有価証券報告書-第43期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/09/23 13:50
【資料】
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【項目】
140項目

対処すべき課題


本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてユニゾグループが判断したものであります。
ユニゾグループは、「私たちは、①全てのステークホルダーとともに豊かさと価値を創造する企業、②お客様の信頼と期待に応え、選ばれ続ける企業、③社会と環境に貢献する企業、を目指します」を企業理念としております。
ユニゾグループを取り巻く足許の事業環境をみますと、我が国経済は新型コロナウイルス感染症の影響により、大幅に悪化しており、極めて厳しい状況にあります。国内オフィスビル賃貸市場においては、東京都心5区の空室率は1%台の水準で横ばいに推移し、賃料も東京都心を中心に高止まりの状況にあります。ホテル業界においては、新型コロナウイルス感染症の影響による訪日外国人及び日本人の宿泊需要の急激な落込みから、当面は厳しい事業環境が続くと認識しております。米国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動は大幅に減速しております。米国の賃貸オフィスビル市場におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響も加わり、非常に不透明な環境にあると認識しております。
ユニゾグループは、2019年度から第四次中期経営計画「STRONGER FOOTHOLD 2021~経営体質の強化」を策定しております。同計画においては、「グローバルな成長と進化」に向けて、ユニゾグループをあげて「経営体質の強化」を基本方針としております。今後、足許では新型コロナウイルス感染症の影響により先行き不透明感が増す中、事業環境の想定以上の悪化に耐えられるよう、経営体質を更に強化してまいります。
不動産事業におきましては、国内外ともに、「効率化」による経費削減を徹底するとともに、既存テナント営業、新規テナント営業での収益基盤を強化します。国内では、ユニゾホテル株式会社と連携した総合営業を実施し、海外ではリーシングの強化、物件運営・管理能力の向上を図ります。
ホテル事業におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響による内外顧客の宿泊需要の急激な落ち込みのため、当面厳しい事業環境が続くと考えられます。「効率化」による更なる経費削減を徹底すると共に、店舗特性に応じた諸施策の実行により収益向上を図ります。新型コロナウイルス感染拡大以前からのホテル供給増加の影響には引き続き注視しつつも、引き続き、好立地での利便性と優れたサービスを国内外のお客様に提供することで、宿泊特化型ホテルとしての幅広い宿泊ニーズの捕捉を目指します。