有価証券報告書-第63期(2023/03/01-2024/02/29)

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2024/05/28 15:37
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
経営成績
当連結会計年度(2023年3月1日から2024年2月29日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により経済活動が正常化に向かうなか、ウクライナ紛争の長期化や中東情勢の緊迫といった地政学リスクの高まりがありつつも、半導体の供給体制の緩和やインバウンド需要の回復、堅調な企業業績に伴う設備投資の増加などにより景気は緩やかに回復してまいりました。一方で、物価上昇の継続に伴う個人消費の下押し圧力などもあり、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主力事業である食品スーパーマーケット業界におきましても、長引く物価上昇・実質賃金の低下などによりお客様の節約志向や買い控えの傾向が続くなか、業種・業態を越えた企業間競争は加速しており、電気料金や建築資材コスト、人件費等の上昇も受け、経営環境は厳しい状況が続いてまいりました。
このような事業環境の下、当社グループは、お客様ニーズの変化、事業運営コストの上昇、競争の激化などに対応する様々な施策を推し進めてまいりました。
営業面につきましては、物価高騰対策としてCGC商品の拡販に注力し、年間の取り扱い比率(仕入原価ベース)は前期比0.3ポイント上昇の13.1%に拡大してまいりました。㈱シジシージャパンと連携した取り組みとして、競合店対策を含む共同販促、容器・包装資材の削減、物流効率化等に取り組んだほか、コロナ収束に伴い再開した海外産地視察によりメキシコ産バナナや台湾・スペイン産本まぐろといった商品の取り扱いを新たに開始いたしました。当社グループ内の取り組みとしては、カテゴリーマネジメント(※1)による商品構成の見直しを継続し、取り組み品目数を乾麺、ヨーグルト、冷凍食品等全14品目に倍増させたほか、南部せんべいに一部手を加えた地元銘菓の域外販売、鏡餅など季節催事商品の販売好事例の横展開、東北3社の酒類帳合統一などのグループシナジーの強化を進めてまいりました。また、㈱ラルズにおいて「ワイン300万本プロジェクト」と銘打ち低価格輸入ワインの拡充・拡販にも努めてまいりました。加えて、2023年9月の㈱オータニとの基幹システム統合により、グループ全社横並びでロス率や在庫水準の比較分析を行い、同社の在庫管理や荒利益管理の精度向上に取り組んでおります。
物流面におきましても、札幌市内を中心に展開する㈱ラルズ・㈱東光ストアにおいて2023年4月からの実証実験を経て同年10月から「ゆとり配送」(※2)を本格導入し、物流体制を再構築してまいりました。商品の発注から納品までのプロセスを最適化し、輸送ピークの平準化に取り組んでいるほか、クレート・ドーリー等小型マテハン(※3)機器の活用により各店舗での荷下ろし作業の効率化、ドライバーの労働時間短縮を進めてまいりました。これらの施策はグループ全社横断の「物流改革プロジェクト」において横展開を進め、2024年問題への対応及び物流コストやCO2排出量の削減に資する取り組みとなっております。また、㈱シジシージャパンや日本貨物鉄道㈱(JR貨物)、CGCグループの加盟社と共に、モーダルシフト(※4)を推進し、輸送の平準化や安定した物流体制の確保に取り組んでおります。
新日本スーパーマーケット同盟(※5、以下、同盟)におきましては、2023年3月に既存の4つの分科会を5つの分科会(マネジメント分科会、商品分科会、業務改革分科会、サステナビリティ分科会、次世代領域開発分科会)に再編し、協議・対応を深めてまいりました。特に、システム・データの利活用、お取引先との連携によるDX推進、人事交流や店舗フォーマットの開発、モーダルシフトの推進等、同盟間の物理的距離を克服するための具体策について協議を進めております。また、「塩こうじレモンぽん酢」などの同盟共同開発商品や原材料の相互供給による商品の差別化なども進めてまいりました。2023年12月からは、同盟結成5周年を記念した同盟オリジナル商品の販売を実施しており、特に同盟各社の地域銘産品を使用した即席カップ麺や米粉スナック菓子等はSNS上でも話題となるなど、お客様からご好評をいただいております。
