材類及び建築物件の請負工事が底堅く推移しました。
食品部門は、水産物の輸入及び量販店向け鶏肉加工品等が増加しました。
生活産業セグメントの売上高は459億11百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益は18億24百万円(前年同期比15.7%増)となり、順調でした。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は5,272億43百万円となり、保有株式の時価下落に伴う投資有価証券評価額の減少はありましたが、売上債権の増加などにより前連結会計年度末に比べて248億47百万円増加しました。
負債は3,142億51百万円となり、仕入債務の増加などにより前連結会計年度末に比べて230億9百万円増加しました。
純資産は2,129億91百万円となり、その他有価証券評価差額金の減少はありましたが、利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末に比べて18億38百万円増加しました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
特記事項はありません。