有価証券報告書-第58期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/24 11:10
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【項目】
167項目
(1) 経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
(単位:百万円)
令和7年3月期令和8年3月期
実績対前年同期増減額対前年同期増減率実績対前年同期増減額対前年同期増減率
売上高67,4787,24912.0%76,4218,94313.3%
営業利益2,67852124.2%3,05137213.9%
経常利益2,53937617.4%2,99445417.9%
親会社株主に帰属する当期純利益925△872△48.5%1,69476883.1%

当連結会計年度におけるわが国経済は、円安などの影響により原材料価格の上昇や、人手不足による物流費・建築費・人件費の増加、不安定な国際情勢の影響や地政学的リスクの高まり、長引く物価上昇に伴う消費者マインドの下振れリスクの高まりなど、依然として厳しい状況が継続しております。外食需要としては、大阪・関西万博の開催効果も含むインバウンド需要の拡大といった要因により堅調に推移しているものの、実質賃金の伸びが弱い傾向や景気の先行きへの不安などから消費者の節約志向が高まっています。
このような状況のもと、当社グループは持続的な企業価値向上を目指して令和8年3月期を初年度とした5カ年の新中期経営計画「SRS VISION 2030」を令和7年5月9日に発表しました。この中期経営計画では「既存事業の飛躍的な発展と新たな収益基盤の確立による和食チェーングループ圧倒的No.1の実現」を基本方針とし、「“和食さと”のナショナルブランド化」、「“にぎり長次郎”“うまい鮨勘”を中心としたグルメ寿司チェーン圧倒的No.1の実現」、「第3、第4の収益の柱となる事業の確立」、「売上高1,000億円超を支えるグループ機能の強化とサステナブル経営の推進」の4つを重点戦略としています。これらの戦略の一環として、鳥取県と島根県でグルメ寿司業態「回転すし北海道」等を6店舗展開する「株式会社すし弁慶」を子会社化したことに加え、「うまい鮨勘」2店舗および「にぎり長次郎」1店舗を新規出店し、グルメ寿司事業の店舗網拡大を着実に推進しております。
[当社グループ 業態別店舗数]
前連結会計
年度末
M&Aによる
増減
出店実績閉店実績当連結会計
年度末
当連結
会計年度
出店計画
レストラン店舗数(国内)594(71)6(-)22(1)8(2)614(70)36
和食ファミレス和食さと198(-)-(-)4(-)1(-)201(-)5
グルメ寿司にぎり長次郎・CHOJIRO72(-)-(-)1(-)-(-)73(-)4
アミノ寿司業態(※1)32(-)-(-)2(-)1(-)33(-)2
回転すし北海道・すし弁慶-(-)6(-)-(-)-(-)6(-)-
そば・うどん家族亭(※2)59(7)-(-)-(-)-(-)59(7)1
得得・とくとく57(45)-(-)4(-)2(2)59(43)4
丼・定食・
その他
かつや51(17)-(-)1(1)-(-)52(18)5
天丼・天ぷら本舗 さん天34(1)-(-)1(-)-(-)35(1)1
定食屋 宮本むなし24(-)-(-)-(-)-(-)24(-)-
からやま11(-)-(-)1(-)-(-)12(-)2
玉子焼・お出汁ひまわり8(-)-(-)1(-)1(-)8(-)2
ビフテキ牛ノ福(レストラン)4(-)-(-)1(-)-(-)5(-)3
M&S FC事業(※3)32(1)-(-)5(-)2(-)35(1)6
その他12(-)-(-)1(-)1(-)12(-)1
レストラン店舗数(海外)24(23)-(-)10(10)11(10)23(23)8
海外海外店舗24(23)-(-)10(10)11(10)23(23)8
中食店舗数162(151)-(-)13(12)32(32)143(131)31
中食鶏笑148(148)-(-)13(12)30(30)131(130)31
宅配寿司業態11(3)-(-)-(-)2(2)9(1)-
ビフテキ牛ノ福(中食)3(-)-(-)-(-)-(-)3(-)-
グループ
店舗数
グループ計780(245)6(-)45(23)51(44)780(224)75
グループ計(直営のみ)535(-)6(-)22(-)7(-)556(-)34

