有価証券報告書-第57期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/30 9:51
【資料】
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【項目】
88項目

対処すべき課題

(1)当社の現状の認識について
今後の我が国経済は、経済政策、金融政策により穏やかな景気の回復基調が続きますが、原材料価格の上昇等により先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
(2)当面の対処すべき課題の内容
当社は、木材利用促進法による大型木造物件等の増加需要と当社の営業エリアの復興需要に対応可能な、宮城の伊達な杉、構造プレカット・羽柄プレカット・サイディングプレカット・合板プレカット(震災復興による職人不足に伴う賃金高騰問題を解決できるプレカット4点セット)等を営業戦略の柱とし、継続的な成長を目指した事業活動を推進してまいります。また、Wood First(ウッドファースト)社会に向け、国産人工乾燥製材品の需要増加に対応するため、ウッド・ミル工場の隣接する土地を購入し、ウッド・ミル第2工場を新設(平成28年4月操業開始予定)し製材工程を更に合理化する計画となっております。これにより、原材料の有効活用や効率的な生産により製造原価を抑えることが可能となります。また、「地産地消」となる地元国産材を使用することにより、それに関連する事業者および地域経済の活性化と震災からの復興に貢献するために努力してまいります。
当社は、ウッド・ミル、プレカット工場製品の価格競争力、品質の安定等を確保し、工場の経費削減と稼働率の向上を目指してまいります。また、内部統制の強化やコンプライアンス体制の充実を図り、管理体制の改善・工夫をし、企業集団としての存在意義を高めるため、経営の質、社員の質、商品の質を高め、継続的な事業収益の拡大と企業価値の向上を図り、同時に事業を通じて社会貢献を果たしてまいります。
(3)対処方針
○営業力の強化
○加工生産工場等における、増産と生産性の向上
○コンピュータシステム、IT(情報通信技術)の開発の継続
○流通センターにおける業務効率の向上(流通経費の削減等)
○与信管理の強化
○コーポレート・ガバナンスの充実、強化
○当社製材工場「ウッド・ミル」で加工した地産地消で地球温暖化対策に適合した宮城県産乾燥杉材「宮城の伊達な杉」の販売を強化する。
(4)具体的な取組状況等
○プレカット工場担当社員の技術力の向上と増員、多くの住宅工法の加工に対応可能な新型プレカット機械の導入による増産と生産性の向上
○キャド・キャム管理センターを中心とする販売支援(WITH CAD SYSTEM)及び技術開発、並びにIT(情報通信技術)による情報発信及び情報収集網の整備
○流通センターによる現場配送車両の効率運用の実施(地域、積載量、1現場納材回数等)
○監査室を中心とした内部監査の強化
○日本で最初の導入となる、ドイツ、日本三社の共同開発による世界最新鋭の製材機を導入した製材工場「ウッド・ミル」の稼動率を高め、宮城県産の良質で安価な乾燥杉製材品「宮城の伊達な杉」を販売する。
○長期優良住宅仕様の「宮城の伊達な杉の家」等の販売を強化する。
○プレカット4点セット(構造プレカット、羽柄プレカット・サイディングプレカット・合板プレカット)の販売強化をする。