有価証券報告書-第26期(平成29年7月1日-平成30年6月30日)

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2018/09/27 13:15
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108項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府主導の経済対策や通貨当局による金融緩和策の影響から雇用及び所得環境の改善傾向が続いたものの、個人消費のマインドに足踏みが見られました。また、米国の景気改善を背景とした利上げ観測のほか、トランプ大統領の動向や言動の影響を受け、為替・株式市場が変動する状況が続きました。また、欧州では各国の右傾化が進み、イスラム過激派によるテロ活動が頻発するなど政情が不安定化していることに加え、中東、東アジアでの地政学的リスクも高まっていることなどから国際情勢の先行きは不透明な状況が続いております。
介護保険制度の状況につきましては、平成30年3月時点の要支援及び要介護認定者の総数は、前年比で1.6%増加し655万人、総受給者数は前年から微減し492万人となりました。また、福祉用具貸与制度における特殊寝台利用件数は前年比で3.3万件増加し、89.4万件(前年比3.8%増)となっております(出所:厚生労働省HP「介護給付費実態調査月報」)。
こうした動きを背景に、当連結会計年度の福祉用具流通市場の販売実績は前年同期比で7.5%増加し、4,281百万円となっております。
医療・高齢者施設市場におきましては、介護保険制度における施設サービス(特別養護老人ホーム等)及び地域密着型サービス(有料老人ホーム等)を提供する事業所数が平成30年3月時点で4.0万事業所(前年比2.5%増)となっております(出所:厚生労働省HP「介護給付費実態調査月報」)。また、国土交通省による「高齢者等居住安定化推進事業」に基づく高齢者住宅(サービス付き高齢者住宅)につきましては、平成30年3月時点で6,999棟(同5.9%増)、22.9万戸(同6.3%増)となっております(出所:サービス付き高齢者住宅情報提供システムHP「登録情報の集計結果等」)。
こうした動きを背景に、医療・高齢者施設への新規開拓活動を強化したことにより、当連結会計年度の同市場の販売実績は前年同期比で21.1%増加し、930百万円となっております。
家具流通市場におきましては、一般ベッドの市場動向は国内人口の減少を受けて年々縮小傾向にあり、ベッド全体の生産実績は平成20年の83.2万台から平成28年の51.3万台と8年間で37.6%の減少、平成26年の57.6万台と比較して10.9%の減少となっております(出所:全日本ベッド工業会HP「ベッド類生産実績推移」)。
同市場の介護用電動ベッドの状況としましては、一般ベッドと同様に減少傾向が続いていることを背景に、当連結会計年度の同市場の販売実績は前年同期比で6.6%減少し、166百万円となっております。
海外市場におきましては、平成27年時点の中国の65歳以上人口の推計値は、前年比で4.5%増の1億3,517万人、韓国及び東南アジアでは同3.4%増の3,507万人となり、中国を中心に高齢化が進みました(出所:United Nations「World Population Prospects:The 2017 Revision」)。
当社グループにおきましては、連結子会社である富若慈(上海)貿易有限公司を中心に高齢者施設の案件獲得に注力した結果、当連結会計年度の同市場の販売実績は前年同期比で28.2%増加し、180百万円となっております。
なお、当社の当連結会計年度の医療介護用電動ベッドの総販売台数は4.5万台(前年同期比2.0%増)となっております。
為替の状況に関しましては、7月中旬に1ドル=114円台をつけた後は円高傾向となり、9月初旬に一時1ドル=107円台前半をつけ、3月末には1ドル=106円台となりました。その後、一転して円安傾向となり、6月末には1ドル=110円台半ばとなりました。なお、当連結会計年度における期中平均為替レートは、1ドル=110円35銭となっております。
こうした状況を受け、為替差益33百万円(前年同期比43.1%減)を計上しております。
また、営業外収益として、持分法による投資利益162百万円(前年同期比4.3%減)を計上しております。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
イ.財政状態
当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度に比べ108百万円減少し、4,254百万円となりました。
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度に比べ238百万円減少し、1,998百万円となりました。
当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度に比べ129百万円減少し、2,255百万円となりました。
ロ.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高5,559百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益132百万円(同35.1%減)、経常利益325百万円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益241百万円(同31.0%減)となりました。
なお、当社グループは医療介護用電動ベッド事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ17百万円増加し829百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は523百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益326百万円、たな卸資産の減少額461百万円等の増加と、売上債権の増加額145百万円、仕入債務の減少額156百万円、持分法による投資利益162百万円等の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は309百万円となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出217百万円と有形固定資産の取得による支出95百万円等の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は193百万円となりました。これは主に、短期借入の純増額100百万円等の増加と、長期借入金の返済による支出198百万円、配当金の支払額89百万円等の減少によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
イ.生産実績
最近2連結会計年度の生産実績を示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 平成28年7月1日
至 平成29年6月30日)
当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
前年同期増減率
(%)
医療介護用電動ベッド事業(千円)2,131,4002,041,127△4.2
合計(千円)2,131,4002,041,127△4.2

