訂正有価証券報告書-第30期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/12/05 15:17
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【項目】
109項目

対処すべき課題


当社グループの主要な課題は、①新分野へのイノベーション、②人材の育成と補強、③営業力の強化、この三点と認識しております。
先ず、①新事業への挑戦と高付加価値分野への経営資源集中であります。これは、長年培ってきた4事業のノウハウの延長線上の新しい領域へ、絶え間ないイノベーションで取り組んでまいります。市場ニーズに新しい情報通信技術(クラウド・モバイル等)を位置付けながら、常にビジネスモデルを進化させてまいります。
次に、②当社グループにとっての付加価値の源泉であり、品質の高いサービスを提供するための最も重要な経営資源である人材の獲得と育成です。継続的に優秀な人材を採用していくために、採用体制を強化すると共に、私の標語活動、階層別集合研修、社内認定制度の充実、ならびに計画的なローテーションによるOJTなどにより、実践的なスキルアップを図ってまいります。
三つ目は、当社グループの持続的な成長に不可欠な③営業力の強化です。当業界は未だ群雄割拠の状況であり、新規ビジネス分野への進出と共に、既存の分野においても、営業力強化が売上拡大、企業価値向上につながるものと考えており、お客様満足度の向上に努めるべく、提案力強化を目的とする「ささやきをカタチに」する活動を実践してまいります。また、グループ会社であるコムチュアマーケティング株式会社と営業推進本部は、新しいユーザ層の開拓を狙って活動を推進してまいります。一方、既存のお客様については、第一線のアカウントSEが、お客様の課題の深堀りやソリューション事例の活用などを通して積極的な提案により、ビジネスの拡大を図っていきます。
(中長期的な会社の経営戦略)
当社グループは、持続的な成長に向け、クラウド&モバイル関連ビジネスを軸に、新しい成長エンジンと他社との連携ビジネスの創出をすすめ、次の7つの戦略で取り組んでまいります。
① 成長戦略
クラウド、モバイル関連事業を軸に、新しい成長エンジンと他社との連携ビジネスの創出に取り組みます。
② 顧客戦略
中期目標を牽引するキーアカウントを決め、既存の重点顧客との取引拡大と新規ユーザ層の開拓に努めます。
③ 人材戦略
付加価値の源泉である人材の育成と補強に努めます。また、トップダウン型経営と現場力を融合させた組織運営を行い、経営基盤の強化を図ります。
④ 研究開発戦略
新たな価値の創出を目指した研究開発の支援制度を進化させ、クラウド、モバイル分野での新製品・新サービスの開発に取り組みます。
⑤ 品質戦略
プロジェクト管理の精緻化、及び品質、工程と原価の可視化を進めることで、プロジェクト課題への先手対策でサービス品質の向上に努めます。
⑥ 提携戦略
相乗効果を前提におきながら、クラウド、モバイル分野の事業基盤の強化を狙った業務提携に積極的に取り組み、成長スピードを加速させます。
⑦ 財務戦略
ROEを経営の中核目標とし、付加価値の向上と精度の高い原価管理やリスクマネジメントを通して、長期的に資本効率を意識した価値創造企業であり続けます。
これらの取り組みで、平成29年3月期には、売上高150億円超を目指し、利益についても売上高の伸びと同等もしくはそれ以上の伸びを、また、ROEについては、20%以上を目指します。