ネット販売の取り組みにつきましては、㈱ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」において、札幌市を中心に苫小牧市・小樽市など同社が店舗展開する道央地域全域まで配送エリアを拡大したほか、個人のお客様に加えて、保育園・介護施設といった法人取引、リゾート地の宿泊顧客向けの販売サービスも拡充してまいりました。また、2023年6月に開始した㈱ベルジョイスの運営による「アークスオンラインショップ」並びに2023年12月にスタートしたAmazon社との協業による「Amazonネットスーパー アークス」につきましても順調なスタートを切っております。
お客様との接点の強化や利便性の向上、東証プライム上場企業としてのプレゼンスを強化するため、2023年12月及び2024年2月にグループ全12社のホームページをリニューアルいたしました。デザインを一新して視認性を大幅に向上したほか、スマートフォンやタブレットなど様々なデバイスで快適に閲覧できる仕様に変更しております。そのほか、旬の食材を使用したレシピページの新設やサステナビリティ情報の拡充等、各種コンテンツや機能も追加いたしました。
販売費及び一般管理費(以下、販管費)につきましては、エネルギー価格の高騰に対し、引き続きエネルギー監視システムの利活用に加え冷凍ケースのリーチイン化、省エネ性能の高い調光機能付きLED照明の切り替えを加速、飲料品の設定温度の見直しや適切な照度での照明管理といった節電に資する取り組みを進めてまいりました。そのほか、給与明細や年末調整手続きの電子化などの業務改善を進めるとともに、RPA(※6)を活用した定型業務の自動化及びその横展開を図り、年間23,000時間の作業時間の削減を目指してまいりました。
グループの基盤強化につきましては、岩手県遠野市を中心にスーパーマーケット4店舗を展開する㈱みずかみと2023年9月に経営統合し、同社を㈱ベルジョイスの連結子会社といたしました。2024年6月にはグループシステムへ統合すると同時にアークスRARAカードも導入する予定です。
店舗展開につきましては、㈱道北アークスが「Da*マルシェ歌志内店」「Da*マルシェ剣淵店」、㈱ユニバースが「パワーズUシンフォニープラザ店」「ユニバース城下店」の計4店舗を新規出店いたしました。また、既存店の活性化として、㈱ラルズ6店舗、㈱ユニバース3店舗、㈱ベルジョイス3店舗、㈱福原5店舗、㈱道北アークス3店舗、㈱東光ストア3店舗、㈱道南ラルズ1店舗、㈱道東アークス1店舗の計25店舗の改装を実施いたしました。改装店舗のうち、㈱ラルズの「(旧)ビッグハウス白石店」「(旧)ビッグハウス野幌店」「(旧)ビッグハウス光洋店」、㈱ベルジョイスの「(旧)ジョイス盛岡西バイパス店」「(旧)ジョイス花巻高木店」、㈱福原「(旧)ビッグハウス中標津店」、㈱道東アークス「(旧)ビッグハウスメッセ」の7店舗はスーパーアークスへの業態変更を伴う改装となっております。閉店4店舗に、経営統合した㈱みずかみの4店舗を加え、当連結会計年度末における当社グループの総店舗数は377店舗となりました。
サステナビリティ推進活動につきましては、2023年4月に「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言」に基づく情報開示を行い、同年6月には「アークス統合報告書~地域のライフラインとして」(以下、統合報告書)を発行し、同年8月に統合報告書の英語版も当社ホームページ上に公開いたしました。また、食品ロス削減に向けた「てまえどり運動」の積極的な推進、フードドライブ(※7)の実施店舗拡大(7社合計85店舗)、災害時における自治体等との連携協定拡大(47自治体、14団体)を実施してまいりました。そのほか、㈱ラルズにて環境保全及び障がい者自立支援の取り組みとして使用済コルク栓の回収並びに同コルク栓を再利用した製品の販売を実施したほか、産学官連携のウェルネス推進プロジェクト「H-ARTs(ハーツ)」を立ち上げ、地域の皆様向けの健康増進イベントを開催いたしました。再生可能エネルギーに関する取り組みでは、2023年8月に㈱伊藤チェーンの本部及び3店舗、同年12月にはラルズ東光生鮮流通センターに太陽光発電システムを導入いたしました。
以上の結果、当連結会計年度(2023年3月1日から2024年2月29日)の業績は、売上高5,915億57百万円(対前期比4.5%増)、営業利益168億31百万円(対前期比13.5%増)、経常利益184億39百万円(対前期比12.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益117億66百万円(対前期比18.3%増)となりました。既存店売上高は、物価高による節約志向が続く中、当社グループの品ぞろえや鮮度、価格が改めてお客様の支持を高め、鶏卵不足や猛暑といった事象への適時適切な対応もあり、既存店客数が対前期比で1.2%の増加となりました。また、物価上昇に伴い1点単価が同6.4%の増加となった一方で1人当り買上点数は同3.2%の減少で留め、既存店客単価は対前期比3.1%の増加となりました。結果、既存店売上高は対前期比4.3%の増加となりました。販管費については人件費や電気料金の上昇により金額で対前期比4.4%の増加となりましたが、堅調な売上高及び売上総利益率の改善により総利益高が対前期比で5.4%増加したことから、営業利益・経常利益共に2桁の増益となりました。なお、賃上げ促進税制に係る法人税額の特別控除により、親会社株主に帰属する当期純利益は対前期比18.3%増で着地いたしました。
