有価証券報告書-第157期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/26 10:47
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当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ6億7千万円減少し、231億6千8百万円となりました。これは、流動資産において現金及び預金等が減少し、固定資産において建物及び構築物や投資有価証券が減少したことなどによります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて12億4千1百万円減少し、100億7千2百万円となりました。これは流動負債において工事等未払金が減少し、固定負債において長期借入金が減少したことなどによります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ5億7千万円増加し、130億9千6百万円となりました。これは、株主資本の利益剰余金が増加したことなどによります。
当連結会計年度は、前連結会計年度に引き続き新規の資金調達を実施せず、借入金の返済も進んでおり、有利子負債が減少しておりますが、設備投資費用の支出などにより現金及び預金が減少しました。既存倉庫の減価償却が進みましたが、倉庫の建替・改築工事や基幹システム開発作業も進行中です。また政策保有から純投資へと保有目的を変更した投資有価証券の売却も継続して行っております。
セグメントごとの財政状態は次のとおりであります。
(物流事業)
前連結会計年度末に比べセグメント資産は4億5千1百万円減少し、168億7千3百万円となりました。進行中の倉庫の建替・改築工事や基幹システム開発費等の内金の支出で固定資産の建設仮勘定等が増加しましたが、流動資産の現金及び預金が減少しました。また、投資その他資産においては投資有価証券が減少し、当セグメント資産は前連結会計年度に比べ減少しました。
(不動産事業)
当連結会計年度末は、前連結会計年度末に比べセグメント資産は1億8千2百万円減少し、55億1千4百万円となりました。一部物件の賃貸契約終了により、当該物件で使用した建物及び構築物などが物流事業に移管されたことなどにより固定資産が減少し、流動資産においても現金及び預金が減少して、当セグメント資産は前連結会計年度に比べ減少しました。
(その他の事業)
当連結会計年度末は、前連結会計年度末に比べセグメント資産は3千7百万円減少し、7億8千3百万円となりました。ゴルフ練習場の来場者数が増加し、流動資産の現金及び預金が増加しましたが、固定資産においてゴルフ練習場や売電事業の建物機器などの減価償却費が進行し、当セグメント資産は前連結会計年度に比べ減少しました。
(2) 経営成績
当連結会計年度における当社グループの営業収益は、102億6千6百万円となり、前連結会計年度に比べ9千1百万円(0.9%)の増収となりました。営業原価は81億7千1百万円となり、前連結会計年度に比べ7千1百万円(0.9%)増加し、販売費及び一般管理費は8億9千万円となって、前連結会計年度に比べ4百万円(0.5%)減少しました。この結果、営業利益は12億4百万円となり、前連結会計年度に比べ2千4百万円(2.1%)の増益となりました。経常利益は11億3千7百万円となり、前連結会計年度に比べ2千7百万円(2.5%)の増益となりました。特別利益に投資有価証券売却益2億4千8百万円を計上し、特別損失に固定資産除却損1千3百万円等を計上し、法人税等4億4千8百万円を差し引くと、親会社株主に帰属する当期純利益は9億2千4百万円となり、前連結会計年度に比べ1千6百万円(1.7%)の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(物流事業)
当連結会計年度は、倉庫業務は前連結会計年度に比べ輸入雑貨の取扱が減少したものの、電気機械や日用品などの取扱が増加しました。運送業務は期中での配送は好調でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により期末需要期での伸びが例年より減少しました。この結果、外部顧客に対する営業収益は86億4千6百万円となり、前連結会計年度に比べ1億円(1.2%)の増収となりました。費用面では賃借使用料や減価償却費が減少し、セグメント利益は7億9百万円となり、前連結会計年度に比べ1億2百万円(17.0%)の増益となりました。
