有価証券報告書-第62期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/24 14:38
【資料】
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【項目】
169項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
[基本理念]
わたしたちは信頼関係を大切にし、お客さまの豊かな人生の実現を通じて社会に貢献する企業をめざします。
[経営方針]
1.常にお客さまの立場を考えたサービスを提供する。
2.創造力豊かで挑戦する勇気のある人を育てる。
3.人間性を尊重し風通しの良い魅力ある職場をつくる。
[行動指針]
1.情報を大切にし迅速に行動しよう。
2.親切、丁寧、誠実な応対を心がけよう。
3.堅実な与信で健全な資産をつくろう。
4.常に効率性を考えコスト意識を持とう。
5.社会に貢献する良き市民となろう。
[サステナビリティ基本方針]
当社は、ステークホルダーの期待や要請を踏まえ、さまざまな社会課題の中から優先的に取り組む重要テーマを選定し、基本理念に掲げる「社会に貢献する企業」に相応しい金融商品・サービスの提供などの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をめざします。

(2) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等
当社はこれまで、2022年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営方針のもと、「Innovation for Next Orico」を基本方針に掲げ、デジタルイノベーション、プロセスイノベーションを始めとした6つの基本戦略により、強固な収益体質の再構築と新たなビジネスモデルの創出に向けて取り組んでまいりました。
新型コロナウイルス感染症の拡大等により、策定当初は想定していなかった厳しい経営環境が継続いたしましたが、各種取り組みを進展させ、また、長年の経営課題であったⅠ種優先株式につきましても、その償還を完了いたしました。
一方で、世界的な気候変動問題への危機感による脱炭素社会への移行、Web化・デジタル化の浸透など人々の価値観やライフスタイルは大きく変化しております。この流れは今後も加速して行くことが想定され、企業においては過去にとらわれない柔軟な発想でビジネスを変革していくことがこれまで以上に求められております。
当社は、このような環境変化を捉え、長期目線で社会価値と企業価値の両立をめざす「サステナビリティ」を経営の軸として、10年後のめざす社会・めざす姿、その実現に向けた重要課題(マテリアリティ)からバックキャスティングの考え方のもと、2023年3月期を初年度とする中期経営計画を策定いたしました。
そのスローガンとして「Transformation Now !」“お客さま起点で価値を創造する新時代の金融サービスグループへ”を掲げ、従来型の信販モデルから発展的に脱却し、①デジタル②グリーン③オープンイノベーションを切り口として、お客さま起点で価値を創造し、社会に貢献し続ける、新時代の金融サービスグループへの変革(=トランスフォーメーション)を通じて、企業価値の向上を実現してまいります。
上記を目指し、以下の重点戦略を実践してまいります。
[事業戦略]
重点市場(決済・保証事業、海外事業)深耕と新規事業の探索
顧客ニーズを起点としたマーケットイン型営業の確立
異業種・先端企業との協働による新商品・サービスの創出
プロセスイノベーションの深掘
[経営基盤・資本政策]
多様性に富んだ人財集団づくり、新時代のための人事基盤づくり
監査等委員会設置会社への移行、プライム市場に適合した体制構築等ガバナンス強化
財務健全性・資本効率・株主還元の最適なバランス実現、安定的・継続的な配当実施
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