有価証券報告書-第86期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 13:30
【資料】
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【項目】
88項目

対処すべき課題

当社を取り巻く環境は、少子高齢化社会の進展と人口の減少、価格競争の激化、小売業界におけるグループ化や企業統合による再編など、厳しい環境が続くものと思われます。このような環境を背景に、生産・流通・小売のサプライチェーン全体を通した効率化が強く求められ、その中間に位置する卸売業の役割・使命はますます大きくなっております。当社としてはさらなる卸機能の強化により業績の向上に努め、企業価値の増大に向けて邁進してまいります。
当社は、以下の事項を対処すべき課題として認識しております。
①ソリューション機能の強化
取引先が抱える収益改善やコスト改善等の課題に対応するため、営業のみならず物流部門、システム部門等を含めたチーム営業体制を推進するための改革を図り、多様化する取引先のニーズに的確に対応できるソリューション機能を強化いたします。また、「美と健康」に関するフルラインの品揃えによる独自の情報力と提案力により、販売先の売場活性化に貢献し取引関係の強化を図ってまいります。
②高品質・ローコスト物流体制の整備
生産から店舗、さらにはリサイクルまでのサプライチェーン全体の効率化に貢献するための物流機能をさらに強化し、効率的な流通に対する卸売業としての役割・使命を果たしてまいります。全国各エリアの特性、ニーズに応じたRDCの整備を進め、高品質・ローコスト物流サービスをさらに強化してまいります。
③成長事業への投資
当業界全体が成熟化していくなか、今後、成長・発展を継続するために新たな事業への投資による事業領域の拡大が不可欠であると考えております。卸売事業で培ったノウハウを活かし、優位性を発揮できる分野として、物流受託事業と海外事業を強化してまいります。特に物流受託事業につきましては、広域化・グループ化が進展する小売業界において、物流改善に対するニーズは年々高まっており、専用センターやハイブリッド型センターの運用ノウハウを活用し、多様化する受託先の規模やニーズに的確に対応できる物流サービスを提供することで事業のさらなる拡大と成長を図ってまいります。
④社内体制の強化・効率化
CSRに対する取組みは、企業の成長と存続を左右する重要な課題と認識しております。当社としては、コーポレート・ガバナンス体制、リスクマネジメント体制の一層の強化を図り、経営の透明性・健全性を確保してまいります。また、内部管理体制の強化を図り強固な企業体質の確立に努めるとともに、ローコスト経営を実現するための社内運営の効率化を図ってまいります。