倉庫の稼働状況は、貨物入庫高が35万1千トンとなって前連結会計年度に比べ6.5%の増加となりました。貨物出庫高は35万6千トンとなり7.6%の増加となり、期末在庫残高は3万9千トンとなり11.2%の減少となりました。運送においては取扱トン数が16万8千トンとなって、1.0%の減少となりほぼ前期並みとなりました。
当連結会計年度は、新規顧客の契約や既存顧客の取扱増加により倉庫稼働率が上昇し、倉庫部門の業績に寄与しました。しかし期末にかけ新型コロナウイルス感染症拡大により荷動きの停滞が見られ、顧客動向の先行きが不透明となりました。そのような情勢のなか、今後の収益水準確保のため、倉庫内作業及び事務業務の効率化により更なる生産性の向上が必要となっており、それに取り組む人材の育成も課題となっております。
(不動産事業)
新規物件の賃貸を開始しましたが、既存物件の料金改定や一部のテナントとの契約の終了が有りましたので、外部顧客に対する営業収益は12億9千9百万円となり、前連結会計年度に比べ2千2百万円(1.7%)の減収となりました。費用面で修繕費や賃借使用料が増加し、セグメント利益は9億6千3百万円となり、前連結会計年度に比べ9千5百万円(9.0%)の減益となりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により訪日外国人数が激減し、ホテル需要に低下が見られますが、オフィスビルの賃料相場は現在も高止まりしております。しかし、物流不動産については、需要を牽引するEコマース関連が堅調で低い空室率を維持しているものの、大規模施設の供給増が継続しており、荷主企業の物流コスト削減意識も根強いことから、賃料の値上げは今後も見込めそうにありません。当連結会計年度においては新規物件の稼働が開始されましたが、賃料値下げと一部物件の契約終了があり、その減収額が増収額を上回る結果となりました。
(その他の事業)
ゴルフ練習場の入場者数は暖冬の影響などにより大幅な増加となりました。その結果、営業収益が2億4千万円となり、前連結会計年度に比べ増収増益となりました。
売電事業は営業収益が7千9百万円となり、前連結会計年度には及びませんでしたが、減価償却費が減少しましたので、減収増益となりました。
以上により、その他の事業の営業収益は3億2千万円となり、前連結会計年度に比べ1千4百万円(4.6%)の増収となりました。セグメント利益は1億6百万円となり、前連結会計年度に比べ1千6百万円(18.7%)の増益となりました。
ゴルフ練習場の入場者数は、前年比6.2%増、使用球数は7.0%増となりました。毎年、台風の到来や天候不順による休業がありますが、稼働日はほぼ前年並みとなりました。ゴルフ人口が高齢化してきていると言われる現在、来場者に満足していただくサービスの向上に取り組んでまいります。また、売電事業は、1号機を2013年に新設以降、安定した発電を続けております。
当社グループは、2017年に2021年度を最終年度とする中期経営計画を策定しており、営業収益114億円、営業利益12億円の達成目標を掲げております。
しかし当面の間、新型コロナウイルス感染症の完全な収束は期待できず、消費活動の低迷により当社グループの物流事業においては一部顧客の取扱貨物が減少することが予想され、2021年3月期中は経営成績への影響が生じるものと思われます。今後の経済情勢の推移を注視しながら、公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
a.生産及び受注の状況
該当事項がないため記載しておりません。
b.販売実績
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるセグメントごとの販売実績(セグメント間の取引を含んでおりません。)は次のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度
2018年4月~2019年3月
当連結会計年度
2019年4月~2020年3月
前年同期比(%)
物流事業8,546,435千円8,646,508千円1.2
不動産事業1,322,1081,299,805△1.7
その他の事業306,000320,1844.6
合計10,174,54410,266,4980.9

