有価証券報告書-第18期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、以下の経営理念と企業哲学を経営の基本方針として事業に取り組んでおります。
(経営理念)
「全従業員を守り、物心の幸福を追求することを旨とし、同時に共生の心をもって人類・社会の繁栄に貢献する。」
(企業哲学)
「我々社員は仕事を通して知識・技能・人格を溢れる熱意で向上させ、不動産ストックの活用と流通に専念することにより、再生産不可能な資源の無駄遣いをおさえ、永続的な地球上の人類や動植物の繁栄に寄与する。」
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、長期的な視点に立った永続的な成長を目指し、財務の安全性の観点から自己資本比率50%以上の水準を、また、収益性・生産性の観点から売上高経常利益率20%以上の水準をそれぞれ維持することを重視しております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、お客様をビルオーナー様、資産家、富裕層の皆様と定め、お客様に寄り添い、不動産に関するあらゆるお困りごとの解決に取り組むことで、不動産活用のプロフェッショナルとして「世界一お客様に愛され、選んでいただける不動産会社」を目指しています。東京都心部の中小型オフィスビルを主要な対象とするも、物件そのものではなく、お客様の幸せ創り、およびそのお客様のお困り事解決にフォーカスすることを方針としております。
当連結会計年度の業績は、おかげさまで経常利益が過去最高益となり、6期連続の増収・経常増益となりました。この成長をさらに加速させるため、未来を作る成長戦略として「4本の矢」(1.現業の拡大 2.ホテル事業 3.M&A 4.海外展開)を定めております。
1.現業の拡大
世界一の大都市圏である東京都心部における土地勘を強みに、さらなる事業の深耕を図ります。支店網の拡充、各種サービスの品質向上に継続的に取り組むとともに、お客様の顕在化しているニーズのみならず潜在的なニーズを捉え、サービス機能を深化させてまいります。さらに、お客様の満足度をより高めていくために、お客様お一人おひとりを熟知し、お客様お一人おひとりにあった最適なご提案ができる人財の育成に取り組んでまいります。
本年4月には、中小ビルオーナー様が多く、街のさらなる発展が期待される五反田に支店を開設いたしました。より深く地域に根ざし、土地勘を強みに、不動産に関するあらゆるお困りごと解決への取り組みを通じて、地域のお客様に愛される店づくりを行ってまいります。
空室でお困りのビルオーナー様の問題解決を切っ掛けに生まれた貸会議室やサービスオフィスを運営するスペースレンタル事業では、本年3月に「ビジョンセンター田町」、「ビジョンセンター横浜」を新たに開設するなど、6拠点を展開しております。
今後も既存の事業領域に捉われず、お客様に寄り添い、お客様のお困りごと解決を追求していく中から、新たな事業の創出、育成を行い、事業を拡大してまいります。
2.ホテル事業
政府が推進する観光立国の実現に向け、訪日客の急増による宿泊施設の不足といった社会問題に応えるべく、オフィスビル事業を通じて培ったオペレーション力を強みとしたビジネスモデルと人財を活かし、ホテルの開発・再生とホテルの運営を行うホテル事業に挑戦しています。
ホテル事業のテーマを「心温かいホテル」とし、①お客様視点で従業員によって成長するホテル、②地域の文化と歴史を大切に、その魅力を掘り起こすホテル、③上質で心地よいプライベート感のあるホテル、への作り込みを行っております。
本年4月には自社ホテルブランド「日和(ひより)ホテルズ&リゾーツ」の第1号店となる「日和ホテル舞浜」を開業いたしました。「日和」ブランドは、「都市型ホスピタリティホテル」として、国内はもとより、世界中から観光やビジネスで訪れるお客様に、快適にゆったりとご利用いただけるよう、日本のおもてなしとその地域ならではの雰囲気、文化を体感していただける家庭的なサービスを提供してまいります。
現時点では、飛騨高山、銀座東、大阪本町、京都四条河原町、成田空港等のエリアで、次なるホテルの計画を進捗させております。
3.M&A
お客様視点のサービス力の向上を図り、当社グループの成長を加速させる手段の一つとして、M&Aの活用は有効な選択肢として捉えています。
