有価証券報告書-第79期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/27 12:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
131項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「新しい着眼と独自の発想で、新たな価値を創造し、人と社会に夢と感動をつくり出します。」という経営理念のもと、「私たちは、ゆたかで快適な暮らしを提供する、愛される“価値創造の専門集団”をめざします。」ことをビジョンとして掲げ、国内はもとより国外におきましても、より良い住環境を構築すべく事業活動を行っております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、持続的な成長を達成するため、高い収益性の確保を経営課題と認識し、連結売上高経常利益率3%を目指してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2022年3月期より第六次中期経営方針(3カ年計画)として『ニューノーマル時代に適応した変革を実行する』を掲げ、三つの変革に取り組んでおります。
1.ビジネスモデルの変革
既存事業の再構築及び新規事業の創出による事業構成の再設計
2.組織風土の変革
次世代経営人材の発掘及びプロフェッショナル人材の育成
3.デジタル社会への変革
レガシーシステムからの脱却を目標に掲げ、デジタルトランスフォーメーションの推進による組織の変革
また、ESG経営の実践を軸にSDGsで掲げるグループ共通テーマと各社が独自のテーマを設定し、社会課題の解決に取り組んでおります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の経済環境は、ウィズコロナを踏まえた経済活動の活性化が期待されるものの、その不確実性は高く予断を許さない状況が続くものと推察されます。また、ロシア・ウクライナ情勢がもたらす日本経済への影響や、引き続き懸念する半導体部品の供給不足、サプライチェーンの停滞および円安による仕入原価の高騰等、課題は山積しております。
このような環境の中、当社グループは上記に掲げた第6次中期経営計画の2年目として環境変化に適応しながら計画達成に向けスピードを上げて取り組みます。
(1)照明事業
①住宅・店舗事業の顧客の選択と集中による生産性の向上と施設制御事業拡大を加速させます。
②DX化とSCM再構築のため、新業務フローに基づくシステム統合を図ります。
③半導体の供給不足等の対策として、代替部品への切り替えなどの対応を行い、品切れの早期解決を進め、商品の安定供給を図ります。
④原油や原材料の高騰と円安への対応として、新カタログにおいて商品価格の値上げを行い、適正利益の確保を図ります。
⑤SDGsの取り組みでは、温室効果ガスの排出量の算出方法を確立し、各種認証等の取得活動への体制づくりに取り組みます。
(2)家具事業
①学習家具事業では、原材料高騰、円安による仕入原価の高騰および輸入経費の高騰に対する原価抑制に取り組みます。また、国内協力工場の開拓や付加価値を創出する商品開発に取り組みます。
②新規事業では、新たな市場へのアプローチとして、幼児・未就学児童向け商品の開発、「眠り」を追求したマットレスなどのネット販売ビジネスを立ち上げます。
③SDGsの取り組みでは、脱プラ・循環型素材の積極的活用・ゴミを出さない配送などに取り組みます。
(3)物流事業
①外販とEC専用の拠点を拡充し、利益率改善に取り組みます。
②SDGsの取り組みでは、共同配送など業務の効率化と共にCO2排出量の削減に取り組みます。