有価証券報告書-第71期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッ
シュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移しているため個人消費も緩やかに持ち直しており
ます。しかし、米中の貿易摩擦や欧州諸国の政権運営の不安定さにより先行き不透明な状況となっております。
当社グループが主力事業を展開する水産物卸売市場業界は、気候変動が魚介類の漁場や漁期の変化に影響を与
え、さらに近年は魚種によって好不漁の波が顕著になったことなどから入荷が不安定となりました。一方、人手不
足で物流経費等が上昇した反面、消費者の節約志向が続き高価格品の売り上げが停滞するなど厳しい経営環境とな
っております。
なお、延期されていた豊洲新市場の開場が平成30年10月11日に決定されました。これに伴い移転準備が急ピッチ
で進められておりますが、物流問題など対処すべき課題が残されております。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a、財政状態
当連結会計年度末における資産合計は、受取手形及び売掛金の増加1,531百万円、商品の減少1,631百万円、建物
及び構築物(純額)の減少780百万円等により前連結会計年度末に比べ877百万円減の65,595百万円となりました。
当連結会計年度末における負債合計は、支払手形及び買掛金の増加1,764百万円、短期借入金の減少2,580百万円
等により前連結会計年度末に比べ、1,267百万円減少の40,532百万円となりました。
当連結会計年度末における純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上327百万円、配当金の支払額
279百万円、非支配株主持分の増加230百万円等により前連結会計年度末に比べ389百万円増加し25,063百万円となりました。
b、経営成績
当連結会計年度の経営成績は、主力の水産物卸売事業の伸び悩みにより売上高は199,915百万円(前連結会計年度
比0.6%減)となり、売上総利益率の減少に加えて、貸倒引当金繰入額や創立70周年記念祝賀会開催等の交際費、業
務システム改善に伴う業務委託手数料の増加などにより、営業利益は871百万円(前連結会計年度比11.2%減)、経
常利益1,111百万円(前連結会計年度比11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は327百万円(前連結会計年度
比30.6%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
水産物卸売事業におきましては、イクラや冷鮭鱒、冷メバチ鮪など輸入品を主体に単価高となりましたが、国内
外からの入荷量の減少により当連結会計年度は全体として取扱高が前年をやや下回り売上高は194,131百万円(前連
結会計年度比0.6%減)となり、貸倒引当金繰入額や業務委託手数料等が増加したためセグメント損失は23百万円
(前連結会計年度は109百万円の利益)となりました。
冷蔵倉庫事業におきましては、取扱量の増加や保管料単価の上昇により、売上高は5,024百万円(前連結会計年
度比1.9%増)となり、セグメント利益は荷役作業コスト等の増加により422百万円(前連結会計年度比0.6%増)にと
どまりました。
不動産賃貸事業におきましては、各賃貸物件の稼働率が高水準で推移した結果、売上高は469百万円(前連結会計
年度比0.9%増)となりましたが、改修費等の増加によりセグメント利益は399百万円(前連結会計年度比2.0%減)
となりました。
荷役事業におきましては、売上高は290百万円(前連結会計年度比6.0%増)と順調に推移し、セグメント利益は73百万円(前連結会計年度比45.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動において増加したものの、投資活動、財務活動において減少し、7,006百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、4,084百万円(前年同期672百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等
調整前当期純利益が1,166百万円、減価償却費が1,122百万円及び法人税等の支払額322百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、120百万円(前年同期4,739百万円の使用)となりました。これは主に、補償金
の受取額590百万円、投資有価証券の売却による収入497百万円があったものの、貸付による支出726百万円、有形
固定資産の取得による支出436百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、3,448百万円(前年同期4,066百万円の獲得)となりました。これは主に、短期
借入金の純減によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
(1)当連結会計年度の生産実績
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
| 水産物卸売事業 | 1,007 | 101.1 |