( )内はFC・のれん分け及び合弁事業店舗数
※1「アミノ寿司業態」には、「うまい鮨勘」「うまい鮨勘ゆとろぎ」「うまい鮨勘別館 鮨正」「銀座鮨正」「回転すし まるくに」「北海三陸炭火焼 まるかん」業態を含んでおります。
※2「家族亭」業態には「花旬庵」「三宝庵」「家族庵」「蕎旬」「蕎菜」業態を含んでおります。
※3「M&S FC事業」は、M&Sフードサービス株式会社が運営する「ポポラマーマ」「ミスタードーナツ」「ドトールコーヒー」「大釜屋」「しんぱち食堂」業態の合計店舗数です。
(財政状態)
当連結会計年度末における総資産は、47,145百万円(前連結会計年度末比1,201百万円の増加)となりました。
流動資産は、19,319百万円(前連結会計年度末比1,228百万円の増加)となりました。これは主に、現金及び預金の増加719百万円、売掛金の増加275百万円、原材料及び貯蔵品の増加118百万円などであります。
固定資産は、27,742百万円(前連結会計年度末比1百万円の減少)となりました。これは主に、繰延税金資産の減少838百万円、建物及び構築物(純額)の増加814百万円などであります。
流動負債は、12,060百万円(前連結会計年度末比875百万円の増加)となりました。これは主に、未払法人税等の増加250百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加246百万円、買掛金の増加205百万円などであります。
固定負債は、16,643百万円(前連結会計年度末比1,094百万円の減少)となりました。これは主に、社債の減少827百万円、繰延税金負債の減少576百万円、固定負債のその他の増加83百万円などであります。
純資産は、18,441百万円(前連結会計年度末比1,419百万円の増加)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ719百万円増加し、13,287百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4,871百万円(前連結会計年度は同3,677百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,921百万円、減価償却費2,244百万円、法人税等の支払額672百万円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,759百万円(前連結会計年度は同10,460百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,940百万円、投資有価証券の売却による収入631百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出313百万円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,397百万円(前連結会計年度は6,978百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入2,000百万円、長期借入金の返済による支出1,785百万円、社債の償還による支出1,087百万円などであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績はなく、記載を省略しております。
b.仕入実績
原材料の仕入高、使用高
仕入高(千円)前年同期比(%)使用高(千円)前年同期比(%)
店舗飲食原材料25,301,90814.824,322,16215.7
合計25,301,90814.824,322,16215.7

(注)1.当社グループは、外食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
2.上記仕入高の内訳は次のとおりであります。
区分金額(千円)前年同期比(%)
魚貝類及び加工品8,604,25717.8
肉類及び加工品4,078,1753.4
米及び調味料3,810,26843.3
野菜・果物1,997,7675.3
酒及び飲料水1,322,7876.0
玉子及び加工品1,441,7499.7
乾物類491,67010.0
その他3,555,23010.1
合計25,301,90814.8

c.受注実績
当社グループは、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っておりますので、受注実績は記載しておりません。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績を地域別に示すと、次のとおりであります。
地域金額
(千円)
構成比
(%)
前年
同期比
(%)
客席数
(千席)
構成比
(%)
前年
同期比
(%)
来客数
(千人)
構成比
(%)
前年
同期比
(%)
期末
店舗数
(店)
関西地区50,931,20066.6107.19,99267.0101.730,85171.898.2394
関東地区9,713,53612.7118.72,07413.9105.35,13011.9108.067
中部地区7,789,43410.2105.52,07713.9101.54,44510.397.861
中国地区1,216,4071.6-1060.7-6161.4-9
東北地区4,809,1106.3188.36154.1184.61,6323.8156.422
国内その他345,6400.5103.8560.4100.03130.798.73
その他売上1,616,6252.1123.9-------
合計76,421,955100.0113.314,922100.0104.142,990100.0101.9556

