有価証券報告書-第15期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/26 15:30
【資料】
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【項目】
113項目
(4) 【役員の報酬等】
① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項
<役員報酬制度の基本方針>取締役の報酬については、短期業績目標及び中期目標の実現に向けて、優秀な人材の確保と適切な動機づけを可能とし、グローバル企業としてふさわしい水準として決定する方針としております。また市場競争力を担保するため、国内の大手製薬企業をベンチマークとして、国内の大手企業が参加する報酬調査結果等も踏まえて、毎年報酬水準の妥当性を検証しております。
<役員報酬制度の概要>取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬については、日々の業務執行の対価として、期待される役割・職務を踏まえた固定報酬を支給するとともに、業績目標等の達成状況を踏まえた業績連動報酬を支給しております。業績連動報酬は、固定報酬の0%から100%の範囲で決定され、報酬全体に占める業績連動部分の構成割合が0%から50%の範囲となるよう設定しております。また、監査等委員である取締役の報酬については、その職責に鑑み、業績連動報酬制度を採用せず、固定報酬のみとしております。
当社の業績連動報酬については、「株式給付信託(BBT)」と「賞与」の2つを導入しております。「株式給付信託(BBT)」は、業績連動型株式報酬制度として、取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く)が在任中に付与されたポイントに基づき、退任時に株式と金銭を受け取る仕組みであり、取締役の報酬と当社の業績及び株式価値との連動性をより明確にし、取締役の中長期的な業績の向上と企業価値の増大への貢献意識を高めることを目的としております。一方で「賞与」は、短期的な業績連動報酬として、対象事業年度における業績達成への貢献意識を高めることを目的としております。
<役員報酬の決定方法>取締役の報酬額については、取締役会において代表取締役社長に一任することを決議した上で決定しております。なお、取締役の報酬額については、独立性及び客観性を担保する観点から、事前に独立社外取締役とその他の取締役で構成される指名・報酬委員会に諮ることとしており、当該委員会からの答申を尊重する形で決定しております。
監査等委員である取締役の報酬額の決定については、監査等委員である取締役の協議により決定しております。
② 業績連動報酬に係る指標、その選定理由及び実績
<業績連動報酬の算定方法>取締役(監査等委員である取締役を除く)の業績連動報酬は、下記の算式により算出しております。
・業績連動報酬=固定報酬×(定量評価係数※1×ウエイト※2 +定性評価係数※1×ウエイト※2)
※1「定量評価係数」及び「定性評価係数」とは、会社の業績指標に対する達成度の評価結果であります。
当社は、取締役の短期的及び中長期的な成果を測るため、業績指標として「定量評価指標」と「定性評価指標」の2つの指標を設定しており、各評価係数は下表に基づいて決定しております。
<定量評価指標/定性評価指標> ※当社見解に基づく/当社作成

