有価証券報告書-第85期(平成30年9月1日-令和1年8月31日)

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2019/11/29 13:44
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133項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、台風や地震など相次ぐ自然災害により一時的な落ち込みがみられたものの、企業収益の改善に伴う設備投資が増加し、雇用・所得環境の改善により個人消費の持ち直しが続くなど景気は穏やかに回復いたしました。このような状況のなか、中期3ヶ年計画「第3次明治座リニューアルプラン(令和元年8月期~令和3年8月期)を軸に、お客様の満足度向上及び企業価値の拡大を優先課題として取り組んでまいりました。とりわけ多様化するニーズに対応するため、外部機関との連携も図り、幅広い層のお客様に喜んで頂けるラインナップを提供してまいりました。
新たな取り組みとしましては、長い間支えていただいている皆様に感謝を込めて、今までにない驚きと感動をお届けするべく、創業以来大切にしてきた理念と常に挑戦し続ける姿勢を融合させた「四季喜昇座-時を紡ぐ緞帳」を作成いたしました。明治座の前身である喜昇座が誕生した文明開化頃の活気に満ちた日本橋の町並みや人々の営みがデジタルテクノロジーによって四季折々に表情を変えながら表現しており、ご来場下さる度に美しく移ろい続ける緞帳の世界をお楽しみ頂いております。
また、舞台機構を中心とした3ヶ年の保全計画も昨年12月に最終年を迎え、お客様により良い環境でご観劇頂く設備を整えることができました。引き続き、日本が誇る芸術文化の素晴らしさを発信してまいります。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億円増加し221億8千4百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ4千3百万円減少し193億9千3百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億4千4百万円増加し27億9千万円となりました。
当連結会計年度の経営成績は、売上高153億7千8百万円(前連結会計年度(以下前期という)比10.3%増)となり、営業利益は9億2千5百万円(前期比67.6%増)、経常利益は8億2千万円(前期比57.8%増)と増収増益となりました。特別損失として松戸工場建設に伴う既存建物の固定資産除却損等6千2百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は4億9千9百万円(前期比59.7%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
興行事業
当連結会計年度の公演は、往年のヒット曲の数々を魅惑の歌声で華麗に歌いあげ、ますます艶やかになった女形の舞踊、そして多彩なアドリブと掛け合いにより爆笑必至の芝居と盛り沢山でお送りした「梅沢富美男劇団特別公演」(平成30年9月)、氷川きよし本人の客席通過、笑いの多い分かりやすい脚本、劇中で行われるファッションショーのような衣裳替えなど、ファンにはたまらない演出により多くのお客様にご観劇頂いた「氷川きよし特別公演」(平成30年10月)、エンターテインメント時代劇の最高傑作を堤幸彦演出・上川隆也主演で舞台化した「日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』」(平成30年11月)、芸人として圧倒的な知名度を誇るだけでなく、女優としても朝ドラでその実力を見せつけるなど、活動の幅が広い友近の友人である演歌歌手水谷千重子が芸能生活50周年記念として主演、更には人気芸人による豪華日替わりゲストで連日満席と大変ご好評頂いた「水谷千重子50周年記念公演」(平成31年2月)、明治座初進出のももいろクローバーZが、お芝居とライブショーの豪華二本立てでお送りした「ももクロ一座特別公演」(令和元年8月)など、明治座らしい舞台と新しい試みを織り交ぜ、既存のお客様のみならず、初めてご来場下さるお客様の双方に楽しんで頂きました。その結果、売上高は30億6千9百万円(前期比28.4%増)、セグメント利益は1億9百万円(前期は3億5千7百万円の損失)と大幅な増益となりました。
附帯事業
ケータリングサービスはホテル販売を中心に、また、飲食店も肉の切り方店舗を中心に堅調に推移し、売上高29億5千4百万円(前期比1.5%増)、セグメント利益1億6千万円(前期比2.8%減)となりました。
不動産事業
浜町センタービル及び森下スタジオの稼働率が堅調に推移し、売上高11億3千4百万円(前期比2.0%増)、セグメント利益5億8千7百万円(前期比12.0%増)となりました。
内装工事事業
好調なオフィス関連の受注に加え、商業施設大型案件の受注により売上高68億7百万円(前期比17.1%増)、セグメント利益4億9千1百万円(前期比29.4%増)と増収増益となりました。
その他
他劇場公演の減少等により売上高14億1千2百万円(前期比17.5%減)、セグメント利益1億9千6百万円(前期比52.3%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、固定資産の取得及び借入金の返済等を営業活動によるキャッシュ・フローによる収入が上まわり、前期末に比べ3億8千1百万円増加し、当連結会計年度末には32億8百万円(前期末比13.5%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は14億円(前期比3.6%減)となりました。これは、税金等調整前当期純利益7億5千7百万円、減価償却費8億1千2百万円等の計上が主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は5億8千9百万円(前期は7億1千4百万円の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出6億6千1百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動に係る収支は4億2千8百万円の支出超過(前期は10億8百万円支出超過)となりました。これは主として、長短期借入金の弁済7億3千1百万円及び社債の償還1億2千4百万円等がありましたが、社債の発行による収入4億7千1百万円があったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における内装工事事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
内装工事事業6,141,90188.32,246,44877.1

