半期報告書-第162期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
当中間会計期間における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
① 経営成績の状況
当中間会計期間における我が国経済は、国内需要は底堅く推移しました。消費税増税の駆け込み購入に備えた増産もあり消費がやや持ち直し、内閣府の景気判断においても「緩やかに回復」している状況となっております。
他方国際情勢については、米国の持続的な景気回復の一方で、中国経済の減速や世界的な半導体関連需要の調整などを背景に、業況判断は低水準となっております。先行きの下振れリスクとして米中経済の悪化や米通商政策など輸出環境の悪化も懸念されております。
ホテル業界におきましては、国別の推移に個別性はあるものの、引き続きインバウンド(訪日外国人旅行者数)需要が堅調であり、マーケット全体としては好調に推移しております。
但し、2020年の東京五輪開催に向け外資系を含めた様々なプレーヤーによる新規ホテルの出店ラッシュにより施設間競争も一段と激化しており、更には深刻な人手不足状況も引き続き続いております。
かかる環境下、当社は当事業年度を「新ロードマップ・フェーズ1(2017年~2019年)」の仕上げの年として、次なるステージへのステップアップを目指す重要な年度と位置づけており、①ラグビーW杯・2020年東京オリンピック・パラリンピックに照準を合わせた全館一丸となった戦略・戦術的営業体制の構築、②ホテル総合力の底上げ(「宿泊」「ポム・ダダン」「会議室」「テナント店舗」連携強化による全館シナジーの発揮)、③人材育成強化を通じた若手社員発想の新企画への積極チャレンジによる「ボトム・アップ型組織活動」の促進、④「真心感動ホテル」ミッション浸透・定着の徹底、⑤三菱地所グループ化に伴う組織基盤の整備、⑥風通しのよい明るい職場風土づくり、などを目指して各種営業施策に取り組みました。
具体策としては、宿泊部門については「レベニューマネジメントの強化による営業力・販売管理体制の確立」「法人営業部門の戦略的取り組み強化」、料飲部門については「ポム・ダダンホールリニューアルの実施」、「オールデイダイニングに相応しい魅力あるグランドメニュー内容の充実化」「ディナーレギュラー営業の改革」「夏季のビアテラス等のシーズナルフェアの積極展開」などを中心に全社を挙げて取り組みました。
その結果、当中間会計期間の売上高は前年同期比5.4%増の1,218百万円(前年同期比62百万円増)となりました。損益につきましては人件費、設備投資、販売促進等の前向きな投資等が増加し、経常利益で92百万円(前年同期比24百万円減)となり、中間純利益も63百万円(前年同期比17百万円減)の計上となりました。部門別では、宿泊部門が対前年同期比30百万円の増収、料飲部門が33百万円の増収となり、両部門とも着実に売上を積み上げました。
当事業年度の下半期は、引き続き各種営業施策を力強く推し進め、数値目標の確実な達成による経営基盤の更なる安定化はもとより、特に、「三菱地所グループ企業としての基盤整備の強化」「働き甲斐のある職場づくりに向けた就労環境の改善」「人財育成・活性化の促進」を企図した各種施策にも積極的に取り組むなど、より強固な組織体制づくりにも注力してまいります。又、56年ぶりの「東京五輪イヤー」となる2020年度は、当ホテルの次期成長戦略の方向性と共に将来のホテル像を占う試金石となる重要な年となりますので、マーケットプレゼンスや業界ポジションの向上もさることながら、先々を見据えたチャレンジャブルな事業計画(戦略)を策定してまいる所存でございます。
② キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、主にホテルの営業による収益で借入金の返済を賄なったことにより、当中間会計期間末は909百万円(前年同期比は10百万円減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は152百万円(前年同期は209百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は79百万円(前年同期は24百万円の減少)となりました。これは、ポム・ダダンの改装等に伴う有形固定資産の取得による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は148百万円(前年同期は148百万円の減少)となりました。これは主に金融機関への借入金返済による支出であります。
③生産、受注及び販売の状況
a. 生産実績
該当事項はありません。
b. 受注実績
該当事項はありません。
c. 販売実績
当社の事業セグメントは、ホテル事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当中間会計期間における販売実績を売上区分別に示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 金額(千円) | 前年同期比(%) |
| 宿 泊 | 995,363 | 103.1 |
| 料 飲 | 170,166 | 123.7 |
| その他 | 52,069 | 99.7 |
| 合計 | 1,217,598 | 105.4 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態の分析
(流動資産)
当中間会計期間末における流動資産の残高は1,082百万円となり、前事業年度末に比べて80百万円減少いたしました。主な要因は現金及び預金の減少75百万円及び売掛金の減少8百万円であります。
(固定資産)
当中間会計期間末における固定資産の残高は7,111百万円となり、前事業年度末に比べて73百万円減少いたしました。主な要因は有形固定資産の減少74百万円であります。
(流動負債)
当中間会計期間末における流動負債の残高は561百万円となり、前事業年度末に比べて42百万円減少いたしました。主な要因は未払法人税等の減少28百万円、賞与引当金の増加4百万円、買掛金の増加3百万円であります。
(固定負債)
当中間会計期間末における固定負債の残高は2,929百万円となり、前年事業年度末に比べて176百万円減少いたしました。主な要因は長期借入金の減少148百万円、繰延税金負債の減少25百万円であります。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産の残高は4,704百万円となり、前事業年度末に比べて65百万円増加いたしました。主な要因は中間純利益63百万円及び繰延ヘッジ損益2百万円の増加であります。
② 経営成績の分析
「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご覧下さい。
③ キャッシュ・フローの状況の分析
「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご覧下さい。
④ 資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要は主に運転資金需要と設備資金需要であります。運転資金需要は主に営業費用、設備資金需要は主にホテル施設の修繕費や資本的支出であります。この資金調達は自己資金で賄っており、流動性については資金繰り表を作成して管理しております。