有価証券報告書-第65期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 13:52
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、アジア経済の伸び鈍化があったものの、政府による経済政策や円安の効果等により、個人消費や企業収益、雇用情勢が改善に向かうなど、緩やかな景気の回復傾向が続きました。
このような状況の中、当社グループの貴金属関連事業においては、貴金属原料の確保や化成品等の製品販売に鋭意取り組むとともに、国内・海外の拠点の拡充に積極的に取り組み、国内においては埼玉県入間市に貴金属リサイクル処理設備のリニューアルを進めるための新工場を立ち上げました。また、海外においてはベトナムに貴金属製錬工場の建設を目的とする現地法人の設立を行いました。また、食品関連事業においても海外拠点の強化に取り組むとともに、厳しい環境が続く中での販売量の確保に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は165,416百万円(前連結会計年度比1.1%減)、営業利益は4,503百万円(同19.1%減)、経常利益は4,893百万円(同19.6%減)、当期純利益は3,192百万円(同20.3%減)となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
① 貴金属関連事業
貴金属部門では、主力顧客である半導体・電子部品業界の生産状況は緩やかな回復傾向にあり、白金族製品の販売は増加しましたが、金製品、銀製品及び電子材料の販売量は減少し、全体としての売上高は前連結会計年度に比べ減少しました。
環境部門では、産業廃棄物の取扱量は増加しましたが、写真感材回収による銀の数量が減少し、売上高は前連結会計年度に比べ減少しました。
これらの結果、当該事業の売上高は118,124百万円(前連結会計年度比5.5%減)、営業利益は3,717百万円(同26.2%減)となりました。
② 食品関連事業
食品部門では、消費が伸び悩む一方で円安の影響等により原価が上昇する厳しい事業環境が続く中で、顧客の求める安心・安全、且つ高品質な商品の調達と販売に努めてまいりました。このような状況の下、水産品及び畜産品は販売量が増加し、売上高は前連結会計年度に比べ増加しました。農産品は販売量が僅かに前年を下回ったものの売上高は増加しました。
これらの結果、当該事業の売上高は47,352百万円(前連結会計年度比11.7%増)、営業利益は785百万円(同48.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、6,798百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,784百万円の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により減少した資金は404百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加と、それに伴う法人税等の支払額、売上債権の減少及び新工場の立ち上げに備えた製品の確保等によるたな卸資産の増加の差引によるものです。尚、前連結会計年度の2,703百万円の増加に比べ3,108百万円減少しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動に使用した資金は803百万円となりました。これは主として工場設備の新設・更新等の有形固定資産取得によるものです。尚、前連結会計年度の2,765百万円の支出に比べ1,961百万円減少しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により減少した資金は909百万円となりました。これは主に配当金の支払と自己株式の買付けによるものです。尚、前連結会計年度の1,593百万円の支出に比べ684百万円減少しました。