(※1)小売業者が自社の戦略や目標に基づいて商品分野(カテゴリー)を設定し、商品の管理をすること。消費者にとって適切なタイミングで、適切な場所(売場・棚)に、適切な商品を適切な価格で提供することで、需要の活性化を図ることを目的とします。
(※2)店着時間を柔軟に幅広く設定することや、日替わりの特売品や酒類についても輸送量を前日に確定すること等により配送時間にゆとりを持たせることで物流の最適化、ドライバーの作業時間削減を図る当社独自の取り組みです。㈱ラルズ及び㈱東光ストアにて2023年4月から実証実験を始め、同年10月から本格導入しています。
(※3)マテリアル・ハンドリングの略で、物流倉庫内で荷物の運搬や入出庫、ピッキング、仕分けなどを効率的に管理することを指します。マテハン機器はフォークリフトやパレット、カゴ車等の物流業務を効率化する作業機械の総称です。
(※4)日本の貨物輸送の大半を担っているトラック輸送を、より環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換することをいいます。CO2排出量削減のほか、輸送効率の向上、ドライバー不足への対応策として期待を集めています。
(※5)㈱バローホールディングス(本社:岐阜県)、㈱リテールパートナーズ(本社:山口県)、当社の3社により、2018年12月に資本業務提携契約を締結した地域密着型の独立系食品流通企業の連合体です。
(※6)ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略で、作成したシナリオに基づいて動作するロボットにより、主にデータ入力等のルーチン業務や事務ミスの検知等を自動化する仕組みであり、業務の効率性並びに正確性を向上させることが期待されます。
(※7)賞味期限内でまだ食べられるにもかかわらず、ご家庭で眠っている・買い過ぎてしまった食料品などを、食品を必要としている地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動です。農林水産省や消費者庁、環境省が中心となって推進しています。
当連結会計年度に実施した新規出店等は以下のとおりであります。
概要店舗名称所在地実施時期運営会社
新規出店Da*マルシェ歌志内店北海道歌志内市2023年4月道北アークス
(4店舗)Da*マルシェ剣淵店北海道上川郡2023年6月道北アークス
パワーズUシンフォニープラザ店青森県八戸市2023年10月ユニバース
ユニバース城下店青森県八戸市2023年12月ユニバース
改装東光ストア北広島店北海道北広島市2023年6月東光ストア
(25店舗)フクハラ別海店北海道野付郡2023年7月福原
スーパーチェーンふじ深川店北海道深川市2023年7月道北アークス
東光ストア豊平店札幌市2023年7月東光ストア
ラルズマート北35条店札幌市2023年9月ラルズ
ユニバースむつ旭町店青森県むつ市2023年9月ユニバース
ジョイス八戸石堂店青森県八戸市2023年9月ベルジョイス
スーパーアークス港町店北海道函館市2023年9月道南ラルズ
スーパーアークス西神楽北海道旭川市2023年9月道北アークス
Uマート桔梗野店青森県弘前市2023年10月ユニバース
フクハラ新得店北海道上川郡2023年10月福原
ホームストア港北店北海道室蘭市2023年11月ラルズ
ユニバース水沢日高店岩手県奥州市2023年11月ユニバース
スーパーアークスパルプタウン北海道旭川市2023年11月道北アークス
東光ストア円山店札幌市2023年11月東光ストア
ぴあざフクハラ西18条店北海道帯広市2024年1月福原
ラルズマート真駒内店札幌市2024年2月ラルズ
ハピネスマート春採店北海道釧路市2024年2月福原
うち業態変更スーパーアークス盛岡西バイパス店岩手県盛岡市2023年5月ベルジョイス
(7店舗)スーパーアークス白石店札幌市2023年6月ラルズ
スーパーアークス中標津店北海道中標津郡2023年6月福原
スーパーアークスメッセ北海道北見市2023年7月道東アークス
スーパーアークス花巻高木店岩手県花巻市2023年9月ベルジョイス
スーパーアークス野幌店北海道江別市2023年11月ラルズ
スーパーアークス光洋店北海道苫小牧市2024年2月ラルズ
閉店イトーチェーン角田店宮城県角田市2023年8月伊藤チェーン
(4店舗)フクハラ長崎屋店北海道帯広市2023年9月福原
東光ストア南郷18丁目店札幌市2023年10月東光ストア
