有価証券報告書-第75期(令和3年1月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/03/31 11:56
【資料】
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【項目】
145項目
(重要な会計上の見積り)
SSP Konsumgüter TRADE & CONSULT GmbH(以下「SSP社」)ののれん及びその他無形固定資産の評価
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(百万円)
当連結会計年度
のれん1,776
顧客関連資産1,265

(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
① 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法
買収時に識別したのれん及び顧客関連資産については、対象会社ごとに資産のグルーピングを行っております。当連結会計年度において、アジア食グローバル事業におけるSSP社は、ドイツを中心とした欧州地域の地場企業・レストラン等に対して日本食を中心としたアジア食品・食材の卸売や販売を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症による影響等により、支配獲得時の事業計画に比してレストラン向け売上の進捗が遅れております。このような状況を踏まえ、同社ののれん及び顧客関連資産を含む資産グループに減損の兆候があると判断し、減損損失の認識の要否の判定を行った結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額がのれんを含む資産グループの帳簿価額を上回っていることから、減損損失の認識は不要と判断しております。
② 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算定に用いた主要な仮定
減損損失の認識の要否の判定に用いた割引前将来キャッシュ・フローは、SSP社の3ヵ年の将来事業計画を基礎としており、事業計画が策定されている期間を超えている期間については経済成長率に基づき算定しております。また、事業計画策定における主要な仮定は、将来3ヵ年のレストラン向け売上の回復予測及び経済成長率であります。レストラン向け売上の予測に当たっては、新型コロナウイルス感染症の影響が翌期以降も一定の影響が残るものの、平常通りの経済環境へ回復すると仮定した上で、経営者による最善の見積りに基づき作成しております。
③ 翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響
将来キャッシュ・フローの算定は、見積りによるため、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が今後さらに長期化した場合や深刻化した場合を含めた経営環境の変化、各国の市場成長見込み等の状況により変動し、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。