有価証券報告書-第31期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善等を背景に緩やかな回復基調で推移したものの、欧米各国の政策動向や地政学的リスクによる影響が懸念されており、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く受託臨床検査市場は、同業他社間の競争激化に加え、医療費抑制政策が進められるなど、厳しい環境が続いております。また、調剤薬局市場は、調剤報酬及び薬価の改定の影響を受け、厳しい状況となっております。
当社グループでは、このような経営環境のもと、臨床検査事業及び調剤薬局事業の収益力の向上を図るとともに、将来の事業環境の変化を見据えた事業展開を進めてまいりました。
こうした取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は45,962百万円(前年同期比0.0%減)となりましたが、営業利益は2,211百万円(同2.9%増)、経常利益は2,385百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,697百万円(同14.8%増)となり、営業利益、経常利益ともに過去最高利益を更新いたしました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(臨床検査事業)
臨床検査事業につきましては、臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により、売上高は27,784百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は980百万円(同16.2%減)となりました。
(調剤薬局事業)
調剤薬局事業につきましては、調剤技術料の改善等により、売上高は18,194百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は1,403百万円(同10.9%増)となりました。
②財政状態の状況
当社グループの当連結会計年度末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,817百万円増加し、32,656百万円(前年同期末比5.9%増)となりました。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ399百万円増加し、13,575百万円(同3.0%増)となりました。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,417百万円増加し、19,081百万円(同8.0%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベ-スの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,662百万円増加し、8,371百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,321百万円(前年同期は1,220百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,658百万円、減価償却費861百万円、売上債権の増加額340百万円及び法人税等の支払額832百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は615百万円(前年同期は1,802百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出539百万円、投資有価証券の取得による支出1,330百万円及び投資有価証券の売却による収入1,672百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は41百万円(前年同期は653百万円)となりました。これは主に、長期借入れによる収入580百万円、長期借入金の返済による支出263百万円及び配当金の支払額445百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価額によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主要な販売先(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。当社の連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積り及び判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したうえで行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループでは、見積り及び判断に影響を及ぼす重要な会計方針として以下のものがあると考えております。
(子会社への投資に係る損失の計上)
将来、子会社の財務状況が悪化した場合、のれんの償却期間及び評価の見直しなどにより損失を計上する可能性があります。
(退職給付費用)
当社グループの従業員の退職給付に備えるための退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定されている割引率、将来の給与水準、退職率等の前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性があります。
(固定資産の減損損失)
当社グループは、自社保有している固定資産の価値が将来大幅に下落した場合並びに店舗等の収益性が低下した場合、減損会計の適用により対象となる資産又は資産グループに対して、固定資産の減損処理が必要になる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(売上高)
当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ8百万円減少し、45,962百万円(前年同期比0.0%減)となりました。調剤薬局事業は調剤技術料の改善等により増収となりましたが、臨床検査事業は臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により減収となり、グループ全体の売上高は減収となりました。
(営業利益)
営業利益は、前連結会計年度に比べ62百万円増加し、2,211百万円(同2.9%増)となりました。臨床検査事業は売上高の減収の影響等により減益となりましたが、調剤薬局事業の調剤技術料の改善や管理部門の人件費の減少等により、グループ全体の営業利益は増益となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に加え、受取配当金の増加等により、前連結会計年度に比べ116百万円増加し、2,385百万円(同5.1%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加に加え、投資有価証券売却益の計上等により、前連結会計年度に比べ219百万円増加し、1,697百万円(同14.8%増)となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因及びセグメントごとの経営成績の分析
