有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2019/02/07 15:00
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【項目】
90項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りに関しては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる可能性があります。
当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2)財政状態の分析
第19期事業年度(自 平成29年3月1日 至 平成30年2月28日)
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当事業年度末における資産は、前事業年度末に比べ714,518千円増加し2,553,426千円となりました。流動資産
は、預け金が158,678千円、売掛金が110,836千円増加したこと等により、前事業年度末に比べ301,160千円増加し
1,065,176千円となりました。固定資産は、有形固定資産が1,181千円、無形固定資産が30,385千円、投資その他の
資産が382,388千円増加したことにより、前事業年度末に比べ413,955千円増加し1,488,000千円となりました。
(負債)
当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べ279,160千円増加し1,235,218千円となりました。流動負債
は、買掛金が73,398千円、未払法人税等が106,113千円減少した一方で、前受金が26,880千円、短期借入金が
400,000千円増加したこと等により、前事業年度末に比べ211,993千円増加し825,229千円となりました。固定負債
は、繰延税金負債が134,727千円増加した一方で長期借入金が51,491千円減少したこと等により、前事業年度末に
比べ67,167千円増加し409,989千円となりました。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、繰越利益剰余金が179,249千円、その他有価証券評価差額金が256,108千円増加
したことにより、前事業年度末に比べ435,357千円増加し1,318,207千円となりました。
第20期第3四半期累計期間(自 平成30年3月1日 至 平成30年11月30日)
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は1,883,804千円となり、前事業年度末に比べて818,627千円増加しました。これは主に、第三者割当増資等により現金及び預金が389,222千円、及び売掛金が165,441千円、前渡金が204,302千円増加したことに加え、流動資産その他に含まれる預け金が37,617千円増加したことによるものであります。また、固定資産は1,090,151千円となり、前事業年度末に比べて397,848千円減少しました。これは主に、関係会社株式が401,980千円減少したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は1,372,152千円となり、前事業年度末に比べて136,933千円増加しました。これは主に、買掛金が96,822千円、前受金が216,798千円増加した一方で、短期借入金が100,000千円及び繰延税金負債が164,677千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は1,601,803千円となり、前事業年度末に比べて283,595千円増加しました。これは主に、第三者割当増資により資本金及び資本準備金がそれぞれ97,500千円、及び利益剰余金が310,061千円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が221,465千円減少したことによるものであります。
(3)経営成績の分析
第19期事業年度(自 平成29年3月1日 至 平成30年2月28日)
(売上高)
当事業年度における売上高は、前事業年度に比べ771,205千円増加し3,066,175千円(前事業年度比33.6%増)となりました。主な内訳は、リセールが537,080千円、クラウドインテグレーションが147,425千円増加したことによるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当事業年度における売上原価は、前事業年度に比べ685,984千円増加し2,564,104千円(同36.5%増)となりました。主な内訳は、リセールが452,681千円増加したことによるものであります。
以上の結果、売上総利益は前事業年度に比べ85,220千円増加し502,071千円(同20.4%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ87,180千円増加し449,060千円(同24.1%増)となりました。主な内訳は、給料及び手当が29,495千円増加したことによるものであります。
以上の結果、営業利益は、前事業年度に比べ1,959千円減少し53,011千円(同3.6%減)となりました。
(営業外損益、経常利益)
当事業年度における営業外収益は3,342千円(同15.4%減)となりました。これは、受取手数料3,264千円によるものであります。また、営業外費用は、前事業年度に比べ9,523千円増加し17,768千円(同115.5%増)となりました。主な内訳は、為替差損が8,971千円増加したことによるものであります。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ12,093千円減少し38,585千円(同23.9%減)となりました。
(特別損益、当期純利益)
当事業年度における特別利益は222,916千円となりました。これは、関係会社株式売却益222,916千円によるものであります。また、特別損失の発生はありません。
当事業年度における法人税等合計は、前事業年度に比べ22,195千円減少し82,252千円(同21.3%減)となりました。
以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ24,281千円減少し179,249千円(同11.9%減)となりました。
第20期第3四半期累計期間(自 平成30年3月1日 至 平成30年11月30日)
(売上高)
当第3四半期累計期間における売上高は、3,018,447千円となりました。製品・サービス別の内訳はクラウドインテグレーションは427,037千円、リセールは2,130,010千円、MSPは417,692千円、その他は43,706千円であります。
(売上原価、売上総利益)
当第3四半期累計期間における売上原価は、2,437,130千円となりました。主な内訳は、当期仕入高1,817,358千円、当期製造原価619,772千円であります。
以上の結果、売上総利益は581,316千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第3四半期累計期間における販売費及び一般管理費は376,213千円となりました。主な内訳は、給料及び手当134,003千円、役員報酬53,553千円であります。
以上の結果、営業利益は、205,103千円となりました。
(営業外損益、経常利益)
当第3四半期累計期間における営業外収益は12,847千円となりました。主な内訳は、受取手数料10,407千円、為替差益1,802千円であります。また、営業外費用は6,168千円となりました。主な内訳は、支払利息2,779千円、株式公開費用2,000千円であります。
以上の結果、経常利益は211,782千円となりました。
(特別損益、四半期純利益)
当第3四半期累計期間における特別利益は207,053千円となりました。これは、関係会社株式売却益207,053千円によるものであります。また、特別損失の発生はありません。
当第3四半期累計期間における法人税等は、108,774千円となりました。
以上の結果、四半期純利益は310,061千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおり、事業内容や外部環境、事業体制等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社は常に業界動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社が属する業界においては、今後より一層クラウドファーストの潮流が浸透することで、オンプレミスベースの既存顧客企業を保有する大手企業等が相次いで市場に参入し、価格競争が激化することが予測されます。
このような状況下において、当社が更なる成長を実現し、持続的に成長していくために、「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の内容について重点的に取り組んでいく方針であります。