訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2015/03/03 15:01
【資料】
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【項目】
101項目

業績等の概要

(1) 業績
第14期連結会計年度(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、金融緩和などの各種政策による経済成長への期待感から回復基調にあります。また、景気の先行きにつきましても、2020年の東京オリンピック招致が決定し、中長期的にも景気浮上を後押しするものと期待されております。しかしながら、原材料価格の上昇や電気料金の値上げ、本年4月1日から施行の消費税増税による個人消費低迷への懸念により、未だに不透明さが残る状況でありました。もっとも、年度後半には消費税率引き上げ前の駆け込み需要もあり、住宅関連消費を中心として活発な消費活動となりました。
当社グループを取り巻く外食市場につきましては、景気回復や法人需要の拡大が期待される中で、徐々に消費意欲が高まり、外食消費も底堅く推移しました。
このような市場環境の下で、当社グループは顧客基盤の安定化・充実化を図るためOPC会員の増強に努めるとともに、首都圏を中心とした新規3店舗の出店及び6店舗の改装並びに卸売先の新規開拓を実施しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は3,164,183千円(前連結会計年度比18.2%増)、営業利益222,843千円(同21.6%増)、経常利益216,631千円(同21.3%増)、当期純利益153,969千円(同21.0%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。なお、以下の数値はセグメント間の取引消去前となっております。
①直営店舗事業
直営店舗事業においては、平成25年4月に、路面店として2号店舗となる「ガンボ&オイスターバー池袋東口店」(東京都豊島区)をオープンしました。また、9月に大阪梅田のショッピングセンターのハービスエントに「オイスタールーム梅田ハービスエント店」(大阪府大阪市北区)、10月に大手町エリアの再開発の一環である大型新築ビルの大手町タワーの地下に「ガンボ&オイスターバー大手町店」(東京都千代田区)をオープンしました。これにより、平成26年3月31日現在の店舗数は合計23店舗になりました。さらに、既存店におきましては、増席を伴うリニューアルの実施(6店舗)や重要な営業財産たるOPC会員の増強に向け会員限定の催事企画の開催などに努め、平成26年3月31日現在におけるOPC会員数は約27万人となりました。
以上の結果、直営店舗事業における売上高は2,933,951千円(前連結会計年度比15.9%増)、セグメント利益は193,893千円(同10.3%増)となりました。
②卸売事業
卸売事業においては、直営店舗事業で扱っている安全性の高い牡蠣をメニューに加えたいとの一般飲食店からの要望が年々増えてきており、中小・個人飲食店のメニューサポートとして牡蠣の新しい食べ方提案などを行い、新規取引先の獲得に向けた営業に注力しました。その結果、中小・個人飲食店を中心に新規取引先を順調に増やすことが出来ました。
以上の結果、卸売事業における売上高は593,039千円(前連結会計年度比28.4%増)、セグメント利益は22,950千円(同203.6%増)となりました。
第15期第3四半期連結累計期間(自 平成26年4月1日 至 平成26年12月31日)
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、金融政策の効果や経済政策への期待感から円高是正、雇用環境の改善など、緩やかな景気回復が見られるようになってきたものの、個人消費におきましては、持ち直しの動きに足踏みが見られるなど、先行き不透明な状況が続いております。
国内外食産業においては、円安等による原材料価格の高騰や、人手不足の傾向が強まっていることから人件費の高騰が懸念されるなど、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような環境の中、当社グループにおきましては、中期経営計画の達成を目指して直営店舗事業において5店舗の新規出店を行いました。これにより、平成26年12月31日現在の店舗数は28店舗となっております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,808,236千円、営業利益は106,811千円、経常利益は99,814千円、四半期純利益は63,736千円となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
①直営店舗事業
新規出店に向けての物件開発に努めるとともに、当該期間においては5店舗の新規出店を行いました。平成26年4月、5月にそれぞれ「オイスターテーブル」(東京都台東区、港区)をオープン、また同年11月に和テイストを取り入れた新ブランドである「ザ・カーブ・ド・オイスター」(東京都中央区)をオープン、さらに同年12月に海洋深層水による牡蠣の浄化をアピールする新ブランドである「キンカウーカ スペシャリティオイスター」(東京都町田市、新宿区)を2店舗オープンしました。また、既存店舗におきましては、食材の輸送に係る運賃高騰によるコスト負担増の影響があったものの、客数・客単価の増加により、売上高は順調な伸びを示しました。
以上の結果、直営店舗は28店舗、売上高は2,571,212千円、セグメント利益は87,308千円となりました。
②卸売事業
一般飲食店向けの卸売販売を強化するための営業部員の増員により、新規契約が増加したことから、売上高は順調な伸びを示しました。種苗生産については、牡蠣生産者への種苗販売により、計画通りの収益を得ることが出来ました。
以上の結果、売上高は607,179千円、セグメント利益は15,003千円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
第14期連結会計年度(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ175,991千円増加し、452,929千円となりました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、既存店の業績が好調に推移し税金等調整前当期純利益214,892千円、店舗数増加により売上債権の増加10,251千円、棚卸資産の増加27,827千円等があったことにより、269,679千円の収入(前連結会計年度は268,313千円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、新規出店等に伴う有形及び無形固定資産の取得による支出62,367千円及び敷金の差入による支出55,606千円等があったことにより、117,732千円の支出(前連結会計年度は55,847千円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、期中に行った第三者割当増資による増加99,000千円、新規出店に係る長期借入れによる増加70,000千円、また、長期借入金の返済による減少112,407千円等があったことにより、24,044千円の収入(前連結会計年度は73,457千円の支出)となりました。