訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2016/03/29 12:01
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1) 業績
第37期連結会計年度(自 平成26年8月1日 至 平成27年7月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済政策や金融政策の効果もあり、円高是正や株価上昇による景況感の改善に加え、輸出企業の業績及び雇用情勢の改善、外国人観光客の増加等を背景に、緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、エネルギー関連を始めとする物価上昇等、我が国経済が抱える構造的な問題が表面化しつつあり、また欧米諸国における財政問題や中国及び新興国の経済成長の鈍化等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。個人消費におきましても、一部で持ち直しの動きが見られるものの、消費者の節約志向の継続や、消費税率引き上げ後の回復の遅れが見られ、依然として不透明な状態が続いております。
食品小売業界におきましては、懸念されていた消費税増税の影響は限定的なものとなりましたが、業種業態を超えた競争の激化、電気料金の値上げ等に伴う店舗経費の増加、長期化する円安や原料高を背景とした食料品価格の上昇、人件費の上昇、建築・資材コストの増加等の厳しい経済環境に加え、相次ぐ食品への異物混入事故により食品の安全・安心に対する懸念も増大しております。
このような状況のもと、当社グループは、来店される顧客の暮らしの基本である食を通して、安心・安全を守り、さらなるご支持を頂けるよう、店舗運営に努めてまいりました。また、前連結会計年度より連結子会社化した株式会社花正との経営統合を進め、当社グループとしての更なるシナジー効果を追求してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は91,540百万円と前連結会計年度と比べて12,846百万円(16.3%)の増収、営業利益は3,476百万円と前連結会計年度と比べて1,106百万円(46.7%)の増益、経常利益は3,556百万円と前連結会計年度と比べて1,074百万円(43.3%)の増益、当期純利益は1,854百万円と前連結会計年度と比べて515百万円(38.4%)の増益となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
① スーパーマーケット事業
スーパーマーケット事業につきましては、大型商業施設内店舗「ジャパンミート生鮮館」、関東圏単独店舗「ジャパンミート卸売市場」、株式会社パワーマートが運営する単独店舗「パワーマート」に加え、前連結会計年度より当社グループに加わった株式会社花正が運営する業務用スーパー「肉のハナマサ」を展開しております。
いずれの店舗におきましても、来店される顧客が楽しんでお買い物ができる店づくりを目指し、顧客のニーズに合った値頃感のある商品展開をすすめ、より安心・安全な商品を提供できるよう、努めてまいりました。
これらの施策の結果、顧客数及び顧客当たりの買上点数の増加につながり、既存店売上高が増加いたしました。
当連結会計年度における新設出店としては、「肉のハナマサ」において、平成26年11月に糀谷店(東京都大田区)、同年12月に巣鴨店(東京都豊島区)、平成27年3月に蒲田店(東京都大田区)の計3店舗を開店いたしました。これにより当連結会計年度末時点における当社グループの店舗数は78店になりました。
以上の結果、当連結会計年度のセグメント別売上高は、89,860百万円と前連結会計年度と比べ12,727百万円(16.5%)の増収、セグメント利益(営業利益)は、3,293百万円と前連結会計年度と比べ1,144百万円(53.2%)の増益となりました。
② その他
外食事業はおいしい商品と快適な食事空間を提供するという基本方針のもと、新メニューの開発をすすめ、他店との差別化を図り、来店される顧客が楽しく食事ができる店づくりに努めてまいりました。
当連結会計年度における新規出店としては、平成26年9月に「焼肉や漫遊亭」の柏店(千葉県柏市)を開店いたしました。
以上の結果、当連結会計年度のセグメント別売上高は、2,194百万円と前連結会計年度と比べ191百万円(9.6%)の増収、セグメント利益(営業利益)は、166百万円と前連結会計年度と比べ38百万円(18.8%)の減益となりました。
第38期第2四半期連結累計期間(自 平成27年8月1日 至 平成28年1月31日)
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、政府による経済政策等を背景に企業収益の改善や、厳しい雇用環境にも改善の兆しが見られ,国内景気は緩やかな回復基調が続いております。低迷していた個人所得も回復の兆しが認められ、購買力回復基調と思われる一方、平成29年4月に消費税増税が予定されていることもあり、まだまだ楽観視できない状態が続いております。また、中国を初めとしたアジア新興国経済の減速により、株価の下落など景気を下振れさせる傾向にあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