当社グループの事業領域が膨らむ中で、現業の周辺領域である建築施工、設備、住宅管理等の未整備分野及び新たな事業領域であるホテルや貸会議室などのオペレーションを伴う事業は、当社グループが中長期的に安定的な成長を描くなかで強化していく事業です。事業における人財、技術、プラットフォームを短期間で当社グループに取り込み、環境の変化に合わせた最適なサービスをお客様にご提供できるよう、株式譲受、資本参加や業務提携を進め、成長と発展を目指してまいります。
昨年12月には、首都圏を中心に4棟564室のホテルを運営する「スカイコートホテル株式会社」の株式を取得し、当社グループに迎え入れ、ホテル事業の強化、拡大を推進しております。
4.海外展開
海外事業の理念を「アジアの人々を幸せに、同志と共に」と定めております。海外富裕層のインバウンド投資を促してアジアの成長を東京に取り込み、同時に、成長著しい東南アジアの大都市へ進出し、アウトバウンド事業を展開することで、現地の人々の幸福と繁栄に貢献することを目指しております。
インバウンド事業では、4年前から台湾に拠点を構え、東京の不動産の購入、管理、売却などのサポートなどを行う不動産コンサルティング事業を展開しております。
アウトバウンド事業では、昨年8月にベトナムの中部最大都市ダナンで当社グループ初となる海外第1号ホテル『The Blossom City』を開業するとともに、本年6月には28階建の分譲マンション『HIYORI Garden Tower』を着工いたしました。また、インドネシアの首都ジャカルタでは昨年12月にサービスアパートメント『京 Serviced Apartment』の運営を開始し、加えて、都市型分譲戸建住宅の建築を進めています。
今後も社員一丸となって顧客ニーズを研究し続け、最大限の付加価値を提供し、お客様満足度を高めていくことで、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
日本経済は、先進国で一番の安定度を誇る安倍政権のもと、緩やかな回復基調を続けているものの、米国等における保護主義的政策議論や中東、朝鮮半島における地政学リスクの高まり等の国外要因の影響により、先行き不透明感が増しています。不動産市場を取り巻く環境は、好調な企業業績を背景に、東京都心部では空室率の低下と緩やかな賃料上昇が続いており、足元では引き続き堅調な状況にあります。しかしながら、海外景気の先行き不透明感や、2018年以降に東京都心部で予定されているオフィスの大量供給(竣工)等の影響により、市場はピークに近づきつつあるとの懸念も台頭し始めております。
そのような中、当社グループは中長期的に安定した成長を遂げるために、①フロー型ビジネスで基盤をつくり、ストック型ビジネスを拡大し、フローとストックの両足で立つ収益構造への転換、②都心オフィスに特化した事業領域を深堀りするとともに、将来の成長市場であるホテル事業、海外事業への参入、③ビジネスとは他を利することであり、「お客様視点」に基づく真の不動産プロフェッショナル人財の育成と増強、に取り組んでいます。
当社グループは、リプランニング事業で再生した物件の売却益に偏った収益構造から、不動産市況の動向に左右されにくい収益を伸ばしていくことで、安定的な収益構造への転換を推進してまいります。賃料収入やビル管理受託のように、毎月の収益が固定的で安定した事業を積み上げていくことに加え、ホテルや貸会議室の運営に代表される、運営能力次第で収益の向上が図れる事業にも積極的に取り組んでまいります。同時に、当社グループの不動産営業戦略は、物件にフォーカスするのではなく、お客様にフォーカスしたお困りごと解決の戦略をとっています。一つ一つの物件取引重視ではなく、お客様に寄り添い、細かなお困りごと解決に真摯に取り組み、長年のお付き合いで信頼残高を積み上げ、永続的に当社グループのお客様となっていただくことこそが、当社グループのストック型ビジネスの目指すものです。
中長期的に日本の少子高齢化トレンドは継続するものの、東京都心オフィス市場は世界一の巨大な市場であり、まだまだ膨大な市場開拓余地があります。今後もこの東京都心オフィス市場を更に深堀りしていくことと並行して、将来的に成長が見込まれる日本のホテル市場、および東南アジアを中心とした海外市場へ積極果敢に挑戦し、収益ベースの多様化を図ることにより、中長期的に安定した収益成長を図ってまいります。
当社グループの強みは「利他」の価値観の下で、フィロソフィをベースとした心の絆で結ばれた社員の結束力にあります。各々の専門性を持ち寄り、各々が「お客様視点」を軸に生み出す付加価値を連鎖させることにより、高い付加価値を実現してまいりました。今後、一段の成長を目指し、多くの有能な人財を迎え入れ、このフィロソフィをベースとした強い絆で結ばれた結束力を梃に、真の不動産プロフェッショナル集団を構築してまいります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、以下の経営理念と企業哲学を経営の基本方針として事業に取り組んでおります。