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場動向等があります。
わが国では、高齢化社会の進展や医療費の増加、医療・情報技術の高度化を背景に、新たな医療制度・システムの確立や医療費抑制に向けた取り組みが行われております。このような状況のもと、受託臨床検査市場は、市場の成熟化を受け、同業他社との競争激化により、厳しい環境が続いております。また、調剤薬局市場は、患者本位の医薬分業の実現に向けて、かかりつけ薬剤師・薬局としての役割・機能が求められるなか、調剤報酬及び薬価の改定の影響が大きく、厳しい状況となっております。
当社グループは、このような事業環境のもと、臨床検査事業及び調剤薬局事業の収益力の向上を図るとともに、将来の事業環境の変化を見据えた事業展開を進めてまいりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(臨床検査事業)
臨床検査事業につきましては、売上拡大に向けて、営業活動の強化に取り組むとともに、検査原価の低減や業務の効率化を図り、生産性の向上及びコスト競争力の強化に取り組んでまいりました。
営業活動の強化により新規顧客の獲得が進みましたが、不採算取引の見直しの影響に伴う臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により、臨床検査事業の売上高は27,784百万円(前年同期比0.3%減)となりました。また、営業利益は、検査原価や医療情報システムの製品開発費が減少したものの、売上高の減収の影響や営業コストの増加等により980百万円(同16.2%減)となりました。
(調剤薬局事業)
調剤薬局事業につきましては、堅実な店舗運営を推進しつつ、既存店舗の処方箋応需の拡大及び店舗運営の効率化に取り組んでまいりました。また、かかりつけ薬剤師・薬局として求められる役割・機能を果たすとともに、高齢者施設及び在宅を中心とした地域医療との連携を進めてまいりました。
当連結会計年度において、1店舗を開局したことにより、当連結会計年度末における当社グループが運営する調剤薬局店舗総数は111店舗(フランチャイズ店5店舗含む)となりました。
調剤報酬及び薬価の改定が実施された前期と比較して調剤技術料の改善等により処方箋単価が上昇したことにより、調剤薬局事業の売上高は18,194百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は1,403百万円(同10.9%増)となりました。
c.財政状態の分析
(資産)
当社グループの当連結会計年度末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,817百万円増加し、32,656百万円(前年同期末比5.9%増)となりました。流動資産は、主に現金及び預金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,786百万円増加し、18,132百万円(同10.9%増)となりました。固定資産は、主に有形固定資産が減少したものの、一方で無形固定資産及び投資その他の資産が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ30百万円増加し、14,524百万円(同0.2%増)となりました。
(負債)
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ399百万円増加し、13,575百万円(同3.0%増)となりました。流動負債は、主に未払金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ90百万円減少し、9,863百万円(同0.9%減)となりました。固定負債は、主に長期借入金及び1年超リース債務が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ490百万円増加し、3,711百万円(同15.2%増)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加及び剰余金の配当により、前連結会計年度末に比べ1,417百万円増加し、19,081百万円(同8.0%増)となりました。この結果、自己資本比率は58.2%(前連結会計年度末は57.2%)となりました。
d.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
e.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要の主なものは、臨床検査事業における検査試薬や調剤薬局事業における医薬品の購入費のほか、各事業における人件費や製造・販売経費等があります。また、設備投資需要としては、臨床検査事業の検査設備や調剤薬局事業の店舗設備等があります。
当社グループでは事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入れにより資金調達を行っており、当社においてグループ全体の運転資金及び設備資金を一元管理しております。
運転資金は内部資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資等で資金が不足する場合には、主に金融機関からの長期借入により資金調達を行っております。当連結会計年度末現在において予定されている臨床検査事業の事務所建物・検査機器等や調剤薬局事業の店舗設備等の設備投資については、自己資金を充当する予定です。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,938百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は8,371百万円となっております。
f.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、バランスシート重視の経営を行っており、資産効率性の状況を判断するための指標として、株主資本利益率(ROE)を主な経営指標としております。株主資本利益率(ROE)につきましては、中長期的には9%以上を目標としております。当連結会計年度の株主資本利益率(ROE)は、調剤薬局事業の利益改善等により、9.3%(前年同期比0.7ポイント改善)となりました。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善等を背景に緩やかな回復基調で推移したものの、欧米各国の政策動向や地政学的リスクによる影響が懸念されており、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く受託臨床検査市場は、同業他社間の競争激化に加え、医療費抑制政策が進められるなど、厳しい環境が続いております。また、調剤薬局市場は、調剤報酬及び薬価の改定の影響を受け、厳しい状況となっております。
