有価証券報告書-第64期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/18 13:18
【資料】
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【項目】
142項目

対処すべき課題

(1)経営方針
当社は、目指す企業像を「わたしたちは期待される存在でありたい」と定め、「誠実」「創造」「挑戦」「団結」「感謝」をグループ精神としております。当社グループは、この目指す企業像及びグループ精神のもと、常に最良のコラボレーター(協働者)としてお客様視点で物流システム全体の最適化の実現に努めるとともに、永続的な発展と社会貢献の実現に向けた取り組みをこれまで以上に進めてまいります。また、株主をはじめとしたステークホルダー(利害関係者)に対して、常に正確で必要な情報開示を行うことにより透明性の高い企業経営を目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、期初に策定し、半期後に再策定している年度計画の「売上高」「営業利益」「売上高営業利益率」の達成を、グループ一体となり目指すことで、事業拡大を続けることができる強固な経営基盤の構築を図っております。
(3)経営環境、中長期的な会社の経営戦略
物流業界は深刻化するトラックドライバー不足、環境負荷低減をはじめとした社会課題に対して、物流企業が果たすべき責任と役割は大きな転換期を迎えています。トランコムグループは未来に向けて、重要な社会インフラを担う物流企業として、様々な社会課題の解決と抜本的な革新の実現を目指し、新たな挑戦を始めます。
社会を支える効率的な物流の実現に向けて、2021年4月より新たな中期経営計画「TRANCOM VISION 2025」を策定し、国内の輸配送の物流領域で、「サスティナブルで効率的な輸配送の実現」を目指します。これまで培ってきた、中長距離を中心とした貨物と空車のマッチング(求貨求車サービス)、物流センター運営などのネットワークやノウハウを最大限活用し、アイデアとテクノロジーを組み合わせた「はこぶ」仕組みを創造し、広く多くの企業に利用されるプラットフォーム提供へ挑戦してまいります。
トランコムグループ中期経営計画 TRANCOM VISION 2025 概要
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(4)対処すべき課題
トランコムグループは、グループ内に有する機能を融合し、グループとしての一体感をより高めることで競争優位性のある独自のサービスを提供することができるものと考えております。
そのためには、「はこぶ」仕組みの創造に向けて営業を推進する人材、更なる海外展開を視野にしたグローバル人材、技術革新を事業に取り込むための専門人材の確保が不可欠であります。同時に、社員一人ひとりが誇りと働きがいを持てる職場環境づくりに努め、人財育成、人事制度の整備にも取り組んでまいります。
加えて、サスティナブルで効率的な輸送の実現により、労働力不足により懸念されている運べなくなるリスクの解消、環境負荷低減に努めてまいります。更に、内部統制の強化、コンプライアンスの徹底などコーポレート・ガバナンス体制の充実に取り組み、期待に応える企業グループとなるべく着実に推進してまいります。