ジョイス球場前店岩手県盛岡市2024年1月ベルジョイス

財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して、88億16百万円増加し、2,749億72百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して、26億94百万円増加し、971億63百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、61億22百万円増加し、1,778億9百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末と比較して21億37百万円増加し、747億31百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、240億52百万円(対前期比41.6%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益174億49百万円、減価償却費97億71百万円、退職給付に係る負債の減少額14億88百万円、仕入債務の増加額15億73百万円、及び法人税等の支払額49億21百万円などによるものです。また、得られた資金が増加した要因は、税金等調整前当期純利益が増加したこと及び仕入債務が増加したことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、106億47百万円(対前期比37.1%増)となりました。これは主に、新規出店や店舗改装等に伴う有形固定資産の取得による支出98億54百万円、システム関連投資に伴う無形固定資産の取得による支出11億84百万円などによるものです。また、使用した資金が増加した要因は、新規出店や店舗改装等に伴う有形固定資産の取得による支出が増加したことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、112億67百万円(対前期比302.2%増)となりました。これは主に、長期借入れによる収入50億円、長期借入金の返済による支出62億46百万円、自己株式の取得による支出52億41百万円、及び配当金の支払額32億71百万円などによるものです。また、使用した資金が増加した要因は、長期借入れによる収入が減少したことに加えて、自己株式の取得による支出が増加したことなどによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは小売関連事業を主たる事業としているため、生産実績及び受注状況は記載しておりません。
a. 仕入実績
事業の名称前連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
当連結会計年度
(自 2023年3月1日
至 2024年2月29日)
前期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
小売関連
事業
食品368,11486.6384,93886.9104.6
衣料品1,3290.31,4270.3107.3
住居関連16,4003.916,9343.8103.3
酒類等36,6708.637,6748.5102.7
テナント2,1330.51,2050.356.5
その他5930.15380.190.8
合 計425,241100.0442,717100.0104.1

b. 販売実績
事業の名称前連結会計年度
(自 2022年3月1日
至 2023年2月28日)
当連結会計年度
(自 2023年3月1日
至 2024年2月29日)
前期比
(%)
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
小売関連
事業
食品488,07086.2513,38786.8105.2
衣料品1,8310.31,9090.3104.2
住居関連21,5353.822,0733.7102.5
酒類等42,1507.443,5707.4103.4
テナント5,0540.93,2580.664.5
不動産賃貸収入等6,5541.26,3341.196.6
その他1,0120.21,0220.2101.0
合 計566,209100.0591,557100.0104.5

