有価証券報告書-第48期(令和2年3月1日-令和3年2月28日)

【提出】
2021/05/26 11:17
【資料】
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【項目】
145項目

対処すべき課題

【会社の経営の基本方針】
当社は、「お客さまのファッションやライフスタイルを彩る、本質的なゆたかさを提供し続ける」ことを経営理念に掲げ、全てのスタッフが価値観を共有し、お客さま起点の行動規範に基づき事業活動を行なっております。日々お客さまにご満足頂ける商品とサービスを提供し続けることでブランド価値・企業価値を向上させ、持続的な成長を目指してまいります。
<経営理念>「もっと、こころ動く日々へ。
コックスは、お客さまのファッションやライフスタイルを彩る、本質的なゆたかさを提供し続けます。」
【既存事業における改革】
2022年2月期においては、激しい環境変化に柔軟に、そして迅速に対応をしていくために、「ファッションテック企業」から「ライフスタイルテック企業」へと進化し、当社の強みを生かして新しい需要を創造し、お客さまのライフスタイルをデジタル化することでさらに成長をして参ります。
そのために、「既存事業の収益構造改革」「EC事業の推進・拡大」「DX推進によるコスト構造改革」の施策に取り組んで参ります。
「既存事業の収益改善」については、基幹ブランドのikkaへ経営資源を集中し既存店の収益力の向上を図って参ります。ikkaはファッションを通じて「ヘルス&ウエルネス」を提供するライフスタイルブランドとして進化をさせていきます。また、CURRENTの業態については、ikkaまたはIKKA LOUNGEへ業態転換を行います。今後、ikkaについては、ミレニアル世代ファミリーをターゲットとし、IKKA LOUNGEは団塊世代ジュニアをターゲットとすることで、これからの時代にあった商品やお客さま対応を行い再成長に向けて取り組んで参ります。
「EC事業の推進・拡大」については、公式オンラインファーストで取り組み、収益の拡大につなげていきます。スタッフスタートの開始、Instagram、Twitterなど、ソーシャルメディアの活用の強化を図るとともに、コックスメンバーズクラブ会員のECへの送客強化、アパレルに加えライフスタイルに対応した商品を拡大し新規顧客の獲得を図るなど、サイト訪問者数の向上に向けたプロモーションの拡大や購入率の向上に向けた取り組みを行い収益の拡大を図って参ります。
「DX推進によるコスト構造改革」については、店舗投資からIT投資へのシフトを引き続き行って参ります。
2022年2月期は、店舗オペレーションの効率化を図るために、全店のレジの入れ替えを行い、電子レシートの導入を検討しています。また、非接触型セミセルフレジの効果検証を行った上で、展開店舗の拡大を検討して参ります。さらに、AI・RPAを活用しバックオフィスのデジタル化を図り生産性の向上や個人情報のデジタル化に取り組んで参ります。
2022年2月期は、当期以上に消費環境や生活様式が大きく変わることが予測されます。当社は、変化に迅速に対応し、お客さまから支持していただけるブランド、会社へと成長させることで、収益構造を改革して参ります。
【経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標】
当社は、「ライフスタイルテック企業」へと進化し、基盤事業の収益力強化と新たな収益源の創出によって成長をしていく方針のもと、売上高営業利益率、売上高経常利益率を主な経営指標とし、収益性及び成長性の中期的な向上を図ってまいります。2022年2月期におきましては、売上高営業利益率0.5%、売上高経常利益率0.7%を具体的な数値目標としております。
(新型コロナウイルス感染拡大による影響)
世界的に流行している新型コロナウイルスの影響で、アジア各地からの商品調達において、調達遅延による販売機会の減少や、調達方法の変更によるコスト増加が発生し、収益悪化の可能性があります。
また、日本国内における新型コロナウイルス感染拡大による、当社が出店している商業施設の休業及び営業時間短縮地域の拡大など、再度の大規模な社会的制限につきましては、想定・反映しておりません。
今後、景気動向、個人消費への影響は大きく変動する可能性があり、当社の事業及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。