四半期報告書-第34期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/13 16:45
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものです。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成26年4月1日から12月31日までの9か月間)の経済概況は、米国経済の好調さや、円安等を背景とした企業業績の改善が見られる一方で、4月1日の消費税増税による消費の反動減が長引き、景気の減速傾向が現れてきました。また、7月頃より原油価格が急速に値下がりしました。
外食産業全般では、懸念された増税後の冷え込みは見られませんでしたが、オーバーストアによる企業間競争の激しさは変わらず、加えて原材料価格、エネルギーコスト、パート・アルバイト時給等が高止まりしました。
このような環境下で当社は、10月1日をもって、当社の運営する主要な事業を会社分割(簡易新設分割)により新たに設立する100%出資の子会社「JBレストラン株式会社」および「桶狭間フーズ株式会社」に承継させ、持株会社体制へと移行しました。(なお、これに伴い当第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成していますが、以下記載の前年同期間比につきましては、分割前の当社の前年同期間との比較を、参考として記載しています。)
また当社グループは、当第3四半期連結累計期間に6店舗(東京都2店舗、千葉県1店舗、愛知県1店舗、大阪府1店舗、岡山県1店舗)を新規に出店し、8店舗でリニューアル改装を実施しました。なお、新規出店の内、岡山県に初出店した「ロンフーダイニング」イオンモール岡山店は、同業態初のフードコート型出店となりました。
これらにより、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は81店舗(前年同期比5店舗の増加)となりました。
営業面では、引き続き商品・サービス・設備等の改善を進めると共に、労務管理の徹底に加え、4月1日より限定正社員の制度を導入し女性店長の積極登用をすること等で、営業運営体制の安定化を図りました。これらの結果、既存店売上高は前年同期間比104.0%となりました。
原価面では、豚肉等、多数の食材仕入価格が大幅な高値で推移し、秋口からは精米価格が下落しましたが、売上原価率は前年同期間比で0.5ポイント悪化しました。
以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は、過去最高を更新し4,562百万円(前年同期間比5.6%増加)となりました。
利益面では、既存店売上の伸びもありましたが、原材料費・人件費および新規出店関連費用の負担増加が重く、営業利益67百万円(同24.9%減少)、経常利益54百万円(同31.6%減少)となりました。
また、最終利益は、退店を見込む店舗に対する減損損失16百万円、転貸店舗を売却したことによる固定資産売却損15百万円、および8店舗の改装に伴う固定資産除却損3百万円、以上合計35百万円の特別損失を計上し、法人税、住民税及び事業税26百万円、ならびに法人税等調整額△15百万円を加減した結果、四半期純利益8百万円(同75.0%減少)となりました。
部門別の状況は次のとおりです。
(クイックサービス部門)
当部門は、「一刻魁堂」業態および、その派生業態の「一刻魁堂/真一刻」であり、当第3四半期連結累計期間に「一刻魁堂」2店舗(イオンモール木更津店・ポートウォークみなと店)を出店し、「一刻魁堂」6店舗および「一刻魁堂/真一刻」1店舗でリニューアル改装を実施しました。その結果、当期間末の当部門の店舗数は60店舗(前年同期比1店舗の増加)となり、内訳として、「一刻魁堂」58店舗(同1店舗の増加)、「一刻魁堂/真一刻」2店舗(同増減なし)となりました。
商品施策としては、個別商品のバリューアップを図りつつ一部商品で値上げを実施し、「あんかけスパ風まぜそば/台湾ミンチかけ」、「チーズがけ/野菜味噌バターラーメン」等の季節商品も積極的に展開しました。また「一刻魁堂/真一刻」業態は、女性目線を強化したメニューの全面見直しを実施し、主力商品の強化の他、サイドメニューでもチャーハン・サラダの品質向上や品目数の充実を図りました。
以上の結果、当部門の既存店売上高は前年同期間に比して4.4%増加し、客数も2.6%増加しました。また、部門の売上高は3,316百万円となり、前年同期間比2.6%の増加となりました。
(カジュアルサービス部門)
当部門は、「ロンフーダイニング」業態であり、当第3四半期連結累計期間中に4店舗(御徒町吉池店・モリタウン昭島店・ららぽーと和泉店・イオンモール岡山店)を新規に出店しましたが、イオンモール岡山店は、新開発のメニュー数等を大幅に絞り込んだフードコート型店舗で出店し、順調な業績で推移しました。また1店舗で、リニューアル改装も実施し、その結果、当期間末の店舗数は21店舗(同4店舗の増加)となりました。
商品面では、「天然紅鮭といくらの白出汁チャーハン」「淡雪あん仕立て/ズワイ蟹と小松菜のあんかけチャーハン」、デザートでは「安納芋のブリュレ&杏仁豆冨」等、季節限定の商品を継続して投入するとともに、合わせてクリスマス期間限定の高単価セットメニュー等も随時展開しました。またサービス面では業態目標数値として「誉められ倍率(客数1万人に対しお客様アンケートへ名指しでお誉めの言葉を頂けた割合)」を設定し、各店が25を目指してサービス力の向上に努めました。
以上の結果、当部門の既存店売上高は前年同期間に比して2.2%増加し、客数も0.9%増加しました。また、部門の売上高は1,181百万円となり、前年同期間比15.3%の増加となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は881百万円となりました。
固定資産は3,321百万円となりました。
流動負債は1,514百万円となりました。
固定負債は1,608百万円となりました。
(3)事業上および財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、従業員数に著しい変動はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、全社の販売実績の著しい変化はありません。
(7)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。