当第2四半期連結累計期間の世界経済は、一部で堅調な動きもありましたが、総じて軟調に推移しました。米国においては個人消費を中心に足元の景気は堅調に推移した一方で、欧州においてはサービス消費を中心に個人消費は低迷し、中国においては財・サービスの新型コロナウイルスのリバウンド消費の終息に伴う伸び悩みで景気が減速しました。日本経済においては、インバウンド需要の回復が継続し、個人消費においてもサービス消費を中心に緩やかな回復が継続しました。
当社の売上面では、モバイル・インターネット気象事業において、広告投資を通じた認知度向上や予報精度向上の取り組み、アプリの独自コンテンツの充実を継続的に行うことでアプリ利用者数が増加し、サブスクリプションサービス売上及び広告収入が好調に推移しました。航海気象事業においては、船舶供給量が回復する一方で船舶需要の低迷により荷動きは軟調に推移したものの、環境運航に対応したサービスであるOSR-eの拡販及び為替の影響で増収となりました。陸上気象事業においては、高速道路市場における顧客拡大により増収となりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は11,150百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
費用面では、広告投資については気象情報のニーズが高まる状況を見極めて戦略的に広告を投下しており、当第2四半期連結累計期間においては前年同期比で販売促進費が減少しました。人件費については海外事業人財の強化やSaaS型プロダクト開発をはじめとするIT開発人財の強化により増加しました。通信費についても開発・運用環境のクラウド化に伴い増加し、また外注費等の一時的な費用を計上しました。その結果、営業利益は1,263百万円(前年同期比0.7%減)、経常利益は1,284百万円(前年同期比2.0%減)となりました。なお、当第1四半期連結会計期間において定年退職制度導入に伴う税効果の認識により法人税等調整額を含む法人税等合計が前年同期比で大幅に減少したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,018百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
2024/01/12 13:14