当社グループでは、このような経営環境のもと、臨床検査事業及び調剤薬局事業の収益力の向上を図るとともに、将来の事業環境の変化を見据えた事業展開を進めてまいりました。
こうした取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は45,962百万円(前年同期比0.0%減)となりましたが、営業利益は2,211百万円(同2.9%増)、経常利益は2,385百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,697百万円(同14.8%増)となり、営業利益、経常利益ともに過去最高利益を更新いたしました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(臨床検査事業)
臨床検査事業につきましては、臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により、売上高は27,784百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は980百万円(同16.2%減)となりました。
(調剤薬局事業)
調剤薬局事業につきましては、調剤技術料の改善等により、売上高は18,194百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は1,403百万円(同10.9%増)となりました。
②財政状態の状況
当社グループの当連結会計年度末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,817百万円増加し、32,656百万円(前年同期末比5.9%増)となりました。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ399百万円増加し、13,575百万円(同3.0%増)となりました。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,417百万円増加し、19,081百万円(同8.0%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベ-スの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,662百万円増加し、8,371百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,321百万円(前年同期は1,220百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,658百万円、減価償却費861百万円、売上債権の増加額340百万円及び法人税等の支払額832百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は615百万円(前年同期は1,802百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出539百万円、投資有価証券の取得による支出1,330百万円及び投資有価証券の売却による収入1,672百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は41百万円(前年同期は653百万円)となりました。これは主に、長期借入れによる収入580百万円、長期借入金の返済による支出263百万円及び配当金の支払額445百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 臨床検査事業(百万円) | 27,769 | 99.7 |
| 調剤薬局事業(百万円) | 18,193 | 100.4 |
| 合 計(百万円) | 45,962 | 100.0 |
(注)1.金額は販売価額によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 臨床検査事業 | 27,909 | 100.6 | 337 | 171.6 |
| 調剤薬局事業 | - | - | - | - |
| 合 計 | 27,909 | 100.6 | 337 | 171.6 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 臨床検査事業(百万円) | 27,769 | 99.7 |
| 調剤薬局事業(百万円) | 18,193 | 100.4 |
| 合 計(百万円) | 45,962 | 100.0 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主要な販売先(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。当社の連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積り及び判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したうえで行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループでは、見積り及び判断に影響を及ぼす重要な会計方針として以下のものがあると考えております。
(子会社への投資に係る損失の計上)
将来、子会社の財務状況が悪化した場合、のれんの償却期間及び評価の見直しなどにより損失を計上する可能性があります。
(退職給付費用)
当社グループの従業員の退職給付に備えるための退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定されている割引率、将来の給与水準、退職率等の前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び債務に影響を与える可能性があります。
(固定資産の減損損失)
当社グループは、自社保有している固定資産の価値が将来大幅に下落した場合並びに店舗等の収益性が低下した場合、減損会計の適用により対象となる資産又は資産グループに対して、固定資産の減損処理が必要になる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(売上高)
当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ8百万円減少し、45,962百万円(前年同期比0.0%減)となりました。調剤薬局事業は調剤技術料の改善等により増収となりましたが、臨床検査事業は臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により減収となり、グループ全体の売上高は減収となりました。
(営業利益)
