有価証券報告書-第26期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/25 15:02
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【項目】
155項目
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が堅調に推移するなか、緩やかな回復基調にありましたが、米中貿易摩擦の長期化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、先行き不透明な状況が続いております。
しかしながら、エレベーター等のメンテナンス業界においては、公共投資・民間建設投資の堅調な推移に支えられ、市場は緩やかな拡大傾向にあります。
このような市場環境の下、当社グループは、ドミナント戦略強化等による首都圏のシェアアップに加え、関西・東海エリアにおける新規拠点の開設、ジャパンエレベーターサービス九州株式会社の設立等による営業エリアの拡大に注力してまいりました。また、2017年10月に竣工したJES Innovation Centerは、パーツセンター等の機能集約による事業効率化や供給能力の拡大、研究開発の加速等、当社グループの成長を支える重要拠点としての効果が表れてきております。
保守・保全業務については、保守契約台数が堅調に推移し、当連結会計年度の保守・保全業務の売上高は15,030百万円(前年同期比11.0%増)となりました。リニューアル業務については、事業拡大に備えた営業体制の強化や部品供給停止物件の提案強化等により、当連結会計年度のリニューアル業務の売上高は、5,599百万円(前年同期比29.9%増)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は21,339百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益は2,717百万円(前年同期比33.6%増)、経常利益は2,703百万円(前年同期比35.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,700百万円(前年同期比34.4%増)となりました。
なお、当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症に伴う当社グループの事業に大きな影響はありませんが、今後事態が長期化した場合には、今後の業績等に影響が及ぶ可能性があります。
当社グループは、「メンテナンス事業」の単一セグメントでありますが、売上高を売上種類別(保守・保全業務、リニューアル業務及びその他)に示すと、以下の通りです。
(単位:百万円)
売上種類2020年3月期2019年3月期
金額構成比率対前期増減率金額構成比率
保守・保全業務15,03070.4%11.0%13,53675.6%
リニューアル業務5,59926.2%29.9%4,30924.1%
その他7093.4%1,209.3%540.3%
合計21,339100.0%19.2%17,900100.0%

