有価証券報告書-第74期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善等から緩やかな回復基調で推移しておりましたが、昨夏以降においては天候不順と消費増税の影響により個人消費を控える動きが強まりました。また、米中間の貿易摩擦問題や英国のEU離脱後の展開等による世界経済の減速が懸念される中、新型コロナウイルス感染症拡大による影響も深刻化しており、景気の先行きは不透明な状況となっております。
水産物流通業界におきましては、国内漁業生産量の減少、国内魚介類消費量の低下、さらに市場外流通との競合による卸売市場における取扱数量の減少も続くという厳しい経営環境となっております。
このような状況のもと、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、水産物卸売事業の取扱数量減少を主要因として、売上高は前年同期に比べ(以下同じ)6.8%減収の102,027百万円となり、営業利益は87.6%減益の45百万円、経常利益は79.7%減益の86百万円となりました。社宅兼賃貸不動産の改修に伴う固定資産処分損50百万円等の特別損失79百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は32百万円(前年同期は、261百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
当連結会計年度における事業別の概況は、次のとおりであります。
[水産物卸売]
冷凍マグロや鮭鱒の取扱数量の減少、サンマをはじめとする鮮魚類の海洋環境の変化等による漁獲量の低迷により、売上高は7.6%減収の92,925百万円、セグメント損失は173百万円(前年同期は、123百万円のセグメント利益)となりました。
[不動産賃貸]
売上高は357百万円と0.9%の増収となり、セグメント利益は190百万円と5.5%の増益となりました。
[水産物その他]
売上高は8,744百万円と3.0%の増収となりましたが、販売費及び一般管理費の増加により、セグメント利益は28百万円と51.3%の減益となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローはたな卸資産の増加や仕入債務の減少等があったものの、売上債権の減少により、1,400百万円の収入(前連結会計年度は2,383百万円の支出)となりました。
また、投資活動によるキャッシュ・フローは固定資産の取得等により、685百万円の支出(前連結会計年度は140百万円の支出)となり、財務活動によるキャッシュ・フローは短期借入金の減少等により、580百万円の支出(前連結会計年度は1,791百万円の収入)となりました。
この結果、現金及び現金同等物期末残高は134百万円増加し、1,468百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.本表における仕入高は、水産物卸売業の受託品については販売高から販売手数料を控除した金額を、水産物卸売業の買付品及び水産物その他事業については仕入金額を計上しております。
3.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
b.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における当社グループの売上高は、主力である水産物卸売事業において、冷凍マグロや鮭鱒の取扱数量の減少、サンマをはじめとする鮮魚類の海洋環境の変化等による漁獲量低迷等から、取扱数量が4.4%減少したこと等により7.6%の減収となり、全体でも6.8%減収の102,027百万円となりました。
利益面は、前述の減収に伴う売上総利益の減少、貸倒引当金繰入額の増加等による販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は87.6%減益の45百万円となりました。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ(以下同じ)、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛要請等により外食関連の水産物需要の減退で売上高が大きく減少し、売上債権が減少したため、1,071百万円減の22,020百万円となりました。
有利子負債は480百万円減の7,300百万円となりました。純資産は、配当金の支払やその他有価証券評価差額金の減少等により、222百万円減の9,310百万円となり、自己資本比率は42.3%(前連結会計年度末41.3%)となりました。
セグメント別の業績については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通り、当連結会計年度においては当社グループにおいて主要な事業と位置付けている水産物卸売セグメントにおいて大幅な減益(173百万円のセグメント損失、前年同期は、123百万円のセグメント利益)となりましたが、不動産賃貸セグメントにおいて一定の利益(190百万円のセグメント利益、5.5%増益)を計上したことにより、当社グループ全体としての営業損失という事態は回避されました。不動産セグメントは引き続き補完的な事業として位置づけ、安定的な利益計上が行えるよう事業を推進してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通り、売掛債権の減少等による営業キャッシュ・フローの収入増加等により現金及び現金同等物期末残高は134百万円増加しました。今後も、キャッシュ・フローを意識した経営に努めてまいります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの資金政策として、グループの資金調達を当社に集約することによって効率化を図っております。また、内部留保の充実等により、有利子負債の圧縮を目指しております。当連結会計年度末における有利子負債残高は7,300百万円と、前連結会計年度末から480百万円圧縮することができました。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表に関して、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響について見積りを行っておりますが、当該見積りの内容は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (追加情報)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善等から緩やかな回復基調で推移しておりましたが、昨夏以降においては天候不順と消費増税の影響により個人消費を控える動きが強まりました。また、米中間の貿易摩擦問題や英国のEU離脱後の展開等による世界経済の減速が懸念される中、新型コロナウイルス感染症拡大による影響も深刻化しており、景気の先行きは不透明な状況となっております。
水産物流通業界におきましては、国内漁業生産量の減少、国内魚介類消費量の低下、さらに市場外流通との競合による卸売市場における取扱数量の減少も続くという厳しい経営環境となっております。
