有価証券報告書-第14期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/27 16:06
【資料】
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【項目】
112項目

対処すべき課題

当社グループにとっての対処すべき課題としては、以下のように考えております。
1)中国における販売の促進
当社グループは、当期より中国で特発性肺線維症(IPF)治療薬としてアイスーリュイ(中国語:艾思瑞)の販売を始めましたが、当該薬剤の販売体制を強化し、着実に市場での販売を促進していきます。
2)アイスーリュイ(中国語:艾思瑞)、F351並びにF573の中国における治験の進捗
当社グループは、「アジアに多い疾患の医薬品開発」というビジョンを掲げており、特にアイスーリュイ(中国語:艾思瑞)、F351並びにF573の創薬候補物の治験を着実に進めていくことが、当社グループが事業を発展させていく上で重要であると考えております。
3)ライセンス(イン/アウト)交渉の推進
前述のように当社グループの医薬品パイプラインを充実させていくために、自社グループ開発に加えて外部からのライセンス・インに注力していく必要があります。また、当社グループが保有する医薬品パイプラインの中でPOC(概念実証)が取得できたものは、他の製薬会社へのライセンス・アウトを行うことも視野に入れております。
4)中国に加えて、日本及び欧米での臨床開発体制の構築
当社グループは、複数の国で特許成立したF351の開発に関して、現在、中国ではイーピーエス株式会社と共同で臨床開発を実施中であり、日本においては同社とともにライセンス・アウト先を検討しております。また、欧米における開発も視野に入れておりますので、共同開発を含む提携体制の整備を考え、広く門戸を開放しており、早期に広範な市場開拓を目指し、体制を構築することが課題となっております。
5)先端ゲノム技術による共同研究の拡大
当社グループが保有する先端ゲノム技術等を活用して、欧米の大手製薬企業のみならず、中国・日本の製薬会社との共同研究プロジェクトの獲得を目指しております。こうした活動は、当社グループの将来価値を拡大するものと考えております。
6)借入もしくは増資等による資金調達
当社グループは、開発中の創薬候補物が上市に至るまで、多額の開発費用が必要となります。現在、コスト優位にある中国で医薬品開発を行っておりますが、さらに開発を進めるためには、借入もしくは増資等による資金調達が必要になります。