① 経営成績の分析
(売上高)
保守・保全業務の営業強化及び営業エリアの拡大により、保守契約台数は54,000台を超え堅調に推移し、保守・保全業務の売上高は15,030百万円(前連結会計年度比11.0%増)となりました。また、リニューアル業務については、事業拡大に備えた営業体制の強化や部品供給停止物件の提案強化等により、リニューアル業務の売上高は5,599百万円(前連結会計年度比29.9%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は21,339百万円(前連結会計年度比19.2%増)となりました。
(売上総利益)
保守契約台数増加に伴い、材料仕入、外注費等が、また、技術系(保守、工事)の人員の増加により人件費が増加したことにより、当連結会計年度の売上原価は13,523百万円(前連結会計年度比18.4%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の売上総利益は7,816百万円(前連結会計年度比20.6%増)となりました。
(営業利益)
業容の拡大に伴う人員増加等により人件費等が増加したことに加え、減価償却費が増加した結果、販売費及び一般管理費は5,098百万円(前連結会計年度比14.7%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の営業利益は2,717百万円(前連結会計年度比33.6%増)となりました。
(経常利益)
営業外収益は、29百万円(前連結会計年度比33.9%増)、営業外費用は43百万円(前連結会計年度比20.8%減)となりました。
営業外収益の主な内容は保険解約返戻金14百万円で、営業外費用の主な内容は持分法による投資損失19百万円、支払利息13百万円であります。
この結果、経常利益は2,703百万円(前連結会計年度比35.1%増)となりました。
(税金等調整前当期純利益)
特別利益は0百万円(前連結会計年度比94.4%減)、特別損失は22百万円(前連結会計年度比1362.4%増)となりました。
この結果、税金等調整前当期純利益は2,681百万円(前連結会計年度比33.6%増)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
法人税、住民税及び事業税に法人税等調整額を合わせた税金費用は990百万円(前連結会計年度比29.7%増)となりました。
この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,700百万円(前連結会計年度比34.4%増)となりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比べ2,813百万円増加し、14,297百万円となりました。これは主に、建設仮勘定が1,193百万円増加、工具、器具及び備品が594百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債については、前連結会計年度末と比べて1,573百万円増加し、9,120百万円となりました。これは主に、長期借入金が1,077百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が383百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産については、前連結会計年度末と比べて1,239百万円増加し、5,177百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1,176百万円増加したこと等によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて99百万円増加し、1,145百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,963百万円(前年同期は1,617百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,681百万円、減価償却費634百万円等の増加要因に対し、未収入金の増加額287百万円、法人税等の支払額970百万円等の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,454百万円(前年同期は736百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,865百万円、無形固定資産の取得による支出387百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は593百万円(前年同期は1,094百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入れによる収入2,350百万円等の増加要因に対し、短期借入金の純減額292百万円、長期借入金の返済による支出899百万円、配当金の支払額523百万円等の減少要因によるものであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは、事業活動のための適切な資金確保、流動性の維持、並びに健全な財政状況を目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの創出、幅広い資金調達手段の確保に努めております。運転資金需要のうち主なものは、当社グループのサービス提供のため、エレベーター等のパーツ調達、人件費等の営業費用によるものの他、納税資金等であります。運転資金及び経常的な設備投資については、手持資金、間接金融及びリース取引等により資金調達を行っております。今後も事業活動を支える資金調達については、低コストかつ安定的・機動的な資金の確保を主眼にして多様な資金調達方法に取り組んでまいります。
⑤ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積り・仮定設定を必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や状況に応じて合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下であると考えております。
(繰延税金資産の回収可能性)
当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して将来の課税所得や税務計画を合理的に見積っております。見積りには、新型コロナウイルス感染症の影響が2020年の秋ごろまで続くとの仮定を用いております。
当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
なお、新型コロナウィルス感染症の影響等、不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。
⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループが属するエレベーター等のメンテナンス市場におきましては、顧客におけるコスト意識の高まりに加え、エレベーター等の運行の安全への要求が強まっていくものと想定しております。
当社グループは設立以来、「何よりも安全のために。」「見えないからこそ手を抜かない。」「信頼を礎に。」の企業理念のもと、メンテナンス品質の向上を図るとともに、メーカー主導の価格体系の見直しによる「適正価格の実現」を目標としてまいりましたが、今後も持続的な成長を実現していくためには、「エリアごとの事業会社による迅速なサービスの提供による顧客満足度の向上」、「M&Aを含めた国内外の事業展開エリアの拡大」「高品質のメンテナンス提供を可能とする人材の確保・育成」を特に重要と認識しております。
当社経営陣は、これらの課題に適切に対応するため、最善の経営方針を立案・実行するよう努めてまいります。
なお、上記以外の経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
(2)生産、受注及び販売の実績
当社グループは、メンテナンス事業の単一セグメントであるため、「生産、受注及び販売の実績」につきましては、セグメント別の記載を省略しております。
① 生産実績
当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
② 受注実績
当連結会計年度の受注実績を、売上種類別に示すと、次のとおりであります。
売上種類の名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
リニューアル業務5,819,441105.12,578,694110.0
合計5,819,441105.12,578,694110.0

(注)1.当社グループは受注によるサービス提供を行っておりますが、保守・保全業務及びその他については、受注から売上までの期間が短いため、記載を省略しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当連結会計年度の販売実績を売上種類別に示すと次のとおりであります。
売上種類の名称当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
販売高(千円)前年同期比(%)
保守・保全業務15,030,787111.0
リニューアル業務5,599,806129.9
その他709,1621,309.3
合計21,339,756119.2

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先が無いため記載を省略しております。

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