(注)1.当社グループは単一セグメントであります。
2.金額は製造原価によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ.受注実績
当社グループは需要予測に基づく見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。
ハ.販売実績
最近2連結会計年度の販売実績を販売先市場別に示すと、次のとおりであります。
販売先市場前連結会計年度
(自 平成28年7月1日
至 平成29年6月30日)
当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
前年同期増減率
(%)
福祉用具流通市場(千円)3,984,0264,281,9907.5
医療・高齢者施設市場(千円)768,660930,95621.1
家具流通市場(千円)178,069166,285△6.6
海外市場(千円)140,761180,51628.2
合計(千円)5,071,5175,559,7499.6

(注)1.当社グループは単一セグメントであるため、販売先市場別に記載しております。
2.金額は販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。なお、前連結会計年度の㈱日本ケアサプライに対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。
相手先前連結会計年度
(自 平成28年7月1日
至 平成29年6月30日
当連結会計年度
(自 平成29年7月1日
至 平成30年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
㈱日本ケアサプライ755,17413.6

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、会計方針の選択・適用、資産・負債、収益・費用の金額等開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りにつきましては、過去の実績を勘案し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。
なお、当社の連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析
イ.経営成績等
A.財政状態
(資産合計)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて321百万円減少し、2,742百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金は増加したものの、商品及び製品が減少したことによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて214百万円増加し、1,509百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が減少したものの、投資有価証券、機械、運搬具及び工具器具備品が増加したことによるものです。
この結果、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて108百万円減少し、4,254百万円となりました。
(負債合計)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ68百万円減少し、1,650百万円となりました。これは主に、短期借入金は増加したものの、買掛金、未払法人税等が減少したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ169百万円減少し、348百万円となりました。これは主に、退職給付に係る負債、役員退職慰労引当金が増加したものの、長期借入金が減少したことによるものです。
この結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて238百万円減少し、1,998百万円となりました。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて129百万円増加し、2,255百万円となりました。これは主に、利益剰余金が151百万円増加したことによるものであり、この結果、自己資本比率は53.0%となりました。
B.経営成績
(売上高及び売上総利益)
売上高は、前連結会計年度に比べて9.6%増加し、5,559百万円となりました。これは主に、福祉用具貸与制度における特殊寝台利用件数が安定的に伸びたことにより、福祉用具流通市場の販売実績が前年同期比で7.5%増加したほか、医療・高齢者施設向けの新規開拓の強化などが奏功し、医療・高齢者施設市場の販売実績が前年同期比で21.1%増加したことなどによります。
売上総利益は、前連結会計年度に比べて2.8%増加の1,970百万円となりました。これは主に、上述の売上高が前年同期比で増加した影響によるものです。なお、売上総利益率は、前連結会計年度に比べ2.4ポイント減の35.4%になりました。
(営業利益及び経常利益)
営業利益は、前連結会計年度に比べて35.1%減少し、132百万円となりました。この結果、売上高営業利益率は、前連結会計年度に比べ1.6ポイント減の2.4%となりました。
経常利益は、前連結会計年度に比べて24.1%減少し、325百万円となりました。この結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比2.6ポイント減の5.9%となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて31.0%減少し、241百万円となりました。この結果、1株当たり当期純利益は64.69円、自己資本当期純利益率は、10.7%となりました。
C.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
ロ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因については、「第2 事業の状況 4.事業等のリスク」に記載のとおり認識しており、これらのリスクについては発生の回避に、または発生した場合の対応に万全を期すべくリスク管理に努めてまいります。
ハ.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、主として営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入を資金の源泉としております。また、設備投資並びに事業投資等の長期資金需要につきましては、自己資金はもとより、金融機関からの借入等、金利コストの最小化を図れるような調達方法を検討しております。
ニ.経営方針、経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、中長期的にROE(自己資本利益率)の向上を目指す価値創造企業を目指しております。当連結会計年度におけるROEは10.7%であり前年同期比で5.7ポイント減少、中期経営計画における当該指標の目標値であった10.3%と比べて0.4ポイント上回りました。「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題 (3)事業上及び財務上の対処すべき課題」に記載のとおり、製品コストダウンや生産性の向上などにより、当該指標の向上に邁進していく所存でございます。

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