有価証券報告書-第65期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 13:52
【資料】
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【項目】
107項目

対処すべき課題

中長期的には、貴金属関連事業を拡大・成長の牽引役部門と位置付け、食品関連事業を安定的成長部門と位置付けた経営戦略を展開してまいります。
セグメント別の概要は以下のとおりであります。
① 貴金属関連事業
貴金属部門においては、グローバルな競争に対応した商品・サービス力の強化を図り、収益力を高めてまいります。この中で「東アジアNo.1のリファイナー」を目指し、国内拠点の整備を推進するとともに、海外拠点における地域戦略の強化にも取り組んでまいります。
当連結会計年度にはベトナムにおいて現地法人を設立し、製錬設備を備えた工場の建設に向けて準備を進めております。またフィリピン現地法人においては貴金属原材料の回収機能の強化のため新たに倉庫を購入いたしました。タイ、シンガポール、マレーシア及び中国(蘇州)の現地法人においても、電子部材、化成品等の販売や貴金属リサイクル原料回収の拡大を図ってまいります。
国内においては、埼玉県入間市に建設した新工場の立ち上げに伴い、品質・生産性の向上を目指した新製錬関連設備が稼働しました。今後も貴金属の回収技術の向上に取り組むとともにエレクトロニクス等の業界ニーズに対応した化成品の開発等、研究開発にも積極的に取り組んでまいります。
環境部門においては、当社グループが所有する廃酸・廃アルカリ処理設備や全国の許認可網及び物流ネットワークを活用しつつ、需要業界の変化に対応したサービス分野の拡大を図ってまいります。
② 食品関連事業
食品部門においては、当社グループがこれまでに培った品質保証に関するノウハウを活かし、安全・安心且つ高品質で安定的な食品原料の供給によって事業の差別化と変化する需要業界のニーズに対応した営業の拡大を目指してまいります。この中で、円安に伴う輸入原料価格の上昇にも対処し、収益性の確保を図ります。また、中国(青島)の現地法人Matsuda Sangyo Trading (Qingdao) Co.,Ltd.やタイ(バンコク)の現地法人Matsuda Sangyo Trading (Thailand) Co.,Ltd.を活用し、良質な供給ソースの確保と新規顧客の開拓を推進してまいります。