食品小売業界におきましては、個人消費に持ち直しの傾向が見られるものの、依然として消費者の節約志向、他業態の参入による競争の激化、円安等による食料品価格の上昇、食品への安全・安心に対する懸念の増大などもあって厳しい経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、お客様の暮らしの基本である食を通して、安心・安全を守り、値頃感があり、変化に富んだ店づくりをすることで、さらなるご支持をいただけるような店舗運営に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は49,230百万円、営業利益は2,381百万円、経常利益は2,435百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,609百万円となりました。
当社グループにおける事業セグメントごとの状況は、次のとおりであります。
① スーパーマーケット事業
スーパーマーケット事業につきましては、大型商業施設内店舗「ジャパンミート生鮮館」、関東圏単独店舗「ジャパンミート卸売市場」、地域密着型店舗「パワーマート」、業務用スーパー「肉のハナマサ」といった業態のスーパーマーケットを展開しております。「ジャパンミート生鮮館」、「ジャパンミート卸売市場」、「パワーマート」は東京都23区以外の関東圏を中心に出店しており、「肉のハナマサ」は東京都23区内を中心に出店しております。いずれの店舗におきましても、当社グループの強みである精肉部門を中心に、青果部門・鮮魚部門さらには、食品部門及び惣菜部門と各部門がそれぞれの商品力・技術力に磨きをかけ、お客様のニーズにあった値頃感のある商品展開をすすめております。その一環として行っているのが、前連結会計年度より本格的に取り組んでまいりました「異常値販売」であります。各部門で、特定の商品を大量に販売する手法がお客様にも認知され、買上点数の増加につながり、売上高が増加いたしました。
一方、仕入面としましては、天候不順などによる価格の変動もあり、仕入価格の交渉及び購買タイミングに注意を払い、採算の確保と顧客満足の両立に努めてまいりました。
設備投資としましては、平成27年9月に「肉のハナマサ」西新橋店(東京都港区)を改装し、店舗レイアウトを大幅に変更し、お客様がさらに買い物し易い店舗といたしました。また、平成27年10月に「ジャパンミート卸売市場」鳩ヶ谷店(埼玉県川口市)を開店いたしました。お客様の台所代わりの店舗として来店していただける様に努めております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるスーパーマーケット事業の売上高は48,367百万円、セグメント利益は2,271百万円となりました。
② その他
外食事業につきましては、主に「焼肉や漫遊亭」を展開しております。当第2四半期連結累計期間におきましても、おいしい商品と快適な食事空間を提供するという基本方針のもと、新メニューの開発をすすめると共に、異常値販売を行い、他店との差別化を図り、お客様が楽しく食事ができる店づくりに努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるその他の事業の売上高は1,132百万円、セグメント利益は101百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
第37期連結会計年度(自 平成26年8月1日 至 平成27年7月31日)
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比べ1,190百万円増加し6,183百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況の主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果増加した資金は、3,450百万円であります。主な要因は、税金等調整前当期純利益3,414百万円、減価償却費731百万円及び法人税等の支払額1,089百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果減少した資金は、1,714百万円であります。主な要因は、新加工物流センター建設や東京本部ビル建設等有形固定資産の取得による支出1,405百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果減少した資金は、549百万円であります。主な要因は、長期借入れによる収入350百万円及び長期借入金の返済による支出700百万円によるものであります。
第38期第2四半期連結累計期間(自 平成27年8月1日 至 平成28年1月31日)
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べ2,106百万円増加し、8,290百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果増加した資金は、3,386百万円であります。これは、主に税金等調整前四半期純利益2,705百万円、仕入債務の増加額1,898百万円、法人税等の支払額1,244百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果減少した資金は、1,530百万円であります。これは、主に有形固定資産の取得による支出1,581百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果増加した資金は、250百万円であります。これは、主に長期借入れによる収入630百万円があったものの、長期借入金の返済による支出341百万円があったためであります。