(経営理念)
「全従業員を守り、物心の幸福を追求することを旨とし、同時に共生の心をもって人類・社会の繁栄に貢献する。」
(企業哲学)
「我々社員は仕事を通して知識・技能・人格を溢れる熱意で向上させ、不動産ストックの活用と流通に専念することにより、再生産不可能な資源の無駄遣いをおさえ、永続的な地球上の人類や動植物の繁栄に寄与する。」
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、長期的な視点に立った永続的な成長を目指し、財務の安全性の観点から自己資本比率50%以上の水準を、また、収益性・生産性の観点から売上高経常利益率20%以上の水準をそれぞれ維持することを重視しております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、お客様をビルオーナー様、資産家、富裕層の皆様と定め、お客様に寄り添い、不動産に関するあらゆるお困りごとの解決に取り組むことで、不動産活用のプロフェッショナルとして「世界一お客様に愛され、選んでいただける不動産会社」を目指しています。東京都心部の中小型オフィスビルを主要な対象とするも、物件そのものではなく、お客様の幸せ創り、およびそのお客様のお困り事解決にフォーカスすることを方針としております。
当連結会計年度の業績は、おかげさまで経常利益が過去最高益となり、6期連続の増収・経常増益となりました。この成長をさらに加速させるため、未来を作る成長戦略として「4本の矢」(1.現業の拡大 2.ホテル事業 3.M&A 4.海外展開)を定めております。
1.現業の拡大
世界一の大都市圏である東京都心部における土地勘を強みに、さらなる事業の深耕を図ります。支店網の拡充、各種サービスの品質向上に継続的に取り組むとともに、お客様の顕在化しているニーズのみならず潜在的なニーズを捉え、サービス機能を深化させてまいります。さらに、お客様の満足度をより高めていくために、お客様お一人おひとりを熟知し、お客様お一人おひとりにあった最適なご提案ができる人財の育成に取り組んでまいります。
本年4月には、中小ビルオーナー様が多く、街のさらなる発展が期待される五反田に支店を開設いたしました。より深く地域に根ざし、土地勘を強みに、不動産に関するあらゆるお困りごと解決への取り組みを通じて、地域のお客様に愛される店づくりを行ってまいります。
空室でお困りのビルオーナー様の問題解決を切っ掛けに生まれた貸会議室やサービスオフィスを運営するスペースレンタル事業では、本年3月に「ビジョンセンター田町」、「ビジョンセンター横浜」を新たに開設するなど、6拠点を展開しております。
今後も既存の事業領域に捉われず、お客様に寄り添い、お客様のお困りごと解決を追求していく中から、新たな事業の創出、育成を行い、事業を拡大してまいります。
2.ホテル事業
政府が推進する観光立国の実現に向け、訪日客の急増による宿泊施設の不足といった社会問題に応えるべく、オフィスビル事業を通じて培ったオペレーション力を強みとしたビジネスモデルと人財を活かし、ホテルの開発・再生とホテルの運営を行うホテル事業に挑戦しています。
ホテル事業のテーマを「心温かいホテル」とし、①お客様視点で従業員によって成長するホテル、②地域の文化と歴史を大切に、その魅力を掘り起こすホテル、③上質で心地よいプライベート感のあるホテル、への作り込みを行っております。
本年4月には自社ホテルブランド「日和(ひより)ホテルズ&リゾーツ」の第1号店となる「日和ホテル舞浜」を開業いたしました。「日和」ブランドは、「都市型ホスピタリティホテル」として、国内はもとより、世界中から観光やビジネスで訪れるお客様に、快適にゆったりとご利用いただけるよう、日本のおもてなしとその地域ならではの雰囲気、文化を体感していただける家庭的なサービスを提供してまいります。
現時点では、飛騨高山、銀座東、大阪本町、京都四条河原町、成田空港等のエリアで、次なるホテルの計画を進捗させております。
3.M&A
お客様視点のサービス力の向上を図り、当社グループの成長を加速させる手段の一つとして、M&Aの活用は有効な選択肢として捉えています。