(注)1.客席数は各店舗の客席数を営業日数で換算しております。
2.当社グループは、外食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
3.期末店舗数は直営店舗のみ記載しております。
4.前連結会計年度において、「国内その他地区」に含めておりました「東北地区」の販売実績は、重要性が増したため、当連結会計年度より区分して表示しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
ア 経営成績の状況に関する分析
(和食さと)
和食さと業態では、「“和食さと”のナショナルブランド化」を推進し、令和7年6月から12月にかけて岡山県に3店舗、令和8年1月に愛知県に1店舗を出店いたしました。既存店においても8店舗の改装を実施し、「岸田堂店(大阪府東大阪市)」では半個室タイプの席を増設するなど、「食事を通じた団らん」の充実を推進しました。商品施策としては、「さとしゃぶ」や「さと式焼肉」の食べ放題コースにおいて、「かに食べ放題」、「ごちそう牛タン食べ放題」、「牡蠣食べ放題」などの高付加価値商品を販売し売上高拡大につなげました。以上の結果、売上高は29,138百万円(前年同期比104.4%)となりました。
(にぎり長次郎)
にぎり長次郎業態では、商品施策として旬のネタを使った「長次郎と巡る・冬のひとさら」、「長次郎と巡る・春のひとさら」フェアを実施し、節分の「丸かぶり寿司」、ひなまつりの「ちらし寿司」などの季節商品を販売しました。年末年始はテイクアウト商品の販売に注力し、令和8年1月のモバイルオーダーの受注金額は過去最高となりました。また、既存店比約2倍の「大型いけす」や、にぎり長次郎で初の「特急レーン」を備えた新型店舗「和歌山平井店(和歌山県和歌山市)」を令和8年3月にオープンしました。また、当連結会計年度に1店舗の改装を実施しました。以上の結果、売上高は14,841百万円(前年同期比105.8%)となりました。
(家族亭)
家族亭業態では、年末年始に「本ずわいがに」を使用した天ぷらメニューを販売したほか、2月には「九州&沖縄紀行」フェア、3月には「桜海老とはまぐり」フェアを開催し、高付加価値商品の販売を通じて客単価向上につなげました。また、「家族亭 福袋」の販売や、家族亭公式アプリ導入3周年を記念した「春の大感謝祭」キャンペーンの実施など、アプリ、LINE、SNS等を活用した販売促進にも取り組みました。また、当連結会計年度に5店舗の改装を実施しました。以上の結果、売上高は5,575百万円(前年同期比110.2%)となりました。
(アミノ寿司業態)
うまい鮨勘業態では、商品施策として「晩春の候」、「早春の候」、「春を先取り」フェアを開催し、旬のネタを期間限定で提供したほか、節分の「恵方巻」、ひなまつり限定の「ひなにぎり」、「ひなちらし」などの季節商品を販売しました。また、令和8年1月に「大崎古川店(宮城県大崎市)」、令和8年3月に群馬県初進出となる「前橋天川店(群馬県前橋市)」をオープンし、「まぐろ解体ショー」の実施などを通じて、来店動機の創出に取り組みました。また、当連結会計年度に2店舗の改装を実施しました。以上の結果、売上高は6,793百万円となりました。
イ 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、米価格をはじめとした原材料費、人件費の更なる高騰が挙げられます。当社グループといたしましては、海外も含めた原材料の調達先の多様化、幅広く和食チェーンを展開している当社グループの強みを活かした安価な原材料の利用、メニュー作成段階で調整、物流コストの抑制などを行い、原材料費の抑制に努めております。また、人件費の高騰については、労働集約型からの脱却による効率的な店舗運営の実現と全従業員の生産性向上を推進するために、令和7年5月に「SRS DX推進宣言2030」を策定いたしました。具体的には、全社を横断したシステムの導入による業務効率の最大化や、AIやロボットによる業務改革、店舗における新システム・機器導入による売上の最大化を進めることで、顧客体験の向上と生産性改善の両立を目指し、順次取組みを進めてまいります。
ウ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入の他、人件費、水道光熱費及び地代家賃を中心とした販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新店や改装といった店舗設備に係るものであります。
短期運転資金は自己資金によって賄う事を基本としており、また、設備資金の調達につきましては、自己資金ないし金融機関からの調達により賄っております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は12,261百万円となっており、現金及び現金同等物の残高は13,287百万円となっております。また、コミットメントライン契約の締結により5,000百万円の融資枠を設定しており、流動性を十分に確保するよう対処しております。
エ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について
当社グループは令和7年5月に「既存事業の飛躍的な発展と新たな収益基盤の確立による和食チェーングループ圧倒的№1の実現」を基本方針とした、令和8年3月期から令和12年3月期までの5年間を対象とする新中期経営計画「SRS VISION 2030」を策定いたしました。
この中期経営計画の中で、下記のとおり各年度の売上高、経常利益、店舗数、ROE、ROICの数値目標を設定し、令和12年3月期には売上115,000百万円、経常利益6,000百万円を目指すこととしております。
令和12年3月期までの各年度の数値目標は下記のとおりであります。
(中期経営計画)
令和8年3月期令和9年3月期令和10年3月期令和11年3月期令和12年3月期
売上高(百万円)76,00083,00092,000103,000115,000
経常利益(百万円)2,8003,0003,6004,7006,000
店舗数819店舗880店舗970店舗1,080店舗1,180店舗
ROE8%超8%超8%超10%超12%超
ROIC5%超5%超5%超5%超5%超

(実績値・業績予想値)
令和8年3月期
(実績)
令和9年3月期
(業績予想)
売上高(百万円)76,42183,000
経常利益(百万円)2,9943,000
店舗数780店舗822店舗
ROE9.9%9.7%
ROIC7.1%7.0%

当社グループは、外食産業の単一セグメントであるため、セグメントの業績に関する記載を省略しております。

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