営業利益は、前連結会計年度に比べ62百万円増加し、2,211百万円(同2.9%増)となりました。臨床検査事業は売上高の減収の影響等により減益となりましたが、調剤薬局事業の調剤技術料の改善や管理部門の人件費の減少等により、グループ全体の営業利益は増益となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業利益の増加に加え、受取配当金の増加等により、前連結会計年度に比べ116百万円増加し、2,385百万円(同5.1%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の増加に加え、投資有価証券売却益の計上等により、前連結会計年度に比べ219百万円増加し、1,697百万円(同14.8%増)となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因及びセグメントごとの経営成績の分析
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としては、市場動向等があります。
わが国では、高齢化社会の進展や医療費の増加、医療・情報技術の高度化を背景に、新たな医療制度・システムの確立や医療費抑制に向けた取り組みが行われております。このような状況のもと、受託臨床検査市場は、市場の成熟化を受け、同業他社との競争激化により、厳しい環境が続いております。また、調剤薬局市場は、患者本位の医薬分業の実現に向けて、かかりつけ薬剤師・薬局としての役割・機能が求められるなか、調剤報酬及び薬価の改定の影響が大きく、厳しい状況となっております。
当社グループは、このような事業環境のもと、臨床検査事業及び調剤薬局事業の収益力の向上を図るとともに、将来の事業環境の変化を見据えた事業展開を進めてまいりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(臨床検査事業)
臨床検査事業につきましては、売上拡大に向けて、営業活動の強化に取り組むとともに、検査原価の低減や業務の効率化を図り、生産性の向上及びコスト競争力の強化に取り組んでまいりました。
営業活動の強化により新規顧客の獲得が進みましたが、不採算取引の見直しの影響に伴う臨床検査の受託検体数の伸び悩み等により、臨床検査事業の売上高は27,784百万円(前年同期比0.3%減)となりました。また、営業利益は、検査原価や医療情報システムの製品開発費が減少したものの、売上高の減収の影響や営業コストの増加等により980百万円(同16.2%減)となりました。
(調剤薬局事業)
調剤薬局事業につきましては、堅実な店舗運営を推進しつつ、既存店舗の処方箋応需の拡大及び店舗運営の効率化に取り組んでまいりました。また、かかりつけ薬剤師・薬局として求められる役割・機能を果たすとともに、高齢者施設及び在宅を中心とした地域医療との連携を進めてまいりました。
当連結会計年度において、1店舗を開局したことにより、当連結会計年度末における当社グループが運営する調剤薬局店舗総数は111店舗(フランチャイズ店5店舗含む)となりました。
調剤報酬及び薬価の改定が実施された前期と比較して調剤技術料の改善等により処方箋単価が上昇したことにより、調剤薬局事業の売上高は18,194百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益は1,403百万円(同10.9%増)となりました。
c.財政状態の分析
(資産)
当社グループの当連結会計年度末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,817百万円増加し、32,656百万円(前年同期末比5.9%増)となりました。流動資産は、主に現金及び預金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,786百万円増加し、18,132百万円(同10.9%増)となりました。固定資産は、主に有形固定資産が減少したものの、一方で無形固定資産及び投資その他の資産が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ30百万円増加し、14,524百万円(同0.2%増)となりました。
(負債)
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ399百万円増加し、13,575百万円(同3.0%増)となりました。流動負債は、主に未払金が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ90百万円減少し、9,863百万円(同0.9%減)となりました。固定負債は、主に長期借入金及び1年超リース債務が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ490百万円増加し、3,711百万円(同15.2%増)となりました。
(純資産)
純資産につきましては、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加及び剰余金の配当により、前連結会計年度末に比べ1,417百万円増加し、19,081百万円(同8.0%増)となりました。この結果、自己資本比率は58.2%(前連結会計年度末は57.2%)となりました。
d.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
e.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要の主なものは、臨床検査事業における検査試薬や調剤薬局事業における医薬品の購入費のほか、各事業における人件費や製造・販売経費等があります。また、設備投資需要としては、臨床検査事業の検査設備や調剤薬局事業の店舗設備等があります。
当社グループでは事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入れにより資金調達を行っており、当社においてグループ全体の運転資金及び設備資金を一元管理しております。
運転資金は内部資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資等で資金が不足する場合には、主に金融機関からの長期借入により資金調達を行っております。当連結会計年度末現在において予定されている臨床検査事業の事務所建物・検査機器等や調剤薬局事業の店舗設備等の設備投資については、自己資金を充当する予定です。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,938百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は8,371百万円となっております。
f.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、バランスシート重視の経営を行っており、資産効率性の状況を判断するための指標として、株主資本利益率(ROE)を主な経営指標としております。株主資本利益率(ROE)につきましては、中長期的には9%以上を目標としております。当連結会計年度の株主資本利益率(ROE)は、調剤薬局事業の利益改善等により、9.3%(前年同期比0.7ポイント改善)となりました。