有価証券報告書-第61期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 11:32
【資料】
PDFをみる
【項目】
123項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、企業業績の改善を受けて雇用情勢は良好な状態が維持され賃金も持ち直してきました。さらにエネルギー価格の下落により企業、家計のコスト負担も減少しました。しかし、設備投資は緩やかな増加基調にとどまり、節約志向の強まりや暖冬の影響もあり個人消費には弱い動きがみられ、景気は横ばいで推移しました。
また、海外経済は、緩やかに回復しているものの新興国を中心に減速感が強まっている状況にありました。
建設業界におきましては、国内での建築着工が伸び悩み、公共投資も減少に転じるなど需要が厳しい状況で推移致しました。
このような事業環境下におきまして、当社グループでは、省エネ・節電需要に対応した空調機器類の販売と自動制御工事、各種保守・メンテナンスの各事業とソリューション事業を推進してまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は77,360百万円(前年同期比0.6%増)となりました。収益につきましては、経常利益が3,557百万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,288百万円(前年同期比40.0%増)となりました。
商品販売事業におきましては、空調機器、制御機器、省エネ機器を中心とした設備機器の販売を行っております。売上高は54,172百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
工事事業におきましては、計装工事の設計・施工及び空調その他機器のメンテナンス・アフターサービスを行っております。東京地区での大型工事が続いたことなどにより、売上高は23,118百万円(前年同期比8.2%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて245百万円増加し5,336百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動の結果得られた資金は2,594百万円(前年同期は1,191百万円の収入)となりました。これは税金等調整前当期純利益3,603百万円及び減価償却費258百万円の計上及び棚卸資産の310百万円の減少により資金が増加したことに対し、法人税等の支払額1,330百万円により資金が減少したことが主な要因です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は1,970百万円(前年同期は479百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,285百万円及び投資有価証券の取得による支出563百万円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動の結果使用した資金は376百万円(前年同期は37百万円の支出)となりました。この主な要因は、借入金と社債を合わせた純借入額107百万円に対し、配当金の支払322百万円及びファイナンス・リース債務の返済による支出161百万円があったことによるものです。