四半期報告書-第48期第3四半期(平成28年9月1日-平成28年11月30日)

【提出】
2017/01/16 15:18
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29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀の財政・金融緩和を背景に、雇用・所得環境は緩やかな回復基調が続いたものの、為替相場の不安定さや海外経済の減速による下振れリスク等、景気の先行きは依然として不透明な状況のまま推移しました。
このような状況下、当社グループは、経営ビジョン「グッドカンパニーの実現」を目指し、「CS(お客様の満 足)」、「ES(社員の遣り甲斐)」、「CSR(企業の社会的責任、社会からの信頼)」の三方よし経営を基本方針として企業価値の向上に努め、また、平成29年2月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画“ECSR2016”を策定し、グローバル市場でのシェア拡大と安定利益の確保を目指しております。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、552億11百万円(前年同期比6.2%減)、利益面につきましては営業損失5億65百万円(前年同期は営業損失4億84百万円)保有外貨建資産の評価替による為替差損の計上などにより経常損失は10億58百万円(前年同期は経常利益1億68百万円)、親会社に帰属する四半期純損失は11億13百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失4億74百万円)となりました。
また、当社グループの経営指標として重要視しております連結EBITDA(※)は、27億23百万円(前年同期比11.1%減)となりました。
(※)連結EBITDA=連結営業利益+減価償却費等+のれん償却額
報告セグメント別の概況は、次のとおりであります。
①アデランス(オーダーメイド)事業
男性売上は、特許を取得した増毛商品「バイタルエクス」を中心とした積極的なプロモーション活動や、Webコンテンツを充実させたことにより、面談件数が増加しました。また各種キャンペーン施策やお客様の定着促進の取組みの効果により、増収となりました。
女性売上は、他社ウィッグユーザーの獲得に向けたアフターサービスの拡充による買い替え需要の取り込み、また、特許を取得した増毛商品「ヘアアッププログラム」のプロモーション活動を強化しましたが、百貨店における試着展示会の売上が減少したことで、前年同期比で減収となりました。
その結果、アデランス事業の売上高は204億46百万円(前年同期比0.6%減)、利益面につきましては、広告費や販売促進費の効率化による経費削減を図り、営業利益は42億56百万円(前年同期比18.0%増)となりました。
②フォンテーヌ(レディメイド)事業
GMSにおいては、新規出店や販促活動の強化により増収となりました。百貨店においては、レディメイドウィッ
グ催事の開催数の減少等により、減収となりました。
その結果、売上高は57億69百万円(前年同期比4.5%減)、利益面につきましては、広告費や販売促進費の効率化に
よる削減を図ったものの、減収と店舗出店等に伴う店舗関係費や人件費が増加したことで、営業損失は1億97百万円 (前年同期は営業利益1億28百万円)となりました。
③ボズレー(ヘアトランスプラント)事業
ボズレー事業の売上高は、新しいTVコマーシャルの投入や需要の広がるメスを使わない植毛技術(FUE)の拡大を図
りましたが、オリンピックや大統領選に伴う広告料金の高騰により、十分な広告量を投下することができず、問合せ
件数が減少したこと等で、現地通貨ベースで減収となり、また円高による影響も大きく受けたことで、売上高は75億
97百万円(前年同期比15.3%減)、利益面につきましては、販売促進費等の経費削減に努めたものの、減収分を補え
ず、営業損失は2億59百万円(前年同期は営業利益2億41百万円)となりました。
④海外ウィッグ事業
欧米、中国ならびに東南アジアで展開している海外ウィッグ事業の売上高は、米国市場ではHC社が順調に売上を伸
ばし、さらに欧州市場では小売店の買収や医療用ウィッグの販売が堅調に推移したこと等により、現地通貨ベースで
は増収となりましたが、円高による影響を受け、売上高は197億81百万円(前年同期比6.9%減)、営業損失は3億93百
万円(前年同期は営業損失7億88百万円)となりました。
⑤その他事業
医療事業は新規出店等により順調に推移していますが、美材ルート事業では、問屋やディーラーの商流変化及び低
価格ウィッグの影響等から減収となりました。その結果、その他の事業区分の売上高は16億17百万円(前年同期比
20.9%減)、営業損失は7億98百万円(前年同期は営業損失3億66百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金(53億60百万円減)や顧客関連資産(18億40百万円減)、のれん(15億42百万円減)等が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ94億43百万円減少し、580億44百万円となりました。
負債は、1年以内返済予定を含む長期借入金(27億68百万円減)や未払金(6億40百万円減)、リース債務(5億34百万円減)の減少等により、前連結会計年度末に比べ39億37百万円減少し、272億40百万円となりました。
純資産は、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べ55億5百万円減少し、308億4百万円となりました。
(3) 事業上及び財政上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財政上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億40百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。