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して、88億16百万円増加し、2,749億72百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が21億23百万円、土地が22億56百万円、投資有価証券が22億36百万円、及び退職給付に係る資産が14億87百万円増加した一方で、ソフトウエアが15億80百万円減少したことなどによるものです。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して、26億94百万円増加し、971億63百万円となりました。この主な要因は、買掛金が17億63百万円、未払消費税等が7億21百万円、及び繰延税金負債が5億76百万円増加した一方で、長期借入金が5億22百万円、及び退職給付に係る負債が10億69百万円減少したことなどによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して、61億22百万円増加し、1,778億9百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が84億92百万円、その他有価証券評価差額金が17億88百万円、退職給付に係る調整累計額が10億71百万円増加した一方で、自己株式が52億29百万円増加したことなどによるものです。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末より0.2ポイント上昇し64.7%となりました。
b.経営成績
(売上高)
売上高は、5,915億57百万円(対前期比4.5%増)となりました。増加の主な要因は、当連結会計年度において新規出店4店舗に加え、改装25店舗など既存店の営業基盤の拡充をはかったことなどによるものです。
(営業利益)
売上総利益率が前連結会計年度を若干上回る水準を確保できたことにより、売上総利益は1,494億17百万円(対前期比5.4%増)となりましたが、水道光熱費や人件費が増加したことなどにより、販売費及び一般管理費が前連結会計年度と比較して56億20百万円増となったことから、営業利益は、前連結会計年度と比較して19億95百万円増の168億31百万円(前期比13.5%増)となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業外損益が前連結会計年度とほぼ同水準の16億8百万円となったことにより、前連結会計年度と比較して19億95百万円増の184億39百万円(対前期比12.1%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益が前連結会計年度と比較して1億57百万円減少して21百万円となった一方で、経常利益の増加に加え、減損損失が前連結会計年度と比較して1億75百万円減の8億67百万円となったこと及び賃上げ促進税制に係る法人税額の特別控除により、前連結会計年度と比較して18億18百万円増の117億66百万円(対前期比18.3%増)となりました。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営戦略及び対処すべき課題等」に記載しております。
当連結会計年度の状況は次のとおりであります。
指 標中長期目標2024年2月期
(実績)
ROE(自己資本利益率)8.0%以上6.7%
ROA(総資産経常利益率)10.0%以上6.8%

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
なお、キャッシュ・フロー指標の推移は次のとおりであります。
2020年2月期2021年2月期2022年2月期2023年2月期2024年2月期
自己資本比率(%)62.262.763.564.564.7
時価ベースの自己資本比率(%)42.049.447.545.660.8
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)1.40.81.81.61.1
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)111.4203.592.1121.4176.2

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
2.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金及び設備投資は営業キャッシュ・フローの範囲で行う方針であり、営業キャッシュ・フローでまかないきれない時は、金融機関からの借入により資金調達を行います。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
この連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や現状等を勘案して、合理的と考えられる方法により会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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