有価証券報告書-第19期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/29 10:00
【資料】
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【項目】
132項目

対処すべき課題

当行は、2018年4月1日をもちまして、「関西みらいフィナンシャルグループ」のもとで株式会社関西アーバン銀行及び株式会社近畿大阪銀行と経営統合し、関西最大にして全国でも有数の地域金融グループとして、新たな体制をスタート致しました。
関西みらいフィナンシャルグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、記載事項のうち将来に関するものは、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)経営の基本方針
関西みらいフィナンシャルグループは、以下の経営理念の下、地域のお客さまを重視する姿勢を徹底することにより、地域社会から信頼され、株主の皆さまや市場からの評価を得られる金融サービスグループを目指すとともに、グループの更なる飛躍に向けた改革に邁進し、企業価値の最大化を目指してまいります。
<関西みらいフィナンシャルグループ経営理念>
関西の未来とともに歩む金融グループとして、
■お客さまとともに成長します。
■地域の豊かな未来を創造します。
■変革に挑戦し進化し続けます。
統合各社が長年培ってきたお客さま及び地域社会との関係を深化させる
とともに、社員が大きなやり甲斐と誇りをもって働く、本邦有数にして
関西最大の地域金融グループを目指してまいります。

(2)目指すビジネスモデル
この経営理念のもと、以下の「関西の未来とともに歩む新たなリテール金融サービスモデル」を構築することにより、関西経済への深度ある貢献を実現してまいります。
① 地域社会の発展・活性化への貢献
▪各行が培ってきた強みの共有
▪ワンストップで高度な金融サービス、ソリューションの提供
② 生産性とお客さま利便性の両立
▪オペレーション改革のノウハウ共有
▪事務、システムの統合等
③ 本邦有数の金融ボリュームに相応しい収益性・効率性・健全性の実現
▪活力ある関西市場のポテンシャル
▪お客さま基盤拡充による優位性
(3)目標とする経営指標
関西みらいフィナンシャルグループが目標とする主な経営指標の水準は以下のとおりです。
《 2020年度 》《 2022年度 》
収益親会社株主に帰属する当期純利益290億円450億円
(合算)実質業務純益520億円700億円
基盤貸出金残高9.8兆円10.5兆円
預金残高 (注)111.9兆円12.6兆円
投信残高1.2兆円1.7兆円
保険残高1.0兆円1.3兆円
連結指標フィー収益比率20%台半ば20%台後半
OHR60%台後半60%程度
株主資本ROE (注)25%以上8%程度
自己資本比率7%程度7%以上

(注) 1 預金残高には、譲渡性預金を含んでおります。
2 親会社株主に帰属する当期純利益/会計上の株主資本(期首・期末の平均)
(4)経営環境及び会社の対処すべき課題
わが国経済は、政府の経済対策や新興国経済の持ち直しなどを背景に、企業収益や雇用・所得環境の改善が見られるなど、緩やかな回復基調が続く一方で、少子高齢化や人口減少、FinTechの進展など、地域金融機関を取り巻く経営環境は、大きく変化しています。
このような情勢のなか、当行は、関西みらいフィナンシャルグループのもと、長年培ってきたお客様及び地域社会との関係を深化させるとともに、関西の未来とともに歩む新たなリテール金融サービスモデルの構築を目指してまいります。
今後とも、お客さまの幅広いニーズにお応えしていくため、金融サービスの一層の拡充に努めるとともに、りそなグループの地域金融機関として、金融・情報サービスの提供を通じて、地域に貢献してまいります。