(注) 1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度2018年4月~2019年3月当連結会計年度2019年4月~2020年3月
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
富士フイルムロジスティックス㈱3,851,18437.93,886,95137.9

2 上記金額には消費税等は含んでおりません。
また、物流事業における取扱実績等は以下のとおりであります。
① 物流事業(倉庫)
イ 保管面積利用率
区分前連結会計年度2018年4月~2019年3月当連結会計年度2019年4月~2020年3月
期末月平均期末月平均
保管面積(㎡)119,570119,570119,570119,570
在貨面積(㎡)112,099102,860106,926108,809
利用率(%)93.886.089.491.0

(注) (算定方式):在貨面積×100
保管面積

ロ 貨物入出庫高及び保管残高
区分前連結会計年度2018年4月~2019年3月当連結会計年度2019年4月~2020年3月
数量(トン)数量(トン)
貨物入庫高329,984351,583
貨物出庫高331,295356,550
保管残高期末44,23639,269
月平均45,54945,035

② 物流事業(運送)
区分前連結会計年度2018年4月~2019年3月当連結会計年度2019年4月~2020年3月
取扱数量(トン)169,984168,174

(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べて4億5千4百万円減少し、41億3千9百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、16億6百万円の収入超過(前連結会計年度は13億9千8百万円の収入超過)となりました。
これは主に税金等調整前当期純利益13億7千2百万円、減価償却費7億6千9百万円でありましたが、投資有価証券売却益2億4千7百万円、法人税等の支払額2億9千5百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、6億8千2百万円の支出超過(前連結会計年度は1億1千8百万円の支出超過)となりました。
これは主に投資有価証券の売却による収入3億2千2百万円、有形固定資産の取得による支出6億6千3百万円、無形固定資産の取得による支出3億3千万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、13億7千8百万円の支出超過(前連結会計年度は14億2千3百万円の支出超過)となりました。
これは主に長期借入金の返済による支出12億7百万円等によるものであります。
当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローにおける税金等調整前当期純利益や減価償却による資金の留保等に対し、投資活動によるキャッシュ・フローが倉庫の建替・改築工事費用や、基幹システム開発費用の支出により支出超過となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローにおいて今期、新規の借入金が発生せず返済が進んだことにより、支出超過となって現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末を下回りました。
なお、キャッシュ・フローの次期の見通しについては、計画的に売却している投資有価証券の売却収入が引き続き発生するものの、倉庫の建替え工事や基幹システム開発終了後の費用の清算により、現金及び現金同等物の期末残高は当連結会計年度末を下回ると予想しております。
資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの事業活動における資本の財源は、新規の投資や設備の維持・更新などに多大な費用を費やすことから、内部資金に加え金融機関からの借入金により資金を調達しております。資金の調達に関しては、将来の金利上昇リスクを回避するため、一部金利スワップを利用しております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
・繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産は、将来の課税所得を減少させることにより、将来の税負担を軽減することが認められることを条件に資産計上が認められます。したがって、繰延税金資産の計上は、将来の税金負担額を軽減できる効果を有するかどうかで判断し、現段階で入手可能な証拠に基づき、合理的な見積可能期間(当社は5年以内)において回収可能と判断できる将来減算一時差異のスケジューリング(一時差異の解消時期を見込むこと)等の結果に基づき計上しております。
繰延税金資産の回収可能性の検討は、①将来加算一時差異の十分性、②収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、③タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性のいずれかを満たすかどうかで判断いたします。
課税所得は、年度毎の予算数字をベースに中期経営計画等の前提数字を参考にして、相応の利益率を達成できるものと仮定した上で見積り策定いたしました。
今回の新型コロナウイルス感染症の影響により、今後、当社グループの物流セグメントにおいて業績が低迷した場合、当該見積りに大きな変動要因が発生し、繰延税金資産の取崩しの必要性が生じる可能性があります。その場合、翌連結会計年度以降において認識する法人税等調整額に影響して当期純利益が減少することとなります。
・固定資産の減損判定における将来キャッシュ・フロー
当社グループは固定資産の減損判定を行う際、対象物件の定期的な時価評価に加えてこれを保有する事業所が将来的に獲得できる収益額の見積りを合理的な方法で算定する必要があります。
業績の低迷している事業所グループにおいて投資金額を回収できないと判断された場合、保有資産の減損処理を行う必要があります。減損損失の認識の判定及び使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローの見積りは、今後予想しうる経営環境などの外的要因をふまえた上での、一定期間にわたる収益予想をもとにリスクディスカウントを加味して作成します。しかし、経営環境は様々な要因により変化しますので、当社グループにおいては四半期毎に見積りを見直しすることとしております。
今回、全事業所において減損損失を認識するかどうかの判定を行った結果、減損損失を計上する必要のある事業所は存在しませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後、当社グループにおいて業績が低迷した場合、将来キャッシュ・フローの算定の見積りに影響が出る場合があります。

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