このような状況のもと、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、水産物卸売事業の取扱数量減少を主要因として、売上高は前年同期に比べ(以下同じ)6.8%減収の102,027百万円となり、営業利益は87.6%減益の45百万円、経常利益は79.7%減益の86百万円となりました。社宅兼賃貸不動産の改修に伴う固定資産処分損50百万円等の特別損失79百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は32百万円(前年同期は、261百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
当連結会計年度における事業別の概況は、次のとおりであります。
[水産物卸売]
冷凍マグロや鮭鱒の取扱数量の減少、サンマをはじめとする鮮魚類の海洋環境の変化等による漁獲量の低迷により、売上高は7.6%減収の92,925百万円、セグメント損失は173百万円(前年同期は、123百万円のセグメント利益)となりました。
[不動産賃貸]
売上高は357百万円と0.9%の増収となり、セグメント利益は190百万円と5.5%の増益となりました。
[水産物その他]
売上高は8,744百万円と3.0%の増収となりましたが、販売費及び一般管理費の増加により、セグメント利益は28百万円と51.3%の減益となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローはたな卸資産の増加や仕入債務の減少等があったものの、売上債権の減少により、1,400百万円の収入(前連結会計年度は2,383百万円の支出)となりました。
また、投資活動によるキャッシュ・フローは固定資産の取得等により、685百万円の支出(前連結会計年度は140百万円の支出)となり、財務活動によるキャッシュ・フローは短期借入金の減少等により、580百万円の支出(前連結会計年度は1,791百万円の収入)となりました。
この結果、現金及び現金同等物期末残高は134百万円増加し、1,468百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
| セグメントの名称 | 種類別 | 数量(トン) | 前年同期比(%) | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 受託品 | 20,721 | 91.4 | 18,552 | 92.1 | |
| 水産物卸売 | 買付品 | 73,195 | 95.0 | 69,582 | 90.7 |
| 小計 | 93,917 | 94.1 | 88,134 | 91.0 | |
| 不動産賃貸 | - | - | - | - | |
| 水産物その他 | - | - | 8,134 | 100.5 | |
| 合計 | 93,917 | 94.1 | 96,269 | 91.7 | |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.本表における仕入高は、水産物卸売業の受託品については販売高から販売手数料を控除した金額を、水産物卸売業の買付品及び水産物その他事業については仕入金額を計上しております。
3.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
b.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
| セグメントの名称 | 種類別 | 数量(トン) | 前年同期比(%) | 金額(百万円) | 前年同期比(%) |
| 受託品 | 20,721 | 91.4 | 19,630 | 92.1 | |
| 水産物卸売 | 買付品 | 73,171 | 96.8 | 73,294 | 92.5 |
| 小計 | 93,892 | 95.6 | 92,925 | 92.4 | |
| 不動産賃貸 | - | - | 357 | 100.9 | |
| 水産物その他 | - | - | 8,744 | 103.0 | |
| 合計 | 93,892 | 95.6 | 102,027 | 93.2 | |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
(2)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における当社グループの売上高は、主力である水産物卸売事業において、冷凍マグロや鮭鱒の取扱数量の減少、サンマをはじめとする鮮魚類の海洋環境の変化等による漁獲量低迷等から、取扱数量が4.4%減少したこと等により7.6%の減収となり、全体でも6.8%減収の102,027百万円となりました。
利益面は、前述の減収に伴う売上総利益の減少、貸倒引当金繰入額の増加等による販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は87.6%減益の45百万円となりました。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ(以下同じ)、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛要請等により外食関連の水産物需要の減退で売上高が大きく減少し、売上債権が減少したため、1,071百万円減の22,020百万円となりました。
有利子負債は480百万円減の7,300百万円となりました。純資産は、配当金の支払やその他有価証券評価差額金の減少等により、222百万円減の9,310百万円となり、自己資本比率は42.3%(前連結会計年度末41.3%)となりました。
セグメント別の業績については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通り、当連結会計年度においては当社グループにおいて主要な事業と位置付けている水産物卸売セグメントにおいて大幅な減益(173百万円のセグメント損失、前年同期は、123百万円のセグメント利益)となりましたが、不動産賃貸セグメントにおいて一定の利益(190百万円のセグメント利益、5.5%増益)を計上したことにより、当社グループ全体としての営業損失という事態は回避されました。不動産セグメントは引き続き補完的な事業として位置づけ、安定的な利益計上が行えるよう事業を推進してまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通り、売掛債権の減少等による営業キャッシュ・フローの収入増加等により現金及び現金同等物期末残高は134百万円増加しました。今後も、キャッシュ・フローを意識した経営に努めてまいります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの資金政策として、グループの資金調達を当社に集約することによって効率化を図っております。また、内部留保の充実等により、有利子負債の圧縮を目指しております。当連結会計年度末における有利子負債残高は7,300百万円と、前連結会計年度末から480百万円圧縮することができました。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
連結財務諸表に関して、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響について見積りを行っておりますが、当該見積りの内容は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (追加情報)」に記載のとおりであります。