訂正有価証券報告書-第58期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2022/10/20 10:31
【資料】
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【項目】
136項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社の「基本理念」は以下のとおりです。
『わたしたちは信頼関係を大切にし、お客さまの豊かな人生の実現を通じて社会に貢献する企業をめざします。』
また、以下の3つを「経営方針」としております。
① 常にお客さまの立場を考えたサービスを提供する。
② 創造力豊かで挑戦する勇気のある人を育てる。
③ 人間性を尊重し風通しの良い魅力ある職場をつくる。
なお、当社は基本理念等を踏まえ「何かをかなえようとする全ての人(お客さま)に、もっと寄り添う存在でありたい」という思いをこめて、ブランドスローガン『かなえる、のそばに。』を制定しております。
これからも当社はお客さまの「かなえる」のそばで挑戦・成長を続けてまいります。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
当社は、平成28年3月期を初年度とする5ヵ年の中期経営計画に取組んでおります。
その基本方針として“変革への挑戦による新たな「成長モデル」の実現”を掲げ、個品割賦事業の安定成長を基盤に、今後拡大が見込める市場を有するカード・融資事業、銀行保証事業、また、第四の事業として成長を見込む決済・保証事業において成長エンジンを創出するなど、様々な変革に挑戦を続けることで業容・収益の持続的成長を実現していきたいと考えております。

事業別の取組みといたしまして、カード・融資事業のカードショッピングは株式会社みずほ銀行との連携強化によるシナジー効果を最大限取り込んでいくとともに、大型提携カードを中心とした会員基盤の拡大やロイヤルカスタマー戦略の展開、稼働率や稼動単価引上げ施策等の取組みを強化し業容・収益の飛躍的な拡大をめざしてまいります。また既存会員向けプロモーションや個人事業主向け商品の推進等により融資の取扱い拡大も図ってまいります。
銀行保証事業につきましては、「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」を踏まえ、提携金融機関との深度あるコミュニケーションに努めてまいります。
決済・保証事業につきましては、家賃決済保証や売掛金決済保証等の取組強化に加え、小口リース保証の取組みも高度化してまいります。なお当社の強みである与信・回収力を最大限生かした商品の開発やサービスの拡充に加え、平成29年10月に新たに子会社化いたしました株式会社オリコフォレントインシュアとのシナジー効果の創出等により基幹事業への成長をめざしてまいります。
個品割賦事業につきましては、お客さまのニーズを的確にとらえた付加価値の高い商品・サービスを提供すること等により引き続き安定成長を堅持してまいります。
また、テクノロジーの進展による金融分野における事業環境の急激な変化に対応するための部署を新設するなど、先進技術を活用した新たなビジネスモデルの構築や既存ビジネスのデジタル化に向けた取組みにも注力してまいります。
なお、現在、大量・高速処理の実現や競争力のあるサービスの提供等を目的としまして、次期基幹システムを構築中であり、当該システムの安全かつ確実なリリースに向けて注力してまいります。次期基幹システムリリース後は相応のシステムコストが発生することも踏まえ、当該システムの機能などを活用した業務効率化や業務プロセスの抜本的な見直しにより、コスト最適化にも取組んでまいります。

当社は、今後も真に社会から存在意義を認められ、分割・決済ニーズのあるお客さまに最高の金融サービス・商品を提供することにより、お客さまの豊かな生活と夢の実現に貢献する企業をめざし全社一丸となって取組んでまいります。