有価証券報告書-第72期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/24 13:10
【資料】
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【項目】
134項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社グループは、「限りある地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献する」を企業理念の根本に据え、限りある資源である貴金属をリサイクルして有効活用を図る「貴金属事業」と、きれいな環境を次世代に引き継ぐ「環境事業」、並びに、地球の豊かな恵みである食資源を安定的に供給する「食品事業」の3事業を柱として事業展開を図っております。
当社グループは、「顧客重視」「株主重視」を経営の基本方針としております。顧客ニーズを的確に把握し、顧客との共存共栄を目指すところに、当社の発展の道がみえてくると考えております。資源リサイクル事業を通じた資源確保への寄与、貴金属加工販売を通じた先端産業発展への寄与、環境事業を通じた環境保全への寄与、食品事業を通じた食生活・食文化への貢献を目指し、不断の営業努力によって、業容の拡大と適正利潤の獲得に努めてまいります。
(2)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略
① 経営環境
当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外の経済が大きく下振れし、縮小する状況になりましたが、年度の後半からは中国を始めとして景気は徐々に回復基調となり、国内においても製造業などで企業収益の改善が見られる状況となりました。一方で、新型コロナウイルス感染症の再拡大懸念や米中通商問題における混迷の深まりなどから、経済の先行きは依然として不透明な状況が続くものと思われます。
また、持続可能な社会の実現に対する意識の高まりが世界的な広がりを見せていることは、中長期的な企業の存在価値や社会的責任のあり方などに通じる重要な経営環境の変化として捉えております。
② 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、前連結会計年度(2020年3月期)を開始年度とした中期経営計画(2019-2021年度)において、「社会変化に適応し、進化し続ける〝強い″会社へ!」を当社グループの目指す姿に掲げ、貴金属関連事業及び食品関連事業の両事業を成長の牽引役とし、製商品の拡充、技術開発、国内外の拠点整備及び機能拡充等の事業拡大に必要な成長投資を積極的に行うことを方針としております。また、貴金属関連事業においては「東アジアで資源循環を創造するリーディングカンパニー」、食品関連事業においては「お客様の商品開発のベストパートナー」を各セグメントのビジョンとし、以下に記載の経営戦略を掲げ、収益拡大を目指し取り組んでおります。
(セグメント別の経営戦略)
貴金属関連事業食品関連事業
・基幹事業の基盤強化・基幹事業の基盤強化
・資源循環ビジネスを始めとする顧客価値提供強化と営業体制整備・強い商品作りの為の、開発/品質保証/生産管理支援機能強化
・自動車関連市場/化学関連市場/海外市場の拡大・顧客ニーズに応じた商品ラインナップ拡充
・E-スクラップ、高機能電子材料、LiBリサイクル等の事業領域拡大・国内に加え、グローバル展開を加速
(国内外拠点展開)

また、会社を支える経営基盤の強化として、①ITを活用した管理機能強化と自動化・省力化を推進し生産性を向上、②成長を牽引する経営人材の創出、③適材適所で多様な人材が活躍できる働きがいと働きやすい職場環境づくり、④ガバナンス強化と多岐にわたるリスク管理の徹底を掲げ、事業拡大とともに事業を通じて社会に貢献することで持続的な企業価値の向上を目指しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大や、気候変動問題に対する脱炭素課題への取り組みなどを背景に急速な変化が見込まれる経営環境にも的確に対応しつつ、中期経営計画(2019-2021年度)を引き続き推進し、経営目標の達成及び企業価値の向上を目指してまいります。
① 貴金属関連事業
貴金属関連事業においては、「東アジアで資源循環を創造するリーディングカンパニー」をビジョンに掲げ、貴金属事業と環境事業の各施策に取り組んでまいります。
貴金属事業では、高機能電子材料や化成品等の販売及び貴金属リサイクル原料回収の拡大を図り、基幹事業の基盤強化を進めると共に、自動車関連市場/化学関連市場/海外市場の拡大や、E-スクラップ等の事業領域の拡大にも取り組みます。その中で、省金化等の事業環境の変化にも対応し、貴金属回収技術の向上を進めると共に、エレクトロニクス等の顧客ニーズに応えた製品の開発や、自動化・省力化による効率改善などの研究開発も積極的に行い、事業の差別化を進めてまいります。
環境事業では、当社グループが所有する廃酸・廃アルカリ処理設備や全国の許認可網及び物流ネットワークを活用しつつ、顧客ニーズに対応したサービスの拡大による付加価値の向上に努め、基幹事業の基盤強化を図ると共に、自動車関連市場/化学関連市場の拡大に取り組みます。更に資源循環ビジネスを始めとする顧客価値提案強化と営業体制整備を進め、LiBリサイクル等の将来に向けた事業領域の拡大にも取り組んでまいります。
② 食品関連事業
食品関連事業においては、「お客様の商品開発のベストパートナー」をビジョンに掲げ、当社グループがこれまでに培った品質保証に関するノウハウを活かし、安全・安心且つ高品質で安定的な食品原料の供給によって差別化を図ると共に、強い商品作りの為の開発/品質保証/生産管理支援機能の強化を進めて基幹事業の基盤強化を進めてまいります。また、顧客ニーズに応じた商品ラインナップの拡充に取り組み、国内に加えてグローバル展開を加速してまいります。その中で、為替変動などのリスクに適切に対処すると共に、差別化や効率化などによる収益性の改善にも努めてまいります。
③ 経営全般
持続可能な社会実現に向けた課題への対処や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響も加わり、より一層変化する経営環境に的確に対応し、貴金属関連事業及び食品関連事業ともに、顧客ニーズに対応した高い付加価値を提供し続けることで競争優位性を高め、事業拡大並びに事業を通じた社会貢献により持続的な成長サイクルを回し、企業価値の向上を目指してまいります。
また、収益基盤の強化によって創出した資金は、資本政策の基本方針である「成長性を捉えた事業機会への最適資源配分」・「財務健全性の確保」・「株主還元」のバランスを考慮することを前提に、将来に向けた成長投資へ優先的に振り向けるとともに、安定且つ持続的な配当の実施などを通じた株主還元の充実を検討してまいります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中期経営計画(2019-2021年度)において、計画の最終年度となる2021年度(2022年3月期)の業績目標を連結売上高2,200億円、連結営業利益55億円、連結営業利益率2.5%、連結自己資本利益率(ROE)6.0%としております。

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