四半期報告書-第144期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/12 9:30
【資料】
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【項目】
31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、海外経済の減速による影響が懸念されたものの、企業収益や雇用情勢が改善するなど、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。
オフィスビル業界におきましては、東京・大阪各ビジネス地区の空室率が引き続き改善傾向で推移したことから、一部で賃料水準の上昇も見られるなど回復基調が続いております。
こうした状況の下で、当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益は18,386百万円と前年同四半期に比べ396百万円(2.2%)の増収、営業利益は4,266百万円と1,085百万円(20.3%)の減益、経常利益は3,816百万円と1,011百万円(21.0%)の減益となりました。
なお、特別損失として、前年同四半期は建替関連損失および固定資産除却損等計1,253百万円を計上したのに対して、当第2四半期連結累計期間は固定資産除却損4百万円を計上いたしました。
この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,477百万円と218百万円(9.7%)の増益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 土地建物賃貸事業
連結売上高の76.1%を占める当セグメントでは、既存ビルの一部は主要テナントの退室等に伴い減収となりましたが、「コーナーストーン・ビルディング」および「新ダイビル」の通期寄与等により、売上高は13,987百万円と前年同四半期に比べ357百万円(2.6%)の増収となりました。営業費用は、「新ダイビル」の減価償却費および管理費の発生等により増加し、営業利益は4,439百万円と1,128百万円(20.3%)の減益となりました。
② ビル管理事業
連結売上高の22.2%を占める当セグメントでは、既存受託契約の一部における解約の影響等により、売上高は4,078百万円と前年同四半期に比べ56百万円(1.4%)の減収となりましたが、営業利益は347百万円と22百万円(7.0%)の増益となりました。
③ その他
連結売上高の1.7%を占める当セグメントでは、テナント入居に伴う工事管理料および工事請負高が増加したこと等により、売上高は320百万円と前年同四半期に比べ96百万円(43.0%)の増収となり、営業利益は134百万円と68百万円(102.0%)の増益となりました。
(注) 1 セグメント別の業績の売上高については、セグメント間の内部取引を含んでおりません。
2 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、工事請負、工事管理、不動産
仲介等を含んでおります。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて7,934百万円減少し、354,768百万円となりました。流動資産は、現金及び預金およびその他の流動資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ3,732百万円減少し、7,052百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べ4,201百万円減少し、347,715百万円となりました。これは主として、減価償却等による建物及び構築物の減少と株式市場の下落に伴う投資有価証券の減少によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて8,579百万円減少し、211,979百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,469百万円減少し、28,242百万円となりました。これは主として、固定負債からの振替に伴い1年内償還予定の社債が増加いたしましたものの、1年内返済予定の長期借入金、コマーシャル・ペーパーおよびその他の流動負債の減少により、差引で減少したことによるものであります。固定負債は、長期借入金は増加いたしましたが、社債、受入敷金保証金および繰延税金負債が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ6,109百万円減少し、183,737百万円となりました。なお、有利子負債の合計額は、前連結会計年度末に比べて2,858百万円増加し、161,327百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、その他有価証券評価差額金は減少いたしましたが、利益剰余金および為替換算調整勘定が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて644百万円増加し、142,789百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は4,212百万円となり、前連結会計年度末に比べて3,187百万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動により得られた資金は7,159百万円となりました。税金等調整前四半期純利益、減価償却費および未払又は未収消費税等の増減額が増加したこと等により、建替関連損失および預り敷金及び保証金の増減額は減少したものの、得られた資金は前年同四半期に比べて1,549百万円増加いたしました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動により使用した資金は12,317百万円となりました。これは主に、「新ダイビル」の竣工等に伴う有形固定資産の取得による支出であり、使用した資金は前年同四半期に比べて3,860百万円増加いたしました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動により得られた資金は2,040百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入が長期借入金の返済による支出を上回ったことによるものであります。なお、前年同四半期は933百万円の支出でした。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。