訂正有価証券報告書-第64期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/11/14 15:33
【資料】
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【項目】
110項目

対処すべき課題

当社グループは、当社の子会社であるあかつき証券㈱(以下「あかつき証券」といいます。)を中心に証券サービスを展開する企業グループです。従来より強みを有する対面リテール営業における国内株式の委託手数料収益に加え、米国株、債券及び投資信託の販売を拡充させる等、顧客ポートフォリオや収益の多様化を進めております。これに加え、アセットマネジメントサービスやコンサルティングサービスを強化することで、富裕層や法人顧客へのサービス等顧客チャネルの多様化を図り、経営基盤(預り資産及び運用資産)の安定と拡大取り組んでまいります。
①顧客基盤と収益機会の拡大
あかつき証券では、NISA口座の拡大推進や投資信託の積立サービス等の顧客サービスの拡充による内部成長のみならず、外部資本との合従連衡を含む提携戦略等によって、営業基盤と収益機会の拡大を図ってまいります。具体的には、金融商品仲介業者との提携拡大や、資本関係を有する豊商事株式会社との業務提携の推進、さらには、同業他社との資本提携の機会を積極的に模索していく予定です。
また、ドリームバイザー・ホールディングス㈱(以下「DVH」といいます。)では、富裕層や機関投資家向けのアセットマネジメントサービスを行うウェルス・マネジメント㈱(以下「WM」といいます。)を株式交換により子会社化したことで、あかつきキャピタルマネージメント㈱や㈱トレード・ラボとともに、顧客資産と顧客チャネルのさらなる拡大を図ってまいります。
②顧客ポートフォリオの多様化による収益の安定
顧客ポートフォリオが証券事業における国内株式中心であったため市況環境により顧客損益が不安定化する要因となっていることから、債券や投資信託等の株式以外の資産への分散化を行い、収益力の安定化を図っております。さらには、WMの子会社化により顧客ポートフォリオに不動産を新たなアセットクラスに加えることで、ポートフォリオのさらなる分散と収益の安定につなげてまいります。
今後も引き続き、当社の顧客ポートフォリオの多様化につながる事業機会を模索していく予定です。
③㈱日本證券新聞社グループの活用
DVHの子会社である㈱日本證券新聞社の全国紙新聞社としての発信力を活用し、証券事業の顧客に対する情報提供に活用する他、中堅上場法人顧客を中心に、個人投資家向けセミナーの開催等のIRサービスを行うことで、顧客サービスの拡充に努めます。
④中長期的かつ持続的な企業価値の向上
当社においては、定量的な経営管理手法の導入とそれに基づく成果主義の徹底によって、経営上の損益分岐点売上を抑えながらも、社員の報酬水準の同業他社比較で競争力を維持する等、直近の経営改革に一定の成果を上げてまいりました。今後とも、グループの中長期的かつ持続的な企業価値の向上の達成に繋げる経営施策の導入を積極的に検討してまいります。