四半期報告書-第43期第3四半期(平成29年12月1日-平成30年2月28日)

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2018/04/13 16:08
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期累計期間(平成29年6月1日から平成30年2月28日まで)におけるわが国の経済は、政府や日銀の経済、金融政策を背景に企業収益の改善や雇用情勢の持ち直しがみられるなど、緩やかな回復基調で推移している一方で、海外経済の不確実性への懸念や地政学リスクの高まりなど先行き不透明な状況が続いております。
洋菓子業界におきましては、需要の季節変動が大きく、夏場にあたる第1四半期会計期間に需要が最も落ち込み、クリスマス等のイベントがある12月を含む第3四半期会計期間に需要が最も高まる傾向にあります。
このような経営環境のなか当社は、クリスマス等のイベント需要にあわせた製品開発に注力し、売上拡大に努めました。その結果、12月において、「飲食店等(プロ)向け業務用スイーツ事業(業務用チャネル)」でフェアメニューアイテムの消費量が堅調だったほか、「宅配向けスイーツ事業(宅配用チャネル)」、「小売市場向けスイーツ事業(小売用チャネル)」とあわせて3つの販売チャネルの売上高が前年同月のそれを超えるなど、12月単月の売上高は297,595千円(前年同期は285,620千円、11,974千円の増収、対前年同期比4.2%増)と単月の売上高として過去最高となりました。
なお、海外向けスイーツ事業(輸出チャネル)においては、今後の売上拡大のため、引き続き現地での販促活動に注力しております。
一方で、原材料価格と労務費が上昇傾向であることに加えて、平成28年5月期より着手した本社工場の増築・改修工事に係る一連の設備投資により、減価償却費、水道光熱費等の製造経費が増加し、また、販売費及び一般管理費も総体的に増加した結果、増収減益となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は1,511,636千円(前年同期は1,473,724千円、37,911千円の増収(対前年同期比2.6%増))、営業損失は6,262千円(前年同期は営業利益105,766千円、112,028千円の減益)、経常損失は23,957千円(前年同期は経常利益85,675千円、109,633千円の減益)、四半期純損失は24,577千円(前年同期は四半期純利益87,112千円、111,690千円の減益)となりました。
なお、当社が重要業績評価指標と位置付けているEBITDAについて、当第3四半期累計期間では81,112千円(前年同期は160,005千円、78,893千円の減少)、EBITDAマージンは5.4%(前年同期は10.9%、5.5ポイント低下)となりました。
※EBITDA=営業利益+減価償却費等の非現金支出費用
※EBITDAマージン=EBITDA÷売上高
なお、当社は冷凍洋菓子事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) 財政状態の分析
(資産)
資産合計は、前事業年度末に比べ311,871千円減少し2,494,314千円となりました。これは主に、現金及び預金が425,412千円減少、売掛金が20,317千円減少、たな卸資産が102,193千円増加したことによるものであります。
(負債)
負債合計は、前事業年度末に比べ287,304千円減少し2,083,295千円となりました。これは主に、短期借入金が200,000千円減少、長期借入金が45,558千円増加、社債が64,500千円減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前事業年度末に比べ24,566千円減少し411,018千円となりました。これは主に、当第3四半期累計期間に四半期純損失を24,577千円計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ425,412千円減少し、232,527千円となりました。
当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は1,095千円(前年同四半期は118,411千円の獲得)となりました。これは主に、税引前四半期純損失23,957千円及び減価償却費86,932千円を計上したことのほか、売上債権の減少22,668千円、たな卸資産の増加102,193千円、仕入債務の増加17,594千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は205,375千円(前年同四半期は611,521千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出203,880千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は218,942千円(前年同四半期は511,508千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純減少額200,000千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は13,929千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。