当社グループの事業領域が膨らむ中で、現業の周辺領域である建築施工、設備、住宅管理等の未整備分野及び新たな事業領域であるホテルや貸会議室などのオペレーションを伴う事業は、当社グループが中長期的に安定的な成長を描くなかで強化していく事業です。事業における人財、技術、プラットフォームを短期間で当社グループに取り込み、環境の変化に合わせた最適なサービスをお客様にご提供できるよう、株式譲受、資本参加や業務提携を進め、成長と発展を目指してまいります。
昨年12月には、首都圏を中心に4棟564室のホテルを運営する「スカイコートホテル株式会社」の株式を取得し、当社グループに迎え入れ、ホテル事業の強化、拡大を推進しております。
4.海外展開
海外事業の理念を「アジアの人々を幸せに、同志と共に」と定めております。海外富裕層のインバウンド投資を促してアジアの成長を東京に取り込み、同時に、成長著しい東南アジアの大都市へ進出し、アウトバウンド事業を展開することで、現地の人々の幸福と繁栄に貢献することを目指しております。
インバウンド事業では、4年前から台湾に拠点を構え、東京の不動産の購入、管理、売却などのサポートなどを行う不動産コンサルティング事業を展開しております。
アウトバウンド事業では、昨年8月にベトナムの中部最大都市ダナンで当社グループ初となる海外第1号ホテル『The Blossom City』を開業するとともに、本年6月には28階建の分譲マンション『HIYORI Garden Tower』を着工いたしました。また、インドネシアの首都ジャカルタでは昨年12月にサービスアパートメント『京 Serviced Apartment』の運営を開始し、加えて、都市型分譲戸建住宅の建築を進めています。
今後も社員一丸となって顧客ニーズを研究し続け、最大限の付加価値を提供し、お客様満足度を高めていくことで、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
日本経済は、先進国で一番の安定度を誇る安倍政権のもと、緩やかな回復基調を続けているものの、米国等における保護主義的政策議論や中東、朝鮮半島における地政学リスクの高まり等の国外要因の影響により、先行き不透明感が増しています。不動産市場を取り巻く環境は、好調な企業業績を背景に、東京都心部では空室率の低下と緩やかな賃料上昇が続いており、足元では引き続き堅調な状況にあります。しかしながら、海外景気の先行き不透明感や、2018年以降に東京都心部で予定されているオフィスの大量供給(竣工)等の影響により、市場はピークに近づきつつあるとの懸念も台頭し始めております。
そのような中、当社グループは中長期的に安定した成長を遂げるために、①フロー型ビジネスで基盤をつくり、ストック型ビジネスを拡大し、フローとストックの両足で立つ収益構造への転換、②都心オフィスに特化した事業領域を深堀りするとともに、将来の成長市場であるホテル事業、海外事業への参入、③ビジネスとは他を利することであり、「お客様視点」に基づく真の不動産プロフェッショナル人財の育成と増強、に取り組んでいます。
当社グループは、リプランニング事業で再生した物件の売却益に偏った収益構造から、不動産市況の動向に左右されにくい収益を伸ばしていくことで、安定的な収益構造への転換を推進してまいります。賃料収入やビル管理受託のように、毎月の収益が固定的で安定した事業を積み上げていくことに加え、ホテルや貸会議室の運営に代表される、運営能力次第で収益の向上が図れる事業にも積極的に取り組んでまいります。同時に、当社グループの不動産営業戦略は、物件にフォーカスするのではなく、お客様にフォーカスしたお困りごと解決の戦略をとっています。一つ一つの物件取引重視ではなく、お客様に寄り添い、細かなお困りごと解決に真摯に取り組み、長年のお付き合いで信頼残高を積み上げ、永続的に当社グループのお客様となっていただくことこそが、当社グループのストック型ビジネスの目指すものです。
中長期的に日本の少子高齢化トレンドは継続するものの、東京都心オフィス市場は世界一の巨大な市場であり、まだまだ膨大な市場開拓余地があります。今後もこの東京都心オフィス市場を更に深堀りしていくことと並行して、将来的に成長が見込まれる日本のホテル市場、および東南アジアを中心とした海外市場へ積極果敢に挑戦し、収益ベースの多様化を図ることにより、中長期的に安定した収益成長を図ってまいります。
当社グループの強みは「利他」の価値観の下で、フィロソフィをベースとした心の絆で結ばれた社員の結束力にあります。各々の専門性を持ち寄り、各々が「お客様視点」を軸に生み出す付加価値を連鎖させることにより、高い付加価値を実現してまいりました。今後、一段の成長を目指し、多くの有能な人財を迎え入れ、このフィロソフィをベースとした強い絆で結ばれた結束力を梃に、真の不動産プロフェッショナル集団を構築してまいります。