有価証券報告書-第12期(2022/09/01-2023/08/31)

【提出】
2023/11/27 15:51
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【項目】
152項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
なお、当社は「ブランド品、骨董・美術品等リユース事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
① 経営成績の状況
当社グループは、地球環境も含めた持続可能性を高め中長期的な競争優位性を確立することが必要不可欠であるという認識のもと、「Circular Design for the Earth and Us」をパーパスに設定し、2030年に「Circular Design Company」の実現を目指しております。
2023年8月期は、特に人への投資を重点的に行う年と位置付け、新規出店及び事業規模拡大のための人員拡充に加え、従業員の能力向上、スキル習得等、積極的な人への投資を行いました。また、仕入拡大やオークションプラットフォームの充実に向けた投資は継続し、株式会社米自動車のM&Aや小売店舗の出店、グローバルEC構築に向けたECサイトリプレイスなど、2024年8月期以降の投資テーマである領域拡大、グローバル投資についても着手しております。
当連結会計年度の連結業績は以下のとおりとなりました。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2021年9月1日
至 2022年8月31日)
当連結会計年度
(自 2022年9月1日
至 2023年8月31日)
前期比
増減額増減率
売上高63,38576,13012,74420.1%
営業利益1,8882,18329415.6%
経常利益1,7912,03424313.6%
親会社株主に帰属する
当期純利益
9691,050818.4%

(仕入高)
当連結会計年度の仕入高は56,168百万円(前期比6,758百万円増、同13.7%増。株式会社米自動車の仕入高を除く)となりました。WEBマーケティングによる集客、1to1マーケティングによるリピーター獲得が好調だったことに加え、新型コロナウイルス感染症が第5類に移行したことや、アライアンスの取組が拡大したこと、地金相場高騰の影響等により好調に推移いたしました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は76,130百万円(前期比12,744百万円増、同20.1%増)となりました。インバウンド需要を見越した国内事業者の買い意欲が高まったことでオークション売上高が伸長したことに加え、インバウンド需要回復による店舗売上高の増加やALLU AUCTION開催等により小売売上高も好調に推移いたしました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は56,116百万円(前期比9,046百万円増、同19.2%増)、売上総利益は20,013百万円(前期比3,697百万円増、同22.7%増)となりました。売上総利益率につきましては、オークション委託拡大における手数料売上の増加や、売上総利益率の高い小売売上高の伸長などにより26.3%(前期比0.5ポイント増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益、売上高営業利益率)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は17,829百万円(前期比3,402百万円増、同23.6%増)となりました。これは主に、積極的な人への投資に伴う人件費の増加や、WEBマーケティング強化による広告宣伝費の増加、新規出店等に伴う地代家賃が増加したこと等によるものであります。また、オークションプラットフォームをはじめとしたシステム開発・保守運用に関連する業務委託費等も増加いたしました。
これらの結果、営業利益は2,183百万円(前期比294百万円増、同15.6%増)となりました。売上高営業利益率については2.9%(前期比0.1ポイント減)となりました。
(営業外損益、経常利益、売上高経常利益率)
当連結会計年度の営業外損益は、人材雇用に係る助成金収入の減少等により営業外収益が36百万円(前期比12百万円減、同25.5%減)、また、営業外費用は、支払利息や為替差損の増加等により185百万円(前期比38百万円増、同26.5%増)となりました。
これらの結果、当連結会計年度の経常利益は2,034百万円(前期比243百万円増、同13.6%増)、売上高経常利益率は2.7%(前期比0.2ポイント減)となりました。
(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益、売上高当期純利益率)
当連結会計年度の特別損益は、本社移転に係る債務免除益の発生等により特別利益が107百万円(前期比107百万円増)、また、買取店舗の減損損失の発生や本社移転に係る事務所移転費用の発生等により特別損失が228百万円(前期比120百万円増、同111.4%増)となりました。法人税等合計は、法人税の増加等により863百万円(前期比149百万円増、同21.0%増)となりました。
これらの結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,050百万円(前期比81百万円増、同8.4%増)、売上高当期純利益率は1.4%(前期比0.1ポイント減)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末におきましては、主に仕入が好調に推移したこと等で商品が増加したことによる流動資産の増加や買取及び販売店舗の新規出店や本社移転等による固定資産が増加した結果、資産合計は27,675百万円となりました。仕入資金、株式会社米自動車の株式取得や本社移転等にかかる資金調達により社債や長期借入金が増加した結果、負債合計は18,841百万円となりました。
また、主に配当金の支払いによる減少と親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加の結果、純資産合計は8,834百万円となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におきましては、主に税金等調整前当期純利益や減価償却費が増加し、棚卸資産の増加や法人税等の支払いによる資金の減少の結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、1,374百万円の収入となりました。
投資活動としましては、主に買取及び販売店舗の新規出店や本社移転による固定資産の取得や株式会社米自動車の株式取得による支出の結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、2,538百万円の支出となりました。
財務活動としましては、主に投資活動に係る長期借入れによる収入の結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、1,723百万円の収入となりました。
④ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当社グループでは生産活動を行っていないため該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループでは受注活動を行っていないため該当事項はありません。
c.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(千円)前期比(%)
ブランド品、骨董・美術品等リユース事業56,901,849115.2