| 計 | 1,007 | 101.1 |
(注) 上記金額には消費税と地方消費税が含まれておりません。
(2)当連結会計年度の仕入実績
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
| 水産物卸売事業 | ||
| 受託品 | 26,255 | 98.4 |
| 買付品 | 155,083 | 98.0 |
| 計 | 181,339 | 98.3 |
(注)1 本表における仕入高は、受託品については販売高から卸売手数料を控除した金
額を、買付品については仕入金額を記載しております。
2 上記金額には消費税と地方消費税が含まれておりません。
3 セグメント間の取引については相殺消去しております。
(3)当連結会計年度の売上実績
| セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
| 水産物卸売事業 | ||
| 受託品 | 27,783 | 98.0 |
| 買付品 | 166,348 | 99.6 |
| 計 | 194,131 | 99.4 |
| 冷蔵倉庫事業 | 5,024 | 101.9 |
| 不動産賃貸事業 | 469 | 100.9 |
| 荷役事業 | 290 | 106.0 |
| 合計 | 199,915 | 99.4 |
(注)1 上記金額には消費税と地方消費税が含まれておりません。
2 セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成され
ています。なお、「重要な会計方針及び見積り」については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ877百万円減の65,595百万円となりました。負債合計に
つきましては、支払手形及び買掛金、長期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べ1,267百万円減の40,532百
万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ389百万円増加し25,063百万円となりました。これは主
に、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。
③経営成績の分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移しているため個人消費も緩やかに持ち直しております。しかし、米中の貿易摩擦や欧州諸国の政権運営の不安定さにより先行き不透明な状況となっております。
当社グループが主力事業を展開する水産物卸売市場業界は、気候変動が魚介類の漁場や漁期の変化に影響を与え、さらに近年は魚種によって好不漁の波が顕著になったことなどから入荷が不安定となりました。一方、人手不足で物流経費等が上昇した反面、消費者の節約志向が続き高価格品の売り上げが停滞するなど厳しい経営環境となっております。
なお、延期されていた豊洲新市場の開場が平成30年10月11日に決定されました。これに伴い移転準備が急ピッチで進められておりますが、物流問題など対処すべき課題が残されております。
このような状況のもと、当社グループは、主力の水産物卸売事業の伸び悩みにより売上高は199,915百万円(前連結会計年度比0.6%減)となり、売上総利益率の減少に加えて、貸倒引当金繰入額や創立70周年記念祝賀会開催等の交際費、業務システム改善に伴う業務委託手数料の増加などにより、営業利益は871百万円(前連結会計年度比11.2%減)、経常利益1,111百万円(前連結会計年度比11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は327百万円(前連結会計年度比30.6%減)となりました。
セグメント別の業績概況は次のとおりであります。
水産物卸売事業におきましては、イクラや冷鮭鱒、冷メバチ鮪など輸入品を主体に単価高となりましたが、国内外からの入荷量の減少により当連結会計年度は全体として取扱高が前年をやや下回り売上高は194,131百万円(前連結会計年度比0.6%減)となり、貸倒引当金繰入額や業務委託手数料等が増加したためセグメント損失は23百万円(前連結会計年度は109百万円の利益)となりました。
冷蔵倉庫事業におきましては、取扱量の増加や保管料単価の上昇により、売上高は5,024百万円(前連結会計年度比1.9%増)となり、セグメント利益は荷役作業コスト等の増加により422百万円(前連結会計年度比0.6%増)にとどまりました。
不動産賃貸事業におきましては、各賃貸物件の稼働率が高水準で推移した結果、売上高は469百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりましたが、改修費等の増加によりセグメント利益は399百万円(前連結会計年度比2.0%減)となりました。
荷役事業におきましては、売上高は290百万円(前連結会計年度比6.0%増)と順調に推移し、セグメント利益は73百万円(前連結会計年度比45.5%増)となりました。
④キャッシュ・フローの分析
「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要
②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。