(注) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
興行事業3,069,970128.4
附帯事業2,954,359101.5
不動産事業1,134,685102.0
内装工事事業6,807,512117.1
その他1,412,38682.5
合計15,378,916110.3

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、100分の10以上を占める相手先がないため記載を省略しております。
3.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、その結果は連結財務諸表に反映されております。なおこれらの見積りは、当連結会計年度末において判断したものであり、見積りには不確実性が内在しているため、将来生じる実際の結果と異なる可能性があります。
②財政状態の分析
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億円増加し221億8千4百万円となりました。流動資産は、現金及び預金が4億3千万円及び受取手形及び売掛金が2億2千5百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ6億4千3百万円増加し52億8千3百万円となりました。固定資産は、明治座の劇場更新工事等による7億7千8百万円の資産取得がありましたが、減価償却等により有形固定資産が2億6千9百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ2億6千2百万円減少し168億1千7百万円となりました。また、繰延資産は、社債の発行に伴い、社債発行費残高は前連結会計年度末に比べ2千万円増加し8千3百万円となっております。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ4千3百万円減少し193億9千3百万円となりました。支払手形及び買掛金4億6百万円の増加等により、流動負債は、前連結会計年度末に比べ3億3千万円増加し44億5千1百万円に、固定負債は、長期借入金が6億9千3百万円減少しましたが、社債の増加2億9千4百万円があり、前連結会計年度末に比べ3億7千3百万円減少し149億4千1百万円となりました。
純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益4億9千9百万円の計上による利益剰余金の増加及びその他有価証券評価差額金3千5百万円の減少等により、前連結会計年度末に比べ4億4千4百万円増加し27億9千万円となっております。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の10.7%から12.6%に増加しております。
③経営成績の分析
当社グループは、前連結会計年度に比べその他の事業が3億円の減収となりましたが興行事業が6億7千8百万円、附帯事業が4千4百万円、賃貸事業が2千1百万円及び内装工事事業が9億9千3百万円の増収となり、当連結会計年度の売上高は153億7千8百万円と前連結会計年度に比べ14億3千8百万円の増収となりました。売上原価は、増加に伴う内装工事原価の増加9億7千万円等により前連結会計年度に比べ9億1千4百万円増加し105億3千7百万円となりました。営業利益は9億2千5百万円と、前連結会計年度に比べ3億7千3百万円の増益となりました。また、経常利益は8億2千万円と前連結会計年度に比べ3億円の増益となりました。特別損失に松戸工場新築工事に伴う建物の固定資産除却損3千6百万円等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は4億9千9百万円と前連結会計年度と比べ1億8千6百万円の増益となりました。
興行事業が興収率の高い演目を続けて上演出来たことと、引き続きオフィス関連の受注が好調な内装工事事業が増益の大きな要因であります。
当社は、第3次明治座リニューアルプラン(令和元年8月期~令和3年8月期)の第1期目にあたります。公演の好不調の幅が大きく特定の指標はありませんが、極力年間の粗利益額の変動を少なくするために、演目の決定時期を公演開始日の1年半前に決定し、営業活動の円滑化と附帯事業の販売戦略の早期化を図り、売上げの確保に努めております。
この公演決定プロセスとリニューアルプランの行動目標等に基づき、年度予算を策定し、目標に向かい努力しております。当連結会計年度に関しては、この公演計画の成功が増益の大きな要因と考えております。ちなみに、第1期の利益目標については、全事業とも達成しております。
④経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループのキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資金需要の主なものは、浜町センタービルの維持、修繕及び設備の更新等であり、必要に応じて金融機関からの借入金等によりまかなっております。なお、翌連結会計年度においては、劇場舞台関係機器の更新工事及び不動産事業の松戸工場の建替えを予定しており、必要な資金は、一部の自己資金を除いて借入金にてまかなう予定であります。

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