(注)金額は、仕入価格によっております。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)
ブランド品、骨董・美術品等リユース事業76,130,018120.1

(注)主な相手先別の最近2連結会計年度における販売実績については、総販売実績に対する割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2022年8月31日)
当連結会計年度
(2023年8月31日)
増減額
流動資産16,80419,2272,423
現金及び預金7,8078,336528
商品6,3297,6331,304
その他2,6673,257590
固定資産6,4458,4482,002
有形固定資産2,8463,806960
無形固定資産8522,0931,240
総資産23,24927,6754,425
負債15,39518,8413,445
有利子負債12,51515,2602,744
その他2,8803,580700
純資産7,8538,834980
負債・純資産合計23,24927,6754,425

(資産)
当連結会計年度末における流動資産合計は19,227百万円(前期比2,423百万円増)となりました。この主な要因は、資金調達による現金及び預金の増加528百万円や、株式会社米自動車の子会社化の影響を含めた商品の増加1,304百万円があったことに加え、未収消費税等の増加250百万円等によるものであります。固定資産合計は8,448百万円(前期比2,002百万円増)となりました。この主な要因は、販売店舗の新規出店・本社移転等に伴う有形固定資産の増加960百万円、株式会社米自動車の子会社化に伴うのれんの発生や、システム開発に伴うソフトウェア及びソフトウェア仮勘定等の計上等による無形固定資産の増加1,240百万円によるものであります。これらの結果、資産合計は27,675百万円(前期比4,425百万円増)となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債合計は14,822百万円(前期比501百万円増)となりました。この主な要因は、短期借入金の減少799百万円等があった一方で、1年内償還予定の社債の増加200百万円や、1年内返済予定の長期借入金の増加623百万円があったほか、新オフィスのフリーレント契約による未払費用の発生等によるその他流動負債の増加459百万円によるものであります。固定負債合計は4,018百万円(前期比2,943百万円増)となりました。この主な要因は、社債の増加700百万円、長期借入金の増加1,989百万円があったこと等によるものであります。これらの結果、負債合計は18,841百万円(前期比3,445百万円増)となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は8,834百万円(前期比980百万円増)となりました。この主な要因は、配当金の支払による減少があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加729百万円があったほか、新株発行による資本金及び資本準備金の増加242百万円等によるものであります。
b.経営成績
買取面においては、新規出店及びWEBマーケティング等による効率的な集客拡大に向けた取組を展開いたしました。また、更なる仕入拡大に向け、他業種とのアライアンスによる買取等も強化しております。これらの結果、当連結会計年度における仕入高は56,168百万円(前期比6,758百万円増、同13.7%増。株式会社米自動車の仕入高を除く)となりました。
出店戦略については、新規出店や店舗移転を推進し、より利便性の高い店舗網を構築するとともに、不採算店舗については退店を行うなど、店舗効率の最大化を進めてまいりました。これらの結果、当連結会計年度末におけるグループ全体の買取店舗数は、国内135店舗、海外38店舗となりました。
[仕入高・店舗数]
0102010_005.png※店舗数には海外店舗も含み、( )はそのうちの海外店舗数であります。
販売面においては、自社オークション「STAR BUYERS AUCTION(以下、「SBA」という。)」及び小売における売上高が好調に推移し、当連結会計年度の売上高は76,130百万円(前期比12,744百万円増、同20.1%増)となりました。
当連結会計年度における売上総利益率は、26.3%(前期比0.5ポイント増)となりました。小売売上高の拡大に加え、SBAの月4回開催が定着したことや、自社オークションにおける委託落札額が伸長したことで、売上総利益率は上昇いたしました。
[売上高・売上総利益率]
0102010_006.png
国内だけでなく海外パートナーが数多く参加しているラグジュアリー品に特化したグローバルプラットフォームとしてSBAの認知が拡大してきた結果、当連結会計年度の自社オークション売上高は40,393百万円(前期比6,480百万円増、同19.1%増)となりました。また、2023年3月からSaaS型新機能の提供を開始したこともあり、自社オークションにおける委託落札額が伸長し、当連結会計年度の自社オークション手数料売上高は2,851百万円(前期比724百万円増、同34.1%増)となりました。
また、株式会社米自動車の業績貢献により卸売・その他(地金除く)売上高は10,749百万円(前期比2,645百万円増、同32.6%増)となり、金相場が引き続き好調に推移したことから卸売(地金)売上高は13,007百万円(前期比488百万円増、同3.9%増)となりました。
小売施策としては、2022年12月に「ALLU心斎橋店」をオープンしたほか、個人向けオークションである「ALLU AUCTION」を2023年1月より四半期毎に開催するなど、顧客との関係性深化及びALLUブランドの認知向上を図ることで小売強化に努めました。小売店舗においては、訪日外国人向けの販売が店舗売上高の5割を超え、好調に推移いたしました。これらの結果、当連結会計年度の小売売上高は9,127百万円(前期比2,404百万円増、同35.8%増)となりました。
[売上高(販路別)]
0102010_007.png※当連結会計年度より、株式会社米自動車の売上高を卸売・その他(地金除く)に含めております。
インバウンド需要の回復に伴い国内パートナーの買い意欲が旺盛であったことや、小売店舗における訪日外国人向けの販売が好調であったこと、加えて株式会社米自動車の業績を含む卸売・その他売上が拡大したこと等により、国内売上高は59,117百万円(前期比10,573百万円増、同21.8%増)となりました。また、海外売上高比率は22.3%と高い水準で推移いたしました。
[売上高(国内・海外)]
0102010_008.png
フルフィルメントサービスやSaaS型新機能などのオークションプラットフォーム等のシステム開発、SEOをはじめとしたWEBマーケティングの強化、新規出店等や荷量増加に伴う人材採用や積極的な人材育成等を行ったことにより、販売費及び一般管理費は17,829百万円(前期比3,402百万円増、同23.6%増)となりました。
これらの結果、当連結会計年度の営業利益は2,183百万円(前期比294百万円増、同15.6%増)となりました。
[販売費及び一般管理費]
0102010_009.png
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2022年8月31日)
当連結会計年度
(2023年8月31日)
増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー△1,7161,3743,090
投資活動によるキャッシュ・フロー△1,536△2,538△1,001
財務活動によるキャッシュ・フロー2,6911,723△967
現金及び現金同等物の期末残高7,8068,334528

