訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/11/27 9:30
【資料】
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【項目】
105項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営の基本方針
当社グループは、企業理念として「最適整合の創造」を「社会的使命」としており、「企業目標」は「意欲あふれる快心企業」と定め、その達成のため「1.顧客志向の実践」「2.理と情との調和」「3.社会との共感」をポリシーに掲げ、行動指針として「1.違いをつくる思考」「2.先を行く元気」「3.あたたかい言動」のもとに、社会の信頼、株主の期待に応える企業グループを目指しております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、ビジョンとして「意匠や機能で、人々の未来を豊かにする -We are O-Well!-」を掲げ、平成30年度から平成32年度までの中期経営計画を策定し、目標達成に向けて取り組んでおり、売上高、売上総利益、営業利益及び経常利益を成長性と収益性の観点から、重要な経営指標としております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、取引先の課題を明らかにし、その課題を解決するために考動するべく、塗膜品質向上のための塗膜形成に関する課題解決力の向上、新商品開発及び品質保証力の強化、グローバル化への対応を継続しながら、事業基盤の強化、拡大に努めてまいります。
また、経営管理の仕組みの強化と効率化を図ることと、人材確保・育成の取り組みを強化してまいります。
(4) 経営環境
国内経済は、企業の生産動向は緩やかに増加しており、公共投資は底堅く推移するなど、景気は緩やかに回復基調が続くことが予想されております。一方、原油高による原材料の高騰や人手不足の深刻化によって景気の拡大を阻害するリスクもあります。また海外経済は、堅調な成長で推移しておりますが、保護貿易主義の拡大による貿易摩擦の激化や、欧州の景気減速、中東の地政学的リスクが懸念されております。
このような中、塗料関連事業は、今後のIoTの急速な進展や、人材不足が懸念される環境に対して、当社グループの電気・電子部品事業との融合を図り、塗装の高度化、省人化を目指してまいります。
電気・電子部品事業は、従来のセンサー販売に加えて、今後のIoT市場の拡大を見据え、自社設計によるセンサープラットフォームで得意先製造現場の環境を見える化するシステムやモジュール製品を開発し、国内外のお客様に提供してまいります。
(5) 対処すべき課題
①塗膜品質向上のための塗膜形成に関する課題解決力の向上
当社グループは、半製品である塗料を塗膜にするまでの工程における課題を把握し、その解決策を提案し、顧
客の塗膜の品質向上に寄与し続けることを課題と認識しております。この課題に対応するために、塗装技術の研
究開発、塗装請負の拡大、塗料調色の実施等をもって、価値提供を続けてまいります。
②新商品開発及び品質保証力の強化
当社グループは、新しい仕入先商品の用途開発や、当社独自のビジネスモデルの構築、当社ブランド製品を提供することを課題としており、そのためには自身における品質保証力の強化が課題であると認識しております。この課題に対応するために、全社的なマーケティング力の強化、ブランディング、品質保証に関する活動の実践を行ってまいります。
③グローバル化への対応
当社グループは、今後の成長市場への進出、拡大を目指して、アジアを中心としたグローバルな事業展開の継続及び強化が課題であると認識しております。この課題に対応するために、国内外で取引のある取引先に対する連携や、海外現地法人の社員を日本拠点で受け入れる等、事業や人材の交流を強化してまいります。
④コーポレート・ガバナンスの充実
当社グループは、今後の継続的な事業の発展及び信頼性の向上のためには、コーポレート・ガバナンスの更なる充実に取り組むことが重要であると認識しております。この課題を克服するため、内部管理体制、コンプライアンスの強化に取り組んでまいります。