「定量評価指標」については、a.売上高成長率(対前年同期間比)、b.売上高業績目標の達成、c.営業利益業績目標の達成についてあらかじめ達成基準を設定し、それらの達成状況に基づいて達成度(5段階)を決定しております。当事業年度においては、売上高成長率(対前年同期間比)は10%超、売上高業績目標は10,000,000千円以上、営業利益業績目標は5,300,000千円以上をそれぞれ基準として設定しておりました。
「定性評価指標」については、以下の8項目をあらかじめ指標として設定し、各項目について指名・報酬委員会の各委員が独立に評価を行った上で、それらに基づく総合評価及び協議により達成度(7段階)を決定しております。
・無形資産の構築に関する項目
a. 研究開発パイプラインの価値向上
b. 新たなアライアンス契約・パートナー先の拡大
c. 新たな基盤技術の構築、知的財産の権利化に関する取り組み
d. ESG(サステイナビリティ)に関する取り組み
・資産喪失及びリスク回避に関する項目
e. 法的リスクの回避・解決
f. 事業継続性及びBCPに関する取り組み
g. 企業レピュテーションに関する取り組み
h. コスト最適化に関する取り組み
※2「定量評価係数」及び「定性評価係数」のウエイトについては、経営環境等から総合的な検討を行った上で、指名・報酬委員会において年度ごとに適切な水準をあらかじめ決定しております。
当事業年度においては、「定量評価係数」のウエイトは全体の65%、「定性評価係数」のウエイトは全体の35%として設定しておりました。
<業績連動報酬に係る各評価指標の達成状況及び実績>定量評価指標については、当事業年度において売上高11,677,253千円、営業利益6,991,323千円となり、あらかじめ設定した達成基準をいずれも満たしたことから、達成度は5段階中の5、定量評価係数は1.0と決定いたしました。
定性評価指標については、各項目について指名・報酬委員会で検討した結果、達成度は7段階中の7(総合評価は100点中の93点)、定性評価係数は1.0と決定いたしました。従いまして、当事業年度における業績連動報酬は固定報酬の100%と決定いたしました。
③ 指名・報酬委員会に係る事項
<指名・報酬委員会の役割、活動内容>指名・報酬委員会は、取締役会の諮問機関として、取締役の報酬等の決定方針、取締役(監査等委員である取締役を除く)の個人別の報酬等の決定方針とその原案に関する審議を実施しております。
当事業年度の役員報酬については、以下のとおり審議いたしました。
・2020年2月20日:業績連動報酬算定の方針の審議
・2020年3月26日:個人別の役員固定報酬額の原案の決定
・2020年10月15日:業績連動報酬算定に向けた審議
・2020年12月13日:業績連動報酬算定に向けた定性評価の審議
・2020年12月22日:業績連動報酬金額の原案の決定
<指名・報酬委員会の構成員>有価証券報告書提出日現在、指名・報酬委員会を構成する委員長及び委員は以下のとおりです。
委員長:独立社外取締役(笹岡三千雄独立社外取締役)
委 員:社内取締役2名(リード・パトリック代表取締役社長、金城聖文取締役)
独立社外取締役2名(笹岡三千雄独立社外取締役、長江敏男独立社外取締役)
④ 役員の報酬等に関する株主総会の決議
当社の役員報酬については、株主総会決議により取締役及び監査等委員である取締役それぞれの報酬等の限度額を決定しております。取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬については、2015年9月18日開催の第9回定時株主総会において、報酬限度額を年額1,000百万円以内(うち社外取締役分は100百万円以内)と定めております。なお、かかる決議の対象となる取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、当該決議時点において5名(うち社外取締役1名)となります。また、これとは別枠で取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く。)の業績連動型株式報酬については、2021年3月25日開催の第15回定時株主総会において、信託に拠出する上限額(3事業年度を対象)を300百万円、かつ付与される1事業年度当たりのポイント数の合計の上限を16,666ポイント(33,332株)と定めております。
監査等委員である取締役の報酬については、2015年9月18日開催の第9回定時株主総会において、報酬限度額を年額200百万円以内と定めております。なお、かかる決議の対象となる監査等委員である取締役は、当該決議時点において3名となります。
⑤ 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
役員区分報酬等の総額
(千円)
報酬等の種類別の総額(千円)対象となる
役員の員数
(名)
固定報酬業績連動報酬退職慰労金
賞与株式給付信託
(BBT)
取締役
(監査等委員及び社外取締役を除く。)
377,000192,00065,000120,000-4
監査等委員(社外監査等委員を除く。)------
社外役員15,60015,600---3

⑥ 役員ごとの報酬等の総額等
氏名報酬等
の総額
(千円)
役員区分会社区分報酬等の種類別の額(千円)
固定報酬業績連動
報酬
退職
慰労金
賞与株式給付信託
(BBT)
リード・パトリック120,000取締役提出会社60,00020,00040,000-
舛屋 圭一120,000取締役提出会社60,00020,00040,000-
金城 聖文120,000取締役提出会社60,00020,00040,000-

(注) 報酬等の総額が1億円以上である者に限定して記載しております。