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて528百万円増加し、8,334百万円となりました。
当連結会計年度中における各区分のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,374百万円の収入(前連結会計年度は1,716百万円の支出)となりました。これは税金等調整前当期純利益1,914百万円や、減価償却費971百万円、株式報酬費用169百万円等による資金の増加があった一方、棚卸資産の増加額934百万円や、未収消費税等の増加額245百万円、法人税等の支払額840百万円等による資金の減少があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、2,538百万円の支出(前連結会計年度は1,536百万円の支出)となりました。これは買取及び販売店舗の新規出店やオフィス移転等の有形固定資産の取得による支出1,341百万円や、オークションプラットフォーム等のシステム開発に伴う無形固定資産の取得による支出831百万円があったことに加え、株式会社米自動車の株式取得による支出471百万円等の資金の減少があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、1,723百万円の収入(前連結会計年度は2,691百万円の収入)となりました。これは短期借入金の減少額898百万円や、長期借入金の返済による支出718百万円、配当金の支払額320百万円があった一方、社債の発行による収入1,000百万円や、長期借入れによる収入3,050百万円等の資金の増加があったためであります。
b.資金調達
当社グループは、事業の維持拡大に必要なレベルの流動性の確保と財務の健全性・安全性維持を資金調達の基本方針としております。資金調達手段の多様化と資本効率の向上を企図し、金融機関からの借入等、一部有利子負債を活用しております。また、複数の金融機関との間で総額11,000百万円のコミットメントライン契約を締結することで、十分な資金の流動性を確保しております。
当連結会計年度末における有利子負債(リース負債除く)の残高は、15,008百万円であります。
当社グループでは、年度事業計画に基づく資金調達計画を策定するとともに、定期的に手元流動性及び有利子負債の状況等を把握・管理しております。また、安定的な外部資金調達能力の維持向上は重要な経営課題と認識しており、主要な取引先金融機関と良好な取引関係を維持し、加えて財務体質の強化にも努めております。
c.資金需要の主な内容
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、商品買取に係る仕入費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、投資資金需要は、主に、オークションプラットフォーム構築や買取・販売に係る社内システムの改修に係るシステム投資、買取店舗や小売店舗の新規出店に係る設備投資によるものであります。将来の成長に向けた戦略的な資金需要に対しては、財務健全性の維持と資本効率性の向上を両立させながら対応していく方針であります。
③ 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